BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

クジラの島の少女

2008-03-02 22:28:35 | 映画・TV・観劇
ニュージーランド、マオリ族の少女のお話。
この映画とっても好きです。
タイトルからも惹かれましたし、マオリのお話と聞いて見たのですが、とってもよかったです。
私たちが創造する放牧されたたくさんの羊とマウントクックに代表される大自然のニュージーランドとは、また違ったマオリの人々の物語。
伝統を必死で伝えようとする祖父と、祖父が大好きな少女パイケア。
パイケアとはその昔マオリの先祖がハワイキという国からクジラに乗ってたどりついた最初の人間の名前。
男の跡継ぎをと望まれたのに、双子の弟は死に、望まれない女として生まれてきてしまったことに悲しむパイケア。祖父を喜ばせたい、そして祖父が伝えようとしているマオリの伝統を学びたいと、男の子だけの伝統を教える祖父の授業を盗み見たり、おじに頼んで練習相手になってもらったり、とにかく必死な姿がかわいらしい。
しかしそれが祖父にばれてしまう。
マオリ族の男の子たちがどうしても見つけられなかった最後の試練のクジラの歯のペンダントを、パイケアだけは見つけることができた。
なのに、祖父はパイケアには目もくれようとしない。
そしてそんな二人をいさめるかのようにクジラの大群が陸に漂着してしまった。
クジラたちを助けるために懸命の大人の救助活動が繰り広げられる。
祖父にはもうたくさんだといわれるパイケアだが、クジラに導かれてその背中に乗り海に消えてしまう。
パイケアがクジラとともに海に消えて初めて祖父は、パイケア自身のその素質に、または彼女が彼にとって唯一の大切な孫娘であったことに気がつくのだが。

英語タイトルは「ホエール・ライダー」
こっちの方が表意代作としてあってる気がする。
色々なマオリの伝統が出てきて面白いです。
あのクジラ、、、本物ですよね。
CGにも見えないんですけど、どうやって撮影されたのか。
パイケアがいじらしくてかわいいです。
そしてクジラに乗っていくシーン、ばらしくきれいです。
ハワイキというのはハワイの語源にもなってるらしい。
ハワイもマオリも先住民はタヒチからカヌーで流れ着いた人々らしいです。
でも隣のオーストラリアの先住民アボリジニは違うんですよね。
ほんと不思議です。
素朴なニュージーランドの風景が素敵です。