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BAMBOO-JET  ~うみの部屋~

タケノコジェットでどこへでも!
読んだ本や見た映画、食べた料理、旅先、育児や日常のことなど、趣味をつらつら語ります

あのこは貴族

2021-09-07 14:40:02 | 読書感想文

タイトルにひかれて久々ジャケ買いした小説です。

山内マリコさん、初めて読む作家さんです。

が、めっちゃ面白かったー。

なんだろう、とても話が読みやすくて先が気になって、3日で一気読みしてしまった。

一人の男性を挟んで出会う二人の女性が出てきます。

物語はそれぞれの女性目線で彼女らの人生が語られるんですが、

二人は対照的ながらも根っこで思うところは同じというか、共感できるところがいっぱい。

東京人と地方出身者の対比も面白い。

主人公の一人華子がお見合いのために、

東京にあるラグジュアリーホテルを片っ端から渡り歩くんですが、

その都度ホテルのラウンジなどHPで見てて面白かったです。

ウェスティンやマンダリンのアフタヌーンティーなど行きたくなりましたね。

このタイトルの「あのこ」って、主人公等が好きになる男性のことじゃなかろうか。

貴族とまではいかなくてもやんごとなき一族であることは間違いないし、

なんか読んでて、あー、やな感じって思ってしまった。

ほとんどの日本人男性はこうである部分が多いとは思うけれど、

結婚したら「奥さんをケアしない」という。

逆に主張しない日本女性もよくはないけれど。。。

この本を読むと結婚なんかしたくなくなりますね。

私もあまりにも共感してしまいました。

主人公たちはこの男と一方は離婚し、一方はきっぱり分かれて、

その後どちらも独立して一層輝きながら仕事をするのでした。

また文中で出てくる文楽「心中網中島」の女の義理の話。

なるほーどー、女の友情は薄いと聞いたことがあるけれど、

これを聞くとあまりにも「女の義理」がかっこよすぎて、

どちらの主人公も素直に応援したくなります。

また主人公のお友達の相良さんや平田さん、それぞれもかっこいいのです。

映画化にもなってるので、ぜひ見たい(映画館で見たかったな)とこ。。。

 

 


HEARTSTOPPER

2021-08-26 16:09:14 | 読書感想文

イギリス発のBL漫画。

BLは苦手な私でも独特の絵が持つほんわかした青春ストーリーに、

楽しく読むことができました。

舞台がイギリス(著者がイギリスの女性)ということもあり、

背景がまた日本と違うからでしょうかね。

オリンピックの開会式でも多様性をコンセプトにしていたけれど(ミーシャのレインボーカラードレスなど)。

男とか女とか、今はジェンダーレスの世の中なので、

ましてや恋愛も相手の性がどうであろうと人を好きになること、

それ自体が素晴らしい。

恋愛の切なさや初々しさが読んでてじんわり伝わってきて、

少女漫画とは違った意味でのキュンがあります。

主人公チャックがストレートのニックにひかれていく様子や、

自分はゲイなのか悩むニックの葛藤にも、はらはら。

2巻も出てるそうなのでその後の二人の発展が気になる所。

何やらニックのお母さんも絡んでくるみたいだし。

自分が男の子の母なので、自分の子供が芸だった場合のことを考えてしまいます。

ありのままに受け止められるんだろうかと(ま、今から考えることじゃないか)。

 


プラスチックフリー生活

2021-07-14 15:31:54 | 読書感想文

私たちの周りには日用雑貨から食品包装、衣類に子供のおもちゃ、

などあらゆるプラスチック関連商品に囲われています。

しかしゴーストギアなどの海洋汚染問題などで、

プラスチックごみについて考えさせられます。

我が家も今や燃えるゴミよりもプラスチックごみのほうが多いのでは?と思うほどです。

今回WWFで紹介されていたこちらの本を購入して読んでみました。

カナダに住む夫妻が取り組んだプラスチックフリーな生活の本。

プラスチックの人体に影響する怖い話まで調べて書かれています。

紅茶などのティーバックからプラスチック繊維があふれ出して、

私たちの体や水環境を汚染する話もぞっとしますし、

すでに大気や海洋に流出したプラスチックの層で新しく地球に地層が誕生した話など。

あらゆる生活面において、なかなか実践するのは難しく、

でも自分の身の回りにある小さなことから始めようと書かれているので、

まずは自分にできそうな項目だけ参考にしたいなと思いました。

 

