・・・・・・・・・続きです
懲戒委員会。
ホッブスは、自分はだまされて供述したと主張。
セリーナに騙されて、逮捕されてしまった。
彼女は、自分の権利を侵したのだ、と。
セリーナも証言する、擁護のマッコイ、
しかしソロモンの攻撃に、防戦一辺倒のセリーナ。
そして、ソロモン、次の手に。
鑑定人として専門家を召喚する、と。
倫理学の元教授、ノラ・ルーウィンを指名する。
ルーウィンへのソロモンの質問。
・・・・・・・・
「(分厚い本を持ち)これは懲戒規定集です。
例外が認められる条件の記載は、どこですか?」
「ない」「なぜですか?」
「例外措置を認めれば、規定の意味がなくなります」
「違反しても罰せられない場合でも、意味がなくなるのでは?」
「そうです」「どうも、有り難う」
マッコイの質問。
「21年教授で、実務は9年未満ですね・・・・
鑑定人としての見解に、実務経験の占める割合は?」
「懲戒規定に基づく見解です」
「規定が人命より大事だとは、思いませんよね?」
「当然です」
「では人命が危険な状況で、懲戒規定に違反することは
正当とも考えられますか?」
「良心に従い、そう考えるかもしれません」
「サウザリン検事補を解雇しましたか?」「いいえ」
「懲戒処分は?」「いいえ」
「彼女を罰したくないからですね」「そうです」
「規定に違反することで人命を救えたなら、あなたもそうしたでしょうか?」
「ええ、そう思います」
ソロモン「1つ質問です。違反した場合、処分を覚悟しますか?」
「はい」
その後検事局で、互いの健闘を讃え合うルーウィン&マッコイ。
懲戒委員会。ソロモンの弁論。
「・・・非常に勇敢で献身的な行為です。罰する必要が?
不問にすべき状況なのでは?
だが不問に付すとすれば、倫理規定を無視することになる。
法の番人の判断基準となり、国民の信頼を得るための規定です。
それを無視するなら、皆、判断に迷うことに。
確かに、彼女の道徳的行為を処罰の対象にするのは、誤りです。
だが、道徳的行為だけではなかった。
自分の目的のために、状況を操ろうとしたのです。
人命だけでなく、証拠も守ろうとしていた。
このことは、彼女の行為を非倫理的にします。
不正手段を用いてだますことは、許されない行為だ。
資格剥奪に値します」
マッコイの弁論。
「彼女が人命を救ったことに、疑いはありません。
“権利を侵された”と、彼女を責めた男の命をもです。
それなのに、どうして資格剥奪を?
検察官は、弁護士と同じ法の番人です。
しかし職務中に法を破る人々から、市民を守る義務も負う。
法律家協会の登録証に加え、彼女はバッジを持っているからです。
警官は犯罪者を逮捕するため、便宜的に不正手段を用いるが
法により許されている。
彼らが現場の最前線にいて、命の危険があることを
法が理解しているからです。
今回は特殊な状況でした。
検事補が市民を守るため、現場で命を懸けたのです。
解決した時、全員、無事で出てこられました。
法律家でいるか、人間でいるかを
瞬時に選択しなければなりませんでした。
・・・・・逆の選択をしたら、皆、どう思うでしょう」
そして、判断が下る。
「サウザリン検事補の目的が、手段を正当化したのは理解できる。
しかし我々の法体系において、目的は手段を正当化しない。
だから有罪と思われても、証拠が不正入手なら、被告人は自由の身となる。
検察側の立証に疑いの余地がある時、陪審は無罪評決を下す。
サウザリン検事補・・・・
懲戒規定1-102A-4に違反したと見なします。
個人的な懲戒処分を受けるべきだと、上訴部に提言する。
・・・ただし、決断の難しさと、今回のみの行為という規定から
資格剥奪は不適当であると判断した」
悔しいソロモン。傍聴席でホッとするルーウィン。
笑顔でセリーナを見るマッコイ。安堵の笑顔のセリーナ。
総括。セリーナとマッコイ。祝杯です。
「ありがとう、ジャック」「どう致しまして」
ルーウィンも顔を出す。「お祝い?」
「ご一緒に」「スコッチなの?「他に何を?」
杯を断るルーウィン。そして
「車で来てるの・・・・(セリーナに)仕事は元通りだと伝えておくわ」
「感謝します」
「人命救助したかったら、医者になるべきだったわね」
