BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
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ペルー旅行記⑦ さらばアンデス

2008-03-29 17:20:08 | 旅行
7日目・・・標高3817mのチチカカ湖のホテルで目覚める。
午前中比較的ゆっくり出発なため、朝ごはんの後チチカカ湖畔を散歩する。
朝の光に湖がきらきらしてて美しい。
しかし日差しは強烈だ。
あっという間に日焼けしてしまうだろう。
私はマチュピチュですでに日焼けをして、鼻の頭の皮膚がすでにぼろぼろでむけてきてしまってる。
富士山の上にある湖。
苦しくはないが、やはり高山病だろう、頭が重く体がにぶい。
しかし苦しいのも午後まで。。。
今日はリマへ帰れるのだ。
アンデスやチチカカ湖はほんとに美しいが、私は早くリマに戻りたくてしょうがなかった。
ホテルを10時半ごろでて、チチカカ湖から20分ほどのシユスタニ遺跡へ。
この遺跡の標高はさらに高く4000mだ。
ウマヨ湖というこれまた小さいながらも水が済んだきれいな湖のそばに立てられた遺跡。
さすがに説明する添乗員さんも苦しいのでゆっくり説明する。
みんなゆっくりのろのろ・・・丘を登っていく。
ここにはインカ時代より昔の王家の墓がいくつかある。
ビアカップのような形の巨大な石を組み合わせたような建造物が丘のあちこちに立てられている。石の表面には魔よけのトカゲやヘビのマークなど。
お墓は東の方角に夏至の日に太陽が入るように入り口が作られていて、昔の人はその太陽を取り入れて復活すると信じられていたらしい。

お昼はウマヨ湖畔のレストラン。
ここの牛肉がえらいこと硬くてぜんぜんナイフでも切れず、歯が立たなかった!

その後プーノには空港がないので、1時間ほど行った隣の街フリアカへ移動。
途中、高原地帯の農村のお宅を見学させてもらう。
日干し煉瓦でできたおうち。
家の屋根にはそれぞれ沖縄のシーサーのような牛の置物が。
家を守る守り神だそうだ。
この家では農家の人が普段どんなものを食べてるか、
家の中や食用モルモット(クイ)のおうち、
外ではブタやリャマ・アルパカも飼っていて、
小さい子が子犬まで連れていた。
犬を飼う余裕があるのか。。。
こういうとこの犬は何を食べるんだろう(まさかモルモット?)。
こんな風に観光客に家の生活を公開して収入を得てるんだろうな。

さて、フリアカの空港へ行く途中、交通事故にでくわした。
惨事が起きて間もなかったらしく、救急車も警察もいなかった。
ただ一本道の道路で車と人がごった返しており、私は見てなかったが毛布に包まれた死体があったらしい。見た人の話では血や脳みそらしきものがあったとか。。。
なんともいたたまれない。
あんな見通しのよい場所でも、やっぱり事故は起きるものだ。
しかしこんなとこで事故が起こってもおよそ連絡網がないだろうに、病院から救急車が来たとしてどのくらい時間がかかるのか?などと考えてしまった。
ガイドさんが曰く、ペルー人は運転が荒く飛ばすので事故が多いらしい。
そういやリマですごい渋滞してる場所の交差点で、あっちからこっちから車が譲り合いをしないで道路を渡るので、まるでけんかをしてるみたいだなぁと思ったのだ。

そんなグロイ現場にも当たりながらやっとこさ、空港に着いた。もうすでに頭が痛くなりだした私はあまり買い物をせず、とにかく早く飛行機が出ることを祈って待合室でおとなしくしてました。
やっと飛行機が降りて乗客が滑走路(小さい空港なんでゲートもない)から歩いてくるのを見たときほっとした。
フリアカ・リマ間はラン・ペルーというペルーのナショナルフラッグ的存在の航空会社。客室添乗員がすごい美人であった。ふむ、やっぱりこっちの人は目鼻立ちがくっきりしてるので、美人になるとものすごくきれいな人になる。彫刻ですね。

飛行機がテイクオフして30分ほどで頭痛が見事に消えた。
飛行機には油圧装置がついてるので、もう上空に出ればこっちのもん。地上と一緒である。なんでリマに着くころにはわずらわしい頭痛がなくなったのでもうルンルンだった。ホテルは今回もシェラトン。。。初日に2泊したとこだけあって、なんだかすんごくほっとした。このホテルは広いから好きだわ~しかもNHK見れるし、朝バイキングは味噌汁あるし。。。!ってなわけで無事にリマに着いてほっとしたのでした。
でも添乗員さん曰く、うちらのグループは結局高山病でほんとに悪くなる人は一人も出ず、こういうのはかなり珍しいと驚いてらした。だいたい1名か2名は倒れてホテルで寝てるような人が出るとか。じゃぁ、私なんてましなほうなのね。