ちなみに今自分が実践していることは、下記のこと。

1.商品はなるたけプラスチックでないものを選ぶ。

醤油やドレッシング類はガラスビンのものを探すとか。

数年前はガラスビンで売られていたキューピーのドレッシングも今やほとんど全てがプラ。

2.なるたけ固形の石鹸(洗顔や洗浄用)を選ぶ(プラスチック包装が少ない)。

余裕があれば粉せっけんも(紙包装だから)。

3.マイボトルで飲み物を持参する。

今の時期なら麦茶をいつも持ち歩いています。

ジュースを買いたくなったらなるたけ紙パックの飲み物を選ぶように。

ローソンなどはアイスコーヒーも紙コップなのがうれしい。

セブンイレブンはストローが紙製ストローになりましたね。

4.お買い物袋持参(今や当たり前)で、本屋でのブックカバーも断る。

これはブックカバーの有無を聞かずに勝手にカバーをかける書店(ジュンク堂あたり)もあるので要注意。

私はエコバックはわざわざ買ってなくて、布のトートバックはもらったものが何枚かあるので、

それを併用しています。

もちろん定期的にお洗濯もしています。

5.洋服はなるたけ綿などで。

スポーツ系のものはやはり化繊が多いのですが、

下着や上着などなるたけ綿を選ぶようにする。

靴下や下着はシルクもよかったりします。

 

 

 

 


呪術廻戦

2021-06-25 16:20:29 | 読書感想文

鬼滅の刃にはまっている頃から、呪術廻戦のアニメも面白いと聞いていて、

たまたまテレビでアニメの最終話が放送されてたので録画したらけっこう面白かった。

もっと早くアニメ見とけばよかったなー。

原作がやっぱりジャンプの漫画と聞いて、本屋をめぐるもなかなか売っていない。

その頃は鬼滅の刃よりも手に入りにくかったのです。

今は本屋で山のように並べられているけれど、最新刊はほんのちょっと(売れすぎで)。

ちょっと絵が好みではないなぁ、、、とずっと保留にしてきたのですが、

お試しで電子で1話を読んだら面白そうだったので、

1冊ずつ買って読んでいます。

絵がやっぱり丁寧ではないので残念になるときもあるけれど、

キャラクターはなかなかいいですね。

特に主人公のまっすぐさがすごく好き。

やっぱりジャンプの主人公はこうでなくっちゃ。

脇役の活躍ぶりがすばらしくて、私が好きな学園ものだからか、

やっぱりキャラクターとストーリーさえ面白ければ、多少絵が雑でもなんてことはないとつくづく思う。

主人公が飲み込んでしまう呪いの帝王と主人公が外見が全く同じなのに、

真逆の性格や雰囲気がギャップがありすぎて好きです。

まだまだこの先10巻以上あるので、いつ追いつくかわからないのですが、

0巻というのが発売されており、そちらが映画化するそうでこれは見に行くしかないね。

 

そうそう、漫画の中で五条先生が生徒の救出で仙台に行くのですが、

ちゃっかりお土産を買ってから現場に向かうのですよ。

そこで紹介されていたのが仙台の銘菓「喜久福」。

あ、なんか知っているな!と思ったら、

地元ショッピングセンターに入ってました。

マンガ読んだら食べたくなったので、仕事のついでにずんだ味とほうじ茶味を買ってきた。

うん、クリームがうまくて大福がもちもち!

 


うるわしの宵の月

2021-06-17 15:56:52 | 読書感想文

また漫画にはまっております。

まだ2巻しか出てませんが、

「うるわしの宵の月」

最初からめっちゃ面白いです。

やまもりさんは別マで連載していた「ひるなかの流星」をレンタルで借りて読んだのですが、

とにかくラストが素晴らしく、すごーく好きな(今でも)お話でした。

今回はデザートに移ってからの新連載です。

ボーイッシュな美少年のように見える(あだ名は王子)女子高生の話。

「イケメン女子」という言葉が今あるようで、

一見するとかっこいい男の子に間違われる(男顔だけど基本の顔がイイ)女子。

本人はその気がなくても、同じ女子にもてるよねぇ。

スマートでクールで所作、立ち居振る舞いが美しい。

うちも中、高校とたしかにそういう男の子っぽい女子が友人にいましたよ。

でも同じ女性だから男子よりも気軽に接することが出来るし。

そんなイケメン女子の宵ちゃん(名前もかわいい)ですが、

相手となる男子も王子と呼ばれ、二人が並ぶとコミックスもまるでBLですか?