・・・・・・感想は次で
懲戒委員会。
ホッブスは、自分はだまされて供述したと主張。
セリーナに騙されて、逮捕されてしまった。
彼女は、自分の権利を侵したのだ、と。
セリーナも証言する、擁護のマッコイ、
しかしソロモンの攻撃に、防戦一辺倒のセリーナ。
そして、ソロモン、次の手に。
鑑定人として専門家を召喚する、と。
倫理学の元教授、ノラ・ルーウィンを指名する。
ルーウィンへのソロモンの質問。
・・・・・・・・
「(分厚い本を持ち)これは懲戒規定集です。
例外が認められる条件の記載は、どこですか?」
「ない」「なぜですか?」
「例外措置を認めれば、規定の意味がなくなります」
「違反しても罰せられない場合でも、意味がなくなるのでは?」
「そうです」「どうも、有り難う」
マッコイの質問。
「21年教授で、実務は9年未満ですね・・・・
鑑定人としての見解に、実務経験の占める割合は?」
「懲戒規定に基づく見解です」
「規定が人命より大事だとは、思いませんよね?」
「当然です」
「では人命が危険な状況で、懲戒規定に違反することは
正当とも考えられますか?」
「良心に従い、そう考えるかもしれません」
「サウザリン検事補を解雇しましたか?」「いいえ」
「懲戒処分は?」「いいえ」
「彼女を罰したくないからですね」「そうです」
「規定に違反することで人命を救えたなら、あなたもそうしたでしょうか?」
「ええ、そう思います」
ソロモン「1つ質問です。違反した場合、処分を覚悟しますか?」
「はい」
その後検事局で、互いの健闘を讃え合うルーウィン&マッコイ。
懲戒委員会。ソロモンの弁論。
「・・・非常に勇敢で献身的な行為です。罰する必要が?
不問にすべき状況なのでは?
だが不問に付すとすれば、倫理規定を無視することになる。
法の番人の判断基準となり、国民の信頼を得るための規定です。
それを無視するなら、皆、判断に迷うことに。
確かに、彼女の道徳的行為を処罰の対象にするのは、誤りです。
だが、道徳的行為だけではなかった。
自分の目的のために、状況を操ろうとしたのです。
人命だけでなく、証拠も守ろうとしていた。
このことは、彼女の行為を非倫理的にします。
不正手段を用いてだますことは、許されない行為だ。
資格剥奪に値します」
マッコイの弁論。
「彼女が人命を救ったことに、疑いはありません。
“権利を侵された”と、彼女を責めた男の命をもです。
それなのに、どうして資格剥奪を?
検察官は、弁護士と同じ法の番人です。
しかし職務中に法を破る人々から、市民を守る義務も負う。
法律家協会の登録証に加え、彼女はバッジを持っているからです。
警官は犯罪者を逮捕するため、便宜的に不正手段を用いるが
法により許されている。
彼らが現場の最前線にいて、命の危険があることを
法が理解しているからです。
今回は特殊な状況でした。
検事補が市民を守るため、現場で命を懸けたのです。
解決した時、全員、無事で出てこられました。
法律家でいるか、人間でいるかを
瞬時に選択しなければなりませんでした。
・・・・・逆の選択をしたら、皆、どう思うでしょう」
そして、判断が下る。
「サウザリン検事補の目的が、手段を正当化したのは理解できる。
しかし我々の法体系において、目的は手段を正当化しない。
だから有罪と思われても、証拠が不正入手なら、被告人は自由の身となる。
検察側の立証に疑いの余地がある時、陪審は無罪評決を下す。
サウザリン検事補・・・・
懲戒規定1-102A-4に違反したと見なします。
個人的な懲戒処分を受けるべきだと、上訴部に提言する。
・・・ただし、決断の難しさと、今回のみの行為という規定から
資格剥奪は不適当であると判断した」
悔しいソロモン。傍聴席でホッとするルーウィン。
笑顔でセリーナを見るマッコイ。安堵の笑顔のセリーナ。
総括。セリーナとマッコイ。祝杯です。
「ありがとう、ジャック」「どう致しまして」
ルーウィンも顔を出す。「お祝い?」
「ご一緒に」「スコッチなの?「他に何を?」
杯を断るルーウィン。そして
「車で来てるの・・・・(セリーナに)仕事は元通りだと伝えておくわ」
「感謝します」
「人命救助したかったら、医者になるべきだったわね」
・・・・・・感想は次で