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「Law&Order」が好きだ!!(邪道にて)

海外ドラマ「Law&Order」が好きです。
とにかく叫びたいので、ブログに叫びます。

シーズン0 #14「会議は踊る」(原題『Fall to thy prayers』)

2014-06-19 13:24:57 | シーズン0
検事局。アダム・シフの執務室。
フラフラなベン・ストーンが、入室してくる・・・・

「ベン、かなり疲れているようだな。
 行き詰り感を、周囲に巻き取らしているぞ」
「アダム・・・あなたの言う通りです。行き詰まりだ」
「夫人は、それ程手強いか?」
「実行犯である娘を庇っているのか?それとも自分が犯人なのか?
 新たに出てくる証拠は、こちらにも有利に働くが
 取り様によっては、弁護側にも有利になる可能性もある。
 おまけに、誰も呼んでいないのにFBIまでも・・・」
「フム。FBIが出しゃばってくるのは
 もう視聴者も厭き厭きするお約束設定だ。
 いい加減に、どうにかならんものか・・・」
「アダム、制作サイドの愚痴は、止めて下さい。
 そんなこと言ったって~」
「それなら、FBIに渡して、悔しがって
 エンディング、にするか?いつも通りに」
「アダム・・・」
「そうして、君は休んだ方がイイ」

ノックの音。ジャック・マッコイが入室。

「アダム、書類にサインを・・・オッ、ベン、いたのか?
 俺が入っても、イイですかね?」
「あぁ、構わないよ、ジャック・・・(フゥ)」
「何悩んでるんだよ、ベン。
 (アダムの机上の書類を取り上げて)
 あぁ、この事件か・・・・この事件が原因か、ベン?」
「どうも、私は疲れているようだよ。
 何が何だか・・・最近根気がなくなったのかも」
「何言ってるんだか・・・簡単だろ、コレ?」

「??????何言ってるんだ、ジャック?」
「アダム、ベンがお疲れモードなら、俺が担当しますか?」
「ジャック、それは・・・」
「ンじゃ、俺がベンの補佐をしますか?それならば?」
「ベンさえ良ければ・・・」
「私は構いませんよ、アダム。
 ではジャック、君の意見を聞かせてくれ」

「夫人が、駄々こねしてるんだろ?
 本当は、娘が殺ったくせに・・・母親面して」
「・・・・・で?」
「確か、この夫婦は親権争い真っ最中なんだろ?
 そして夫は、ズェッカ・ファミリーの帳簿係・・・だよな?
 FBIは、ファミリーの帳簿と引き換えに
 夫人に免責を与えようと。夫人も、それに乗ったと。
 でも、実際帳簿を持っているのは夫だ。そうだろ?
 妻は、知っているかのように匂わせているが、実際には分からん。
 それなら・・・夫と取引した方がいいんじゃないか?
 父親愛で、娘を庇いたいだろうし・・・
 娘の犯行の証拠を握っていると脅して・・・
 愛人を殺されても、娘を助けたいはずだよ。
 父親には、またFBIも手を付けていないんだろ?
 さっさと父親と話せば、なんとかなるんじゃないか?」

「では、夫人は・・・?」
「放っておけば?知るかよ。FBIにくれてやれ」

「ジャック・・・それは君の推理だろ。
 推理だけじゃ・・・」
「それならば、父親を呼び出そう。
 (ドアを開いて)
 おい、マイク・・・ちょっと・・・
 (書類を渡して)この事件の父親の弁護人に連絡しろ。
 今すぐ来いってな。
 もう、全て判明しているって脅してやれ。
 今度は、ジャック・マッコイが相手だとな。
 脅し方法は任せる。度を越しても構わん」

「ジャック、それは・・・ちょっと考えろよ。
 もう少し慎重に・・・・」
「ンン?何言ってるんだ、ベン。
 もっとシンプルに考えればイイんじゃないか?
 あんた、ちょっと複雑に考えすぎるよ・・・簡単な事件だよ」
「簡単って・・・・」
「母親がダメなら、父親。それもダメなら娘だ。
 ほら、簡単だろ?」
「ほらって・・・ヲイ、ちょっと待て、ジャック!
 勝手に暴走するなぁぁぁ!ジャック!!」

・・・・・・・・・・・・・・・

「ベン、今日はいったん帰宅して休んでくるんだ。
 ジャックの暴走は、私が目を光らせるから」
「有り難う御座います、アダム・・・
 申し訳ないが、1つお願いが・・・」
「ン?どうした、ベン?」

