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花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

世にも奇妙な

2020年10月06日 | 環境システム科
先日、水耕栽培温室でこんなエイリアンのようなものを発見しました。
夕方だったので、その全貌を写すことはできませんでしたが
この作物、いったいなんだと思いますか?
おそらくメキャベツ。環境システム科の学校設定科目である
「起業チャレンジ」では自分たちで栽培する作物を決めて
生産販売する超実践的な学習をしていますが
春頃、ハンターズのあるメンバーが起業チャレンジで
メキャベツを植えると話していたのです。
なぜメキャベツ?たしかその時、質問したのですが
彼もなぜ質問されるのかよくわからないようでした。
メキャベツはキャベツという名を持っていますが似て非なるもの。
長い茎が伸びて、その茎に小さなキャベツ状の芽をつけます。
葉物用の水耕装置で栽培したら天井につっかかってしまいます。
さらに収穫時期は晩秋。長い間装置を占領することになるので
水耕栽培などする人はいません。上手に茎を横にして
ぶつからないように育てていますが、まさか本当に植えたとは驚きです。
ここまで来たらもう引き返せません。果たして収穫できるのか?
世にも奇妙な栽培物語を見守りたいと思います。
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銀杏

2020年10月06日 | 学校
イチョウの木についている黄色の実。ご存知、銀杏です。
幼い時、冬になるとよく銀杏を石炭ストーブで焼いて
食べた記憶がありますが、購入しようとすると意外と高価でびっくりします。
さてこのイチョウ、実のなる雌の木とならない雄の木があります。
人と同じように雌雄が完全に別の個体となっているものを雌雄異株といいます。
たしかにキウイやホウレンソウも雌雄異株だったはずです。
これとは別に同じ体に雄雌を分けた花を咲かせるタイプは雌雄異花といい
キュウリやスイカなどウリ科によく見られます。
さらに雌雄異花の形状ながら雄花と雌花の完成時期をずらす
トウモロコシのような雌雄異熟というタイプもあります。
両性花であれば簡単に受粉できますが、
それでは遺伝的多様性に欠けることからあえて雌雄を分ける。
人間に男女が存在するのも同じ戦略だと思うのですが
先日、この仕組みを説明していたら「だから苦労するんだ」と
しみじみと話している生徒がいました。
片思いや失恋でもしたのでしょうか。負けないでください。
ところで昔、農業高校の文化祭といえば生徒たちが家で収穫した農産物を
各自持ち寄って農産物品評会を開催していたものです。
先生方が優れた農産物に賞をつけてくれるので
本人はもちろんですが、保護者も頑張って選んでいたようです。
自分で値段をつけて販売する。産直センターなどない時代だったので
みんな小遣い稼ぎで楽しみにしていました。
農家の数が激減し、多くの在校生が農家でなくなった今、
残念ながらこのようなイベントはなくなってしまいました。
そこでよく並んでいたのが銀杏とクルミ。ミカンのネットに詰めると
1000円以上の高値で飛ぶように売れていたのを覚えています。
山から採ってくるのが当たり前の時代でした。
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