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ごまめの歯ぎしり・まぐろのおなら

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ブッシュに靴を

2008-12-15 | 政治
ブッシュ大統領が急遽イラクを訪れて、マリキ首相といっしょに記者会見に臨んだところ、イラク人の記者から靴を二回も投げつけられるという事態が起こったそうだ。靴を投げつけられたブッシュ大統領は、頭を下げて靴を避けることができたが、その直後に「靴のサイズは10インチだった」と冗談を言ったそうだ。だれも笑わなかったらしい。イラクの記者が靴を投げつけた行為には、イラクをこんな混乱に陥れたアメリカ軍の侵略行為に対する恨みがこもっていただろう。靴で頭をどついたぐらいでは、ブッシュへの憎しみは収まりそうもない。この記者は拘束されているらしいが、イラク国民からは英雄と賞賛されているという。

 ブッシュ大統領の冗談には、だれも笑わなかった。おそらく多くのイラク人ジャーナリストたちは、この冗談にイラク人への侮辱を感じたのではなかったか。心の中ではほとんどのイラク人記者が、靴を投げつけた記者と気持ちを同じくしていたはずだ。

 ブッシュはもうじき大統領を辞める。しかし、彼がウソ八百の理由でイラクを侵略したことは、いつまでも消えていかない。アメリカはこれまでも同じ事を何度も続けてきた。ベトナム戦争を始めるときは、トンキン湾事件を口実にした。これも実際はアメリカが作ったウソだったことがハッキリした。アフガニスタンに攻め込んだときは、9.11事件(同時テロ)を口実にした。これもおそらくまもなく壮大なウソであったことが明らかになるだろう。

 オバマ次期大統領はイラクからの撤退を言っている。彼の立場からしてこれはしかたないのだろう。しかし、アフガンでの対テロ戦争は徹底して続けると言っている。けっしてアメリカはその本質を変える(CHANGE)ことはできないようだ。オバマ大統領になれば、イスラエルは本格的にイラン攻撃を始める構えのようだ。オバマはユダヤ組織から資金と票を得ている以上、イスラエルを支持し続けるだろう。オバマが大統領になったといっても、アメリカはやはりアメリカ。その侵略性はそう簡単に終わりはしない。