Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【てつどう】リニアモーターカーの時代はそう来ないだろう、という「よげん書」を見つけました(汗

2011-07-05 | てつどう。




...リニアモーターカー。
昭和の高度成長時代から画策され、ようやく開業の目途が立ってきた、「夢の鉄道」。
とはいえ整備計画が出来たのが今年の5月、で、
開業は首都圏のどこか(品川?)と名古屋で2027年
東京のどこかと大阪が2045年予定。って、えらい先なわけなのですが。
2027年でおれ56歳、全線開業時においては、74歳のおじいちゃんになっておりますw

となると、いまリニアモーターカーを開発されてる方、
2045年の全線開業時にはおしなべてご高齢になってます(涙


ちなみに東京~名古屋40分、東京~大阪は77分程度、
2027年より前に先行開業が見込まれる
橋本(相模原)~甲府はなんと15分で結ばれるんだそうだ。
速いですなあ...って、誰かその先行開業区間「橋本~甲府」に
「誰が乗るんだよ!」ってツッコんでくださいw






で。このリニアモーターカーなんですけど、自分(1971/昭和46年生まれ)の子供のころから、
もちろん「未来の夢の鉄道」というイメージで、子供向けの鉄道知識系の本に
よく書いてありました。

いちばん覚えているのが、昭和40年代の本に、「昭和55年に開業」ってあって、
子供心に「んなわけない」って思ってたこと(笑


1977(昭和52)年当時のリニアモーターカー、ML-500。
連結もしてないし、人も乗れなかった。




そして、いまだもって、計画段階といえば計画でしかない「リニアモーターカー」、
ほんとにまだまだ、開業までかかりそうだし、
あの当時からすれば、2027年なんて相当な未来です。


で、その「リニアモーターカーの未来」を、1977(昭和52)年に予想した
「よげん書」を見つけましたので、
ここに出してしまおうかと思います。
しかもこの「よげん書」は、リニアモーターカー以外にも、さまざまなことを当てている、
おそろしい「未来予想」なのです...。








...それが、これです。






















...子供の文集ですが何か(笑





でも、この文集には興味深いことがたくさん書かれています...。


ぼくは、「てつどう」のうんてんしに、なりたいです。
ぼくは、6才ぐらいの時から、のりものがすきで、てつどうがいちばん、すきなんです。
みらいになると、リニアモーターカーがでます。
それは、早いだけですから、ぜんぜんおもしろくありません。
それだし、せっかくのったのに、すぐついちゃうしいやです。

今の、車りんで走る、でんしゃが、いちばんです。
でも、リニアモーターカーは、じしゃくとじしゃくの間を、
二cmから五cmまでにあけなきゃならないので、とう分、でないとおもいます。

うんてんしになるには、やく、三年ぐらいはかかるけど、
ぼくはなにがあってもなってみたいです。
やなことは、みらいになると、コンピューターや、きかいでうんてんするので、
しごとがありません。

でんしゃのうんてんは、きまったじそく、きまったじかんに、
駅につかなければいけないんですが、それはしんぱいしていません。
てつどうの、車両のことなら、なんでもしっていますが、
駅のことは、あんまりしりません。

でも、リニアモーターカーのように、はやくいってしまうより、
ゆっくり、すわりながら、遠いところにいくのがいいんです。
なぜ、リニアモーターがでるのでしょうか。でなければいいのに。
リニアモーターカーはぜったいうんてんしたくありません。



リニアモーターカーを思い切り、全力で否定してますねこの小学生(笑
のんびりがいいとか、なんというか、夢がないw


まあ文章の脈絡が無いのはおいといて、
だけど、おそるべき予言がいくつかあるのです。


1)リニアモーターカーは、とう分、でないとおもいます。
→ぜんぜん出て(開業して)ません!

2)やなことは、みらいになると、コンピューターや、きかいでうんてんするので、
しごとがありません。

→都営三田線や大江戸線などでは、完全自動運転で、運転手はボタンを押すだけ。
「ゆりかもめ」「舎人(とねり)ライナー」などでは、運転手もいません!


うーん、昭和52年にここまでの予想...なんておそろすぃ「よげん書」なのでしょう
(ガクガクブルブル)



で...。もうお気づきかと思いますが、この「よげん書」、ワタクシieが書いたものです(汗
これ見ると、ieって変わってない、というか、「三つ子の魂百まで」って
よく言ったものだなって、自分で笑っちゃいました(爆

・てつどうの、車両のことなら、なんでもしっていますが、
駅のことは、あんまりしりません・・・いまでも変わらんw

・はやくいってしまうより、
ゆっくり、すわりながら、遠いところにいくのがいいんです・・・
これもいまと何も変わらない(涙






あと、この冊子の表紙に描いてある新幹線が(ところどころディティールが間違ってるんだけどね)、
961形」...。
→961形は、全国新幹線網対応車両として開発された6両だけの試作車...。
メジャーな量産車0系ではなくプロトタイプを持ってくるあたり、がっかりです(汗

あと、新幹線のレール幅「1435mm」を強調して描いてたりとか
→(新幹線と在来線はレールの幅がそれぞれ1435/1067mmで違うのだ)、
メインの新幹線の右横には「951 961・・・(と読める)」の、
各プロトタイプの新幹線とか描いてるし...いやほんとに、ヤな小2だな...(汗






>>なお余談の余談なのですが、「磁気浮上式鉄道」を
「リニアモーターカー」っていうのは日本だけ(和製英語)で、
世界では「Maglev(マグレヴ)」で通用します。

>>なぜ浮くのか?なぜ進むのか?については、このサイトがわかりやすいです。
ネオマグさんという、永久磁石のメーカーさんです。
コメント (22)
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