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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

冬がくる前に

2020年10月25日 | 研究
ここはチームの本拠地である順化温室。
ご覧ください。棚の上に何もありません。
いつもであれば、その年に栽培したさまざまな植物が並んでいて
その後片付けに追われる時期ですが、
今年は水大賞に出場するため全員で三和土実験に集中。
温室では何一つとして栽培しませんでした。
フローラ結成から12年目になりますが、こんなことは今までありません。
植物の代わりに棚にのっているのは
三和土で作った集水ウイングのロング。
植物研究グループからいつの間にか、
環境研究チームに変わってしまったようです。
片付けする必要がない今年は、楽そうに見えますが
実は、この広い温室の奥の方にまだ大きな鉢があるのです。
Jr.の女子が実験したものですが、まだそのまま残っているのです。
現在、発表会に出場することになったJrたち。
忙しい彼らのために、こちらはハンターズが片付けする予定です。
ご存知の通り、この順化温室は壊れているので
側窓が開いたっきりで閉まりません。
温室とは名ばかりで外気がビュンビュン入ってきます。
寒くなってきました。冬が来る前に急いで取り掛かりたいと思います。
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食用菊の里

2020年10月25日 | 
青森県南部町はフルーツの里として有名ですが
「食用菊の里」としても知られています。
十五夜、八戸○号などの早生種も終わり
いよいよ主役の「阿房宮」の収穫がまもなく始まります。
数ある食用菊の中でも香りがよく苦味がないので
最高級品種としてこの季節になると食卓に上ります。
さてこの食用菊、昔は京都の公家の間で親しまれた食文化だったそうです。
南部町の代名詞ともなっているこの阿房宮もルーツは京都の九条家。
南部の殿様がいただいてきた物が、この地域で広まったといわれています。
そういえば南部名物の渋柿「妙丹柿」も
南部の殿様がどこからかもらってきたもの。
かなりの欲しがりだったかもしれません。
ところでハンターズの先代であるチームフローラフォトニクスが
結成2年目、京都大学で開催されたテクノ愛2010という
科学技術アイデアコンテストでグランプリを受賞したことがあります。
それが食用菊に得意のLEDを照射して
ポリフェノール含有量を高めた「機能性食用菊」でした。
発表の最後に担当した女子メンバーが語った
「京都からみちのく青森に嫁いだ食用菊が
機能性をまとって里帰りしました」というフレーズは今も覚えています。
発表のためJA京都に問い合わせたところ、
今は食用菊はあまり作られていないとのこと。これにも驚きました。
阿房宮は霜との戦い。霜に当たると花弁が茶色に変色するからです。
最近は早霜のおりる時期が遅くなっていますが今年の冬は早そう。
寒さの中、収穫作業が始まります。
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