オバチャマ
そうそう、この間、映画観てきたの。
母72
あら、それ、もしかして?
オバチャマ
『永遠の0』よ。
母72
あれいいんだってねぇ。
○○さん(永年の友達73、ご主人は俳優・○田和美の親戚っちゅ~話。嘘じゃないと思う。)もわざわざ電話してきて「私横浜に出たついでに観てきたんだけど、すっごくいいから○○さんも観てみて!」って。
オバチャマ
○○さんもそう言いましたかぁ。
母72
泣きっぱなしだったって。
戦争賛美とかそういうことではない、「あの時そのように生きた人がいた」ってお話でしょう。
オバチャマ
○○さんも出身は広島だから、原爆落とされてる訳だし、戦争の話はなかなか敏感だと思うんだけど、嫌悪感とかないのかしらね。
母72
そういうお話じゃないしねぇ。
なんだかインテリな人ほど何か反論したくなるんじゃないのかしらね?
ここぞとばかりに自分を主張したいというかなんというか…。
もっと素直な心で観ればいいものを、「何か自分は言ってやろう」って気持ちにさいなまれてるのよ、きっと。 気の毒ねよねぇ。
オバチャマ
○○さんも「観てみて!」って言ってたなら、なおさら観てみて。
私も泣きっぱなしだったから。
昔の会社の改革劇にも例えられる部分もあってなおさらよ。
母72
あの時ねぇ…
○○○ちゃん(家族共々お付き合いのある幼なじみ)と同じ中学高校大学(私立)だったあの子ね。
あれも気の毒だったわよねぇ…。
親は私達と同じ世代かと思うけど、お気持ちを察するとたまらないわね…
オバチャマ
あの時さぁ、私、あなたに、「会社がおかしいよ。こうしろって言われたけど、おかしいよね??どう思う?」って聞いたよね、よく。
そうしたら、「私は○ややこしく(×難しく)生きてきてないから、よくわからないわ。抜擢されたなら自分のやれることを精一杯やりなさいよ。それでダメなら考えればいいじゃないの。」って言ったよね。
母72
あんたもよく覚えてるわねぇ。
忘れなさいよ、もう。
やり遂げて辞めたなら、それで充分いいじゃないの。
オバチャマ
そんな、自ら体験して、自ら相当に悩んだことを簡単に忘れるなんて無理よ。
でもこの映画は浄化はさせてくれたかも。
母72
何しろいいらしいから一人で観に行ってみるわ。
かえって連れがいないほうがいい映画のようだし。
『永遠の0』、クチコミで評判が広がる…と。