と見た人に言われてしまったり、、、いやバリバリの少女漫画ですよと私は答えましたが。

恋する宵ちゃんがめっちゃかわいらしくて、応援したくなります。

やまもりさんの描く男子がまた素晴らしい。

表情が魅力的でとにかく続きが楽しみな漫画が増えてうれしいです。

 

 


国境の南、太陽の西

2021-06-08 14:45:12 | 読書感想文

20代のころ、図書館から借りてこの本を読んで少し衝撃を受けた本。

とにかく美しくも切ないラブストーリーだった気が。

で、20年たってからこの本が再び読みたくなり購入。

あ、こんな本だったっけかな?

20年経つと自分の感じ方とらえ方見え方が変わるようです。

相変わらず流れるような文章がとてもきれい。

読みやすくて音楽みたいな文章はおしゃれで素敵。

でも小説だからか、リアリティはあまり感じられない。

初恋の女の子を想う主人公の思いの深さ、情熱はよくわかる。

誰にでも一人くらい、何年たっても忘れられない、

それこそ一生を通して好きな人はいるんだろうと思う。

それが初恋の女の子で、

適齢期にその子に出会えなかったから、彼女と結婚できなかっただけ。

なんてことはない結婚後にその彼女と再会。

やっぱりほかの誰とも比べようもないくらいその彼女のことが好きなことを再確認。

奥さんや子供も捨ててもいいと思うくらい。

ヒロインの島本さんの魅力的なことと言ったら、

仕事もしていなくて結婚もしているかわからなくて、

でも子供を産んだことはあって、、、わからないことだらけで謎なのに、

笑顔がとにかくチャーミングで素敵で。

島本さんはどういう気持ちだったんだろう。

島本さんが発作を起こしたり、激しく泣いたりする場面がなんだか同情してしまうくらい悲しい。

かたや奥さんも子供もいてやりがいのある仕事(しかも順調)を持つ主人公に、

言い寄られても、自分が思いを寄せても相手のその幸せを壊せないと思って、

一緒に死ぬか自分が消えるしかないなんて思い詰めてたんだろうなぁと。

主人公は結局よくできた奧さん(でも彼女の人生も色々ある)と、

年老いるまでずっとこの先暮らすんだろうなぁなんて終わり方だったのですが。

なんか女性(ある意味主人公も)が幸せになれなくて、悲しい話だなぁと思いました。

人は孤独なんだなぁと思わずにはいられません。

とにかく謎が多い小説でこれはファンにとって色々考察のし甲斐がある小説に違いないです。

 

 

 

 

 


地球星人

2021-05-26 16:08:45 | 読書感想文

村田沙耶香の「地球星人」読みました。

依然読んだ「コンビニ人間」がめちゃ面白かったので、

すごく気になってた作家さんですが、こちらの話も衝撃的でした。

読んでてすごく共感できるところいっぱいでした。

主人公の母親と姉に嫌悪ですねー。

でもそれ以上に何もしない父親にはもっと嫌悪。

大人になったら結婚して子供を産むのが当たり前と強要してくる主人公の母。

自分は本当は宇宙人で、今の生活をすることは、

地球星人の工場の一部(この社会のシステム?)だと思う主人公夫婦。

主人公が結婚した(ある意味偽装結婚)夫も想像以上にぶっ飛んでいて、

突飛な行動言動に笑ってしまう場面もあったけれど。

先が見えずラストも予想してなかった展開で、

この後どうなるんだろうと思わずにはいられない話だった。

面白いんですが、ハッピーエンドとか爽快感はないです。

でも普段世の中の人が当たり前に要求してくる、

そしてすごくおかしいとおもうことに、すごく納得できるお話でした。

あと子供は親を選べないので、

彼女がこんな風になってしまったのは、

やはり親のせいもあるんだろうなと思わずにはいられなかった。

彼女が虐待を受けているときに母親が親身になって接してあげれば、

悲劇は抑えられたであろうに。

こんな風に実の親に助けを求められる病んでいく子供は社会にたくさんいるんでしょうね。

 


