BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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明日への遺言

2008-06-03 16:44:57 | 映画・TV・観劇
良かったですよ。
第後のB級戦犯裁判の話なので、全体的に暗い感じだし、始めはあの裁判の難しい用語を理解するのに手間取り、なかなか映画の話に溶け込まなくて、ちょっとつまらなく感じたりしたんですけど。
でも、見てるうちに主役の藤田まことの演技のすごさにどんどん引き込まれていって、もう終わりぐらいは涙がボロボロ・・・でしたね。
藤田まことさん、ほんとにすごい。こんなにすばらしい演技ができる役者さんだったのですね。
内容は藤田まこと演じる中将が部下を守るために、自分ひとりに罪を着せようと死を覚悟して裁判に臨む話です。
そのまっすぐな姿勢を前にして、始めは好意的ではなかったアメリカ人検事も彼を殺したくない。。。という心情がひしひしと伝わってきます。
そして同じくアメリカ人弁護士の公平な弁論のすばらしさ。
同じく裁判官も。。。判決を言うときは辛い表情でやりきれません。
裁判の前では戦争で勝ったも負けたもなく、公平さを感じる映画。
中将はとても毅然として立派であり、今の日本人でこういう人はいるんだろうかと思いました。私は見たことはない。
最後は死刑が決定となり、予測してたこととはいえ悲しい結末なのですが、妙にさっぱりすっきりした後味がありました。泣いたせいかしら?
それとともに中将を見守る妻や家族の優しさが暖かさを感じます。