BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

パラレルワールド・ラブストーリー

2011-04-07 08:37:43 | 読書感想文
また東野圭吾作品を読みました。
恋愛ものが読みたいなぁと思い、タイトルから選んだ。
読んでみたら中身が脳の話も出てきて、うわっバリバリ理系じゃんって思った。
主人公に二つの現実(パラレルストーリー)が展開していって、
一つは親友の恋人を好きになって悩む自分の話、
もう一つはその親友の恋人が自分の恋人になってる話。
恋愛と友情の間で悩む男性の苦悩が書かれています。
なんだかその過程がすごく切ない。
友達の恋人を好きになってしまったら、友情を大事にしたいとは思いながらも、また抑えられない彼女へ思いに、友人への嫉妬や優越感や自尊心など、人間の感情がドロドロあふれています。
パラレルワールドも段々とつながってきて、一気に最後まで読めました。
しかし最後の展開はちょっとあっさりしてるかなぁと思った。
まぁSFだから何でもアリだよなと納得しつつ。
結局彼は恋を友情より選んだのだけど、親友は恋よりも友情を大切にしたんだなと、
その親友の深い愛と言うか大きな心がすごいと思った。
私だったらどうするんだろう。。。正直に親友に話してその二人の前から消えてしまうかも。
でも自分の好きになった気持ちを抑えられなくなるその気持ちもわからなくはない。
しかし主人公はなんかずるいよなーと思ったり、二人に愛されるまゆ子もなんかあんまり好きでないと思ったり。
女子はどう思うんでしょうね。

〇パラレルワールドラブストーリー 東野圭吾 講談社