「もし、私に何かあったら・・・・
 私の墓には
 『ジャック・マッコイより繊細な男、ここに眠る』の言葉を・・・」



このオチが分かる方は、ベン様ファン上級者、それも最上級クラスかと(笑)
おっと!
ベン様ファンのいかなる抗議も、受け付けませんので(一礼)

アマンダさんが、思考ネタをお与え下さいました。
アマンダさん、いつもお世話様です&有り難う御座います(ペコリ)


えっと、S5放映記念に(ペコリ)
やっとW版(画面拡大版ね)を、録画できるわ(嬉)
でも、容量が大きいから全話は無理なので・・・お気に入りエピだけ録画。
私、W版の検事長、あんまり視聴していないので。
別に特別なことじゃないけど、なんか嬉しい(嬉嬉)

シーズン0 #00「ここではない、どこか」 (原題『Lunatic』)

2014-03-13 17:22:46 | シーズン0
NY市警 27分署 殺人課

「31分署から、応援要請よ。
 現在逃亡中の犯人と思われる男の目撃情報が寄せられた。
 ドラッグストアに立てこもっている、とのこと。
 誰か、応援に向かって」

「よし、俺達が行くか、フィル」
「勿論だ、ジョー。俺達の出番ってことだな」
「おいおい、殺すなよ、お2人さん。
 奴には、法のお裁きって奴が待っているんだからな」
「何寝ぼけたこと、言ってるんだ、レニー。
 警官を3人殺した男だぞ。今更法のお裁きなど、いらんだろ」
「まぁ、落ち着け、ジョー。殺気立つなって」
「お前は、そう思わないのか、フィル。警官殺しだぞ」
「いや、俺が言いたいのは・・・まぁ向かって来たら、撃つってことだよ。
 それに、幾らでも向かわせることができるだろ?
 追い詰めるとかして・・・」

「おい、本気で言ってるのか、フィル?まぁ、俺も同感だがな」
「そうだろ、レニー」
「おっと、誰か若い奴を連れて行けよ。
 銃の腕前は、保証するが、逃げ出したら追いつけんだろ」
「仰る通りだ。どうする、ジョー?」

「オイ、マイク、行くか?」
「あぁ、俺も行きたいッスがねぇ。
 でもマックスと、
 巻き添えを食った3歳の男の子の親の所へ行くことになってるんで」
「・・・・奴が31分署の警官達と撃ち合いになった時
 ちょうど子供達の下校時間だった・・・」
「・・・・そうです。巻き添えで、10歳の少女が撃たれて亡くなった。
 そして母親と兄を迎えに来ていた3歳の男の子も・・・」
「そうだったな。マイクと親の所に行くのか、マックス?」
「気が進まんがな・・・お役目とはいえ・・・マイクも同じ思いだよ」
「マイクにも、同じような年頃の子がいるからなぁ。
 他人事には思えんだろう」
「えぇ、俺も息子が、と思うと・・・
 31分署は総動員で追い詰め中なので、手助けに行くんですがね」
「全く気が進まんなぁ、なぁ、マイク」
「全くです。俺の分も頼みますよ、フィル、ジョー」
「あぁ、任せておけ。隙を見て、ぶっ放すよ」

(「物騒な事、言わないで」とヴァンの声が)

「おい、エド、お前はどうだ?」
「俺はレニーと、共犯と思われる男の取り調べの応援です。
 何故か、レニーと一緒に御指名でね」
「多分俺達の取り調べ術が、評判なんだろうよ」
「そうじゃなくて、ギャンブラーの騙し術を見込まれて、だろ」
「まぁ、それも特技だろうよ」(レニー、苦笑い)

「俺、行ってイイですか?」
「レイ、行くか?」
「えぇ、行きます。許可があるのなら」
「イイだろ、なぁ、フィル」
「勿論だ。来い、レイ。銃の腕前は、大丈夫だな」
「えぇ、レニーよりは、頼りになるかと」
「俺よりって・・・年寄りを労われよ、レイ」
「いや、ここにいる皆、レニーよりは頼りになりますよ」
「おいおい、言うねぇ、マイク」

ちょっと皆の顔に笑みが・・・しかし直ぐ厳しい表情に。

「おい、レイ、先走ったこと、するなよ」
「分かってる、マイク。しかし・・・」
「だから言ってるんだよ。子供が死ぬ事件は、誰でも辛い・・・
 特に俺とお前は、まだ子供が幼いから・・・なぁ」
「感情的には、ならんよ。心配するな、マイク」
「(レニーの肩を叩いて)信じてるよ。
 でも、何かあったら・・・俺の分も頼む」

