先日ちょっとした所用があって四谷三丁目に行ったのですが、
交差点の角に「消防博物館」なるものを発見。
時間もあったし、この手の「公設(ここは東京消防庁が運営)」ものに弱いし、
無料だということもあって中に入ってみた...ら意外と楽しめてしまいました(汗
まず入口から入るといきなり目に入ってくるのがヘリコプター「ちどり」。
ズバリ、フランス製。名前は思い切り日本語な「ちどり」なのですがw
シュド・アビアシオン製(=アエロスパシアル)の
SA316 Alouette (アルエット)III。
世界中で活躍した汎用ヘリですね。
h汎用ヘリといえばアメリカのUH-1ですが、SA316も登場した年はほとんど同じなのに
こちらは「60年代のはかなさをあわせもつデザイン」とでもいうのか、
変にSFチックというのか、おもちゃっぽい感じというか、
クルマにも通じるデザインの違いを感じます。
これがUH-1
で、これがSA316。このキャノピー、「来なかった未来」な感じがしませんか(^^;
で、この消防博物館ですが、過去使用されていた実物の消防車も数多く展示されていて、
これがまた興味深い。
ただし、最近の消防車はあまりなく、ほとんどが創始期~ボンネット時代のものばかり。
奥にいるのはニッサン180ですな
ベンツ製のシャーシのはしご車。とにかく保存状態がいい。
まあ、消防車はつねに磨かれているので、通常から状態は良いようにも思います。
最新の保存車がイベコのクルマというところに萌えました(^^;
カッコエエ...
それ以外のフロアには、江戸時代から現代までの消防の歴史や、現代の消防についてが
詳細に実物展示を交えて解説されています。
中でも「江戸」に興味のある自分は、江戸時代の火消しに興味津津。
まといの縮尺モデル、実際の火消衆が着用していた衣服など、
江戸時代、火消しがいかに華やかで誇りある仕事だったのかを感じることが出来ます。
まとい(纏)のデザインを見ると、日本人の創作性やデザイン力の高さに驚きます。
ちなみに江戸時代の火消しは、水を掛けてもたいした消化は出来なかったので、
火事が起きた家の周囲を取り壊して「延焼を食い止める消化=破壊消火」がメイン。
となると、道具は消化道具ではなく、家を壊すための道具が必要でした。
纏は火事場の目印でもあり、それ以上延焼をさせないというという火消しの決意のあらわれでもあったそうです。
この「纏」を持つ纏持ちはまさしく町民のヒーローだったのです。
町火消しの衣服。
赤穂浪士の服装に似てる...と思ったら、やはりそうで、
彼らが火事装束で仇討ちに行ったのは、浅野家が元来火消しが得意だったのと、
当時は夜中に集団で歩くと怪しかったなかで、火消しだけは許されていたため
だというらしく...。
でも、ieがいちばん感動したのが
据え付けられた実際のヘリ機内からヘリの活動映像を見られる、
という「空の消防隊」というコーナーで使用されていたアエロスパシアルAS365
の「シート」...w
羽と足をもぎ取られて据え付けのヘリ。おフランス製というだけでドキドキ(汗
で、このシート なんとなく古いフランス車っぽい見た目
見た目が「なんとなくフランス車っぽいなあ」って思ったら、
座ってびっくり、想像以上に「フランス車のシート」してたw
そこらへんのソファーよりいいかも。
座るとふわっとして、でもひたひたまとわりつきながらクッションが
体を包み返してくるあの感じもクルマほどではないにせよあるし、
座面のこのもっこり感も大腿ウラに気持ちがいい。
背もたれは可動しないのに、角度がばっちり。
パイプにクッションが置いてあるだけなのに、気持ちイイのは
フィルター掛かってみてるからかなあ(爆
ということで、
おフランスのヘリコプターは、やはりおフランス製だった、というお話でしたw
で、この記事、「フランス車」のカテゴリになっているわけです(^^;
>>ちなみに消防博物館所蔵の車両一覧はこちら。
>>今回の記事の写真の中で、LOMOっぽくなっているのは、
iphoneのLOMO風に写真を撮れるアプリ、「MoreLOMO」を使用して撮影してるから。
なかなか雰囲気が出てお勧めです!
>>千駄ヶ谷周辺にて。雨、まだ寒い初春の夕刻。