ネバーランド

久々恩田陸を読んだ。
恩田陸と言うと私の中では「学園モノ」っていうイメージが強い☆
「六番目の小夜子」
「夜のピクニック」
のイメージが強いからであろう。
今回の「ネバーランド」も学園モノです。
それでもってミステリーが入ってるから面白い！
しかも最初の出だしが、幽霊騒ぎがあったりだったんで、
ちょっとホラーっぽい感じがしました。
恩田陸のホラーは怖いです。
ゾクって言うか、じわじわというか、とにかく怖い。
でも読んでいくうちに今回はそんな怖い話ではなさそうだなーと、安心しながら後半は読めました。
それどころか、主人公4人がどんどん心のうちをさらけ出していくのが、読んでてとってもひき込まれる。
この4人がどれも魅力的なんですよ。しいて言えば主人公以外の個性が強烈で、主人公がちょっと控えめに見えたり。でも誘拐されたっていう過去を持つんですけどね。
こんな男子校生（しかも寮生）、さわやか過ぎてきれいでいねーよ。。。って、どっかで思いつつもいいですねぇ、青春って感じ。
それも寮って言うのがいいのかも。
一緒に起きて朝ごはんを食べて、夜は飲んでゲームしてしゃべってっていう、たまにテニスしたりジョギングしたり、ただそれだけの普通の毎日なんだけど、同じ歳の生まれも育ちもまったく違う同じ歳の同姓と朝から晩まで何日も一緒に過ごすって、今となってはすごいことだと思う。
戻れるものなら私も一度くらいそういうの味わいたいかな。
ま、女子が思う男子校ってこんなイメージなんだよね。

○ネバーランド　集英社　恩田陸