なまはげ

2021-05-25 16:16:46 | 読書感想文

とても気になってた絵本「はまはげ」。

男鹿の旅行中、なまはげ舘で購入することができました。

なかなか青森では手に入りづらいので、うれしかったです。

男鹿には「はまはげ」の伝説があちこちに残されています。

この絵本を読むと、なまはげの由来となった鬼たちの悲しい物語が。

これは伝説だけど、ほんとに昔あったことかもしれないなぁ(異人説とか)と思ってしまう。

真山神社には行ったことがないのですが、ほんとに999段の石段があるんでしょうね。

この目で見てみたい気がします。

異国の地で一生懸命働いた鬼たち。

使えていて主人に置いて行かれ、親を亡くし、

村人にはおびえられ、そりゃあばれたくもなりますよ。

絵柄がまた魅力的なんです。

見開きには様々ななまはげたちの姿が・・・!

こういう絵本たまらなく好きですね。


中国行きのスロウ・ボート

2021-05-07 15:54:52 | 読書感想文

この春に読んだ村上春樹さんの短編小説。

ひさしぶりに村上さんの文章に触れましたが、やっぱりよかったです。

村上さんの作品は、エッセイの次に短編が好きなんですが、

あんまり短編集を持ってないことに気が付きました。

最近は村上ラジオのツイッターであなたの好きな村上作品を上げるコーナーがあって、

この「中国行きのスロウ・ボード」もちらほら目立っていたので、

とても読んでみたくなり購入。

まずね、この水丸さんのシンプルな表紙にやられちゃいます。

とてもアーティスティック。

で、中身ですが7つの短編が収録されています。

初期の村上作品(初短編集)なんですが、どれもまた独特の雰囲気がある話ばかり。

表題作の「中国行きのスロウ・ボート」。

なんだかんだ言ってこの話が一番好きかな。

主人公が出会った3人の中国人について書かれている。

村上さんを通してみる中国とは、なんとも不思議な感じ。

少し痛いような切ないような。

相変わらず流れる音楽のような文面が素晴らしい。

ほかに面白かったのが、「土の中の彼女の小さな犬」。

リゾートホテルで出会う男女のお話なんですが、

この二人のやり取りがとりとめもなく、何となくいいです。

決して恋愛要素がないとこがまた。

「午後の最後の芝生」もとてもさわやかです。

芝を徹底的に刈る話なんかは読んでてスキっとする。

しかし、後半怪しげな未亡人が酒に誘う場面なんかは、なんかドキドキハラハラしました。

若い男に娘のタンスを開けさせるところとか、、、理解不能。

少し気持ち悪いのも村上春樹らしい。

「貧乏な叔母さんの話」、「ニューヨーク炭鉱の悲劇」はなんか不憫というか、悲しいというか、暗い話です。

特におばさんの描写に関してはいたたまれなくなるぐらいです。

「カンガルー通信」は別の意味で気持ち悪い。

独りよがりな男の手紙で笑っちゃうというか、

「シドニーのグリーン・ストリート」はのんびりしていて、いいですね。

ストリート自体はさびれて怠惰な雰囲気満載ですが、

気になっておる娘とのその後が知りたいものです。

たまにこういう話を読むとクスリと笑えていい気分転換になります。

 


婚姻届けに判を捺しただけですが

2021-04-20 16:03:43 | 読書感想文

最近、はまってた漫画はこれ。

「婚姻届けに判を捺しただけですが」

個性的なタイトルも中身の話も面白い、笑える恋愛コメディですね!

大人が主人公の話は久しぶりに読んだかも。

主人公の明葉ちゃんの性格がスパっとしててかっこいいです。

百瀬さんにたんか切る場面とかスカッとしますねー。

百瀬さんはかっこいいんだけど、

初恋をこじらせていて、見ていてキュンとなるけど、

空気読めない感じで悪気はなく、ピュアすぎて逆にちょいむかつきますね。

困惑する主人公に同情します。

世間を欺くため、借金の肩代わりに偽装結婚する二人ですが、

生活スタイルの違いでストレスをため込んだり、

気に入らないことで切れたり、我慢したりと色々です。

愛はないけれど、夫婦とは何ぞや?って。

一緒にやっていくためにお互い歩み寄っていく姿に考えさせられます。

これ、ドラマ化してもおかしくなさそうな話ですね。

明葉ちゃんはだれがやるんだろう。

元気があってさばさばした女優さんが似合いそう。