バブル期に入ったあたりから激動は続いていて(もっと言えば生まれるずっと前から激動続きだけど)、「変わらないと!」という煽りたてる何かが付き纏う日々が続いている。
私個人は1986年に社会に出て、勤めていた会社も89年くらいからコンピュータ技術の変化のスピードの先頭を走るような環境になってしまったことと、取引先の有名企業も「他がやらないことを先にやるぞ!組織も大改革するぞ!」みたいな企業さん(主としてSONY)とガッツリ組んでいたから、そこから生で流れてくる事実話やら一緒に(逆にこちらが誘導して)動くこと(🙅♀️後付のデフォルメされたマスコミ情報)もあって「変わらないと!変わらないと!!」「遅れを取るぞ!置いていかれるぞ!」と煽る(焦る)要因になっていた。
この流れがチョイと狂ってきていたから(あまりにも目的が曖昧)94年に社長にすらむりくり理由をつけてオサラバしたのだけど、「この5年ほどで変わったか?」って、自分は特に変わっていない。
「変わったのは会社の雰囲気(構造)が最悪に変わっていくだけ、あれよあれよと本質が捻れていくだけ」だった。
次の会社では「変わらねば」という社長も取り巻きもおらず、どちらかと言えば、「先に突っ走って狂わせてきてる野郎どもの目を覚ましてやらねば!」という意気込みの人たち(取引先もそういう意識の社長さんやら)で、先を見てきてしまってそれに関わってしまった私は別の意味で重宝された気がする。
「変わらねば!」は自分たちじゃなくて、「世の中だろ?」だったから、特に何も自分は変わらなかった。
この会社も不況の煽りと大手企業さん(S O)が「周到とも言いたくない嫌らしい下請け整理」の煽りを食らって、ジリ貧で倒産に追い込まれる前に計画的に解散となった。
解散にしたのは、「変われなかったのが要因」なんじゃなく、「変わる必要のないもの(変わる必要の意図がどこにあります?)に合わせる必要がない」、「変わったとて先に何か良い仕事がし続けられるか?って甚だ疑問」、「何かキッカケさえあればまた再開すればよし」というトップの英断だったわけで、会社が閉まる前の半年間くらいが社内の従業員の雰囲気が一番良かった気すらする。(協力しあう感じとか、腹がすわった後は誰も皆同じ同志的な。)
再就職の活動期間も充分にあったし、給料遅配やら貰えない状況もなく、退職金もあったし、あのタイミングの解散は良かったと思っている。
で、こんな大変なことに襲われたけど、私は特に変わってない。笑
強いて言えば、さらに強くなれた。なってしまった。爆笑
その後は派遣で色々な大企業さんを渡り歩いたが、「え、ウソだろ、今なの?遅れてる、、、」「今更そういう意識はやり終えてるところもあるし、終わってるよ、、、マスコミ信用しない方がいいって、、、」「まぁ今の経済トレンドなだけであってそこに恒久的に変わっていくことはないから」という印象ばかりで、「変わらねば!」なんていう煽りがその企業の正社員の方々はあったのか知らないが、私は微塵も「変わらないとマズイ」と焦ることがなくて、特に変わることもなくきた。
そんなこんなで今たどり着いた企業さん(製薬業)には長く居続けそうな気配濃厚なんだけれど、これがビックリするほどに、昭和時代の空気と文化で、「遅れてるってより、もう、ガラパゴス?」ってくらい。
いやもちろんいる方々には一人一台パソコンは与えられているし、皆さんスマホは使うし、インターネットも繋がっているし、それなりのITの理解はある。
ただ、「あてがわれただけの単なる利用者(使い方も言われた通りを鵜呑みパターン)」であって、「これをこうやって使うといい、便利だ」という意識は無いに等しい。先を行ける者はこの意識が非常に高い。
ITに飼い慣らされてるだけなのは何もこの企業に限った話じゃ無いのだけど、、、
世間の経済動向やら先手の情報からも乖離してるから、ここに居続けて来た人らは外の世界のこの20年から30年の色々を半信半疑というか、「だだの会話の上のネタ話」として取り入れてるだけに過ぎない感じ、そりゃそうだろう、波に乗った経験がないのだから仕方がない。
ただ今いるガラパゴス?みたいな会社も良き点はあって、「下手にあれやこれやと動いて来てないから本質や軸が狂ってない」「そのまま今も壊されることなく残っている」ってこと。
なので私としては「実は今がこれからが私の変わり時?」と感じてる。
何しろ、「変わらないと!」という煽りのある環境にガッツリ居てしまうと、何が変わったかって、「自分、すごい強くなり過ぎてしまったよな」ってそれだけだな、という結論!笑笑
間違いない変化って意図して自分を変えてくのとは違う。
今現実目の前のやらねばいけないことから逃げずにやりこなしてきた先に現れるのが間違いない変化だから。