(「いい加減にしなさい」再びヴァンの声)

「さぁ、それぞれ、行くか」


NY郡検事局。廊下で。

「ジャック、資料持ってきました。
 この事件、担当するんですか?」
「あぁ有り難う、マイク。ウ~ン、そうらしいナァ。
 ・・・クランツビューラー事件だろ。
 警官3人、子供2人を殺した容疑か・・・街は大騒ぎだな」
「えぇ、奴には前科もあったとか」
「知らないのか?奴はクランツビューラー財団の孫だぞ。
 前の事件では、金で雇われた一流弁護士軍団が、どれだけ騒いだか。
 オマケに、どうしようもない世間体第一主義の判事。
 大きな声では言えないが、これまた無能な検事が担当で」
「・・・・今度は、仕留めましょう。僕もやります」
「ン?いいのか?他の仕事は?」
「都合付けますよ。こんな奴、刑務所から一生出ないようにしなければ」

「刑務所ネェ・・・オッ、ベン、ちょっとイイか?」
「どうした、ジャック・・・(資料を見て)この事件か・・
 担当するのか?」
「そうなるだろうなぁ。一緒にやるか、ベン?」
「フム、我々2人でか・・・お許しが出るかね?」
「あんたが、アダムに頼めば、GOサインが出ると思うが」
「フム・・・私と組みたいのかい、ジャック?」
「あぁ、組みたいネェ、ベン。
 マイクも、アシストしてくれるってさ」
「僕にも手伝わさせて下さい、ベン」
「勿論歓迎するよ・・・・で、ジャック、何を企んでる?」

「いや、こんな奴は、一生刑務所どころか
 この世から消えてもらってもイイかと思ってね」
「それには、私も賛成だよ」
「ちょっと・・・今NYでは、死刑制度は廃止では・・・」
「ほら、まだ初々しいだろ、ベン」
「全くだな、ジャック。昔を思い出すよ」

「・・・一体、何をするつもりで・・・」
「マイク、目が泳いでいるぞ。
 俺とベンが組むんだから・・・一般常識で考えるな」
「心配するな、マイク。法に則ったことしかしないよ」

「でも、この世から消えてもらうって・・・し、死・・・」

「どうだ、陪審員を説得できるか、ベン?
 生ぬるいと世間が許さんし、連邦がしゃしゃり出てくるぞ」
「・・・大丈夫だろ・・・子供が2人も死んでいる・・・・
 幾らクランツビューラーでも、無理じゃないか?」
「心神喪失で来るだろうなぁ。さて、こちらは、どう出る?」
「勿論正攻法だよ、ジャック。犯行時に責任能力があったってことで」
「そうだろうねぇ。それで、行きましょうってことで。
 マイク、どうやる?」

「・・・・法的に責任能力があったって証明する」
「大変よくできましたって、昨日検事になった奴でも分かるわな」
「マイク、顔を赤らめるなよ、ジャックのジョークだよ。
 つまり御託を並べる弁護団に対し、シンプルに責めるってことだよ。
 責任能力。これを焦点にして、責める。簡単だろ」
「で、目指すのは・・・死刑だろ、ベン」
「そうだよ、ジャック。当然だな」

「だから、死刑は廃止に・・・」

「固いこと言うなよ、マイク。
 こんな事しでかした奴には、当然の報いだよ」
「マイク、廃止でも、陪審員はそう判断するかもしれない。
 そうだろ。残忍で自分勝手、情けをかける必要はない。
 私は、それを立証する。そして陪審員に判断を委ねる。
 それだけだよ・・・」
「そう、それだけ。しかし。行き先を示すことはできる。
 陪審員に、道案内するのが、俺達の仕事だろ?
 死刑と陪審員が判断する・・・その後はそれからだ。
 死刑に値する犯罪だ。俺達はそれを立証する。
 そして、ベンはそれが得意なんだよ」
「・・・褒めるなよ、ジャック・・・」
「褒めていないって。何言ってるんだよ、ベン」

「2人共、何気なく言っていますが・・・無理じゃないですか?
 僕には、実現不可能なように思えますが」
「まぁ、見てろって、マイク。
 ベンの見事な説得ぶりを、な」
「そして、ジャックの情に訴える言葉もね」
「さて、じゃ、やりますか!」


・・・・・・・・夢の競演ってことで(笑)
出てこなかったキャラのