Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【てつどう】さよなら207系900番台。

2010-01-03 | てつどう。



あわただしい年末年始が過ぎ、気がつけば3が日も終了してしまいました。


昨年はなんとかほどほどのペースでこのブログも更新出来たのではないかと思います。
これもひとえに、いつも訪問してくださる皆さまのお蔭です。
ほんとうにありがとうございます。


今年も忙しい1年になりそうですが、ieともどもこのブログをよろしくお願いいたします。




ということで、今年1発目いってみましょう...なのですが、
新年となーんも関係ないエントリーですみません(汗

表題のとおり、207系900番台引退の記事です(大汗



関西(JR西日本)のベーシック通勤車207系と同形式でありながら、
その試作車区分である900番台と素性自体が異なる珍しい形式が207系。


207系900番台は簡単に言うと当時の国鉄の量産通勤車だった205系をベースにしたVVVF制御の試作車。
国鉄末期の1986年に登場しました。
千代田線乗り入れが試作車の導入線区に決まったのは、
地下鉄乗り入れ車両には高い性能が要求されることと、
常磐緩行線には電機子チョッパの203系がすでに使用されていたことから、
性能比較が容易に行えるからという理由でした。



でも結局、207系900番台は「そのままでは」実際には量産はされませんでした。
「そのままでは」としたのは、同じ形式でJR西日本がまったく違う電車の製造を開始したからです。
通常900番台があって、それをもとに量産していくので
900番台と量産車には相関関係があって、見た目や基本の性能はほぼ同じです。
でも207系は、900番台と量産車がまったく違う「存在」という極めて珍しい形式になってしまいました。


量産されなかった「もうひとつの(本来の?)207系」は、結局
JR東日本に試作車1本のままで継承されました。
試験が終わった後は、203系や209系1000番台などと一緒に運用され、
そして2009年暮れ、引退しました。

登場してからわずか23年。ステンレス車でもったいない!という気もしますが、
昨今のJR東日本は車両の標準化を推し進めており、また203系自体もE233系に置き換えが決まった状況では、
わずか10両で機器もプロトタイプの207系900番台が廃車になるのは仕方がないことではあります。


なんでもさよなら運転ではファンが殺到したとか...。
えーなんでいつも最後だけそうなんだろう...。
たしかにそうそう会える電車じゃなかったけど、23年間走っていたわけで
最後だけ騒ぐのはなんだかなあ、って感じもします。




>>おまけ。



>>201系がほぼ壊滅状態の首都圏で、
201系のアルミボディ・地下鉄乗り入れ仕様の203系もいよいよ貴重な存在になってきました。

>>前述のように置き換えも決まり、廃車へのカウントダウンも開始されてしまいました。

>>ということで顔の写真ではなくてごめんなさい、なのですがこれまた珍しい203系のトップ編成の形式番号の写真をば...
この編成だけ、プレートに帯色の文字なんですよー。




>>千代田線は6000系も次世代の16000系登場がアナウンスされているので、
千代田線~常磐緩行線もこの数年で激変しそうですね。
コメント (10)
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