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ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

サンナシ小屋&京都から世界の愛する人たちへ

サンナシ小屋に冬のぬくもり

2008-12-18 | 花と自然
久しぶりにサンナシ小屋で豊かな時間を過ごした。天気が良くて、ベランダにはお日さまの匂いが染みこんで、動きたくなくなるほどの幸せが満ちていた。いつもの通りにお昼のラーメンをストーブの上で煮込み、お餅を入れて食べた。遠くでオオワシが優雅に空を舞っていた。

 今年は暖かい日が続いたせいか、12月も中旬になってもまだ小屋の横を流れる小川が完全に凍り付いていない。そのおかげで、水道のないサンナシ小屋でも、水を調達できた。川が凍り付いて、しかも雪がないと水を調達できないサンナシ小屋では、その時期が一番困る。まもなく川は氷で閉ざされて、長い冬を過ごすことになる。雪はおそらくクリスマスの頃に降ってくるだろう。ホワイトクリスマスがこの地方の毎年の風景だ。

 しばらく北海道に来る機会はないだろうと、大勢で薪拾いに出かけた。いつも一人で薪を拾い、持って帰るのが重たくて、ほんのわずかしか用意できないが、今日は人数が多いので、あっという間に一週間分くらいの薪が揃った。米びつに米を入れた後のように、薪を運び込んだ後は、しばらく大丈夫だという気持ちになって、何故か嬉しい。

 サンナシ小屋のベランダで、お日さまをいっぱい浴びた後、京都に帰ってくると、この部屋の寒さが身にしみる。そして、北海道の広々として、野性味ある自然とくらべて、小さく狭苦しく、そして落ち着き払って片付いた京都の「自然」が淋しい。京は紅葉も終わり、周りの山も茶色の枯れ葉色になってきた。吐く息も白く、京都の冬もそろそろ本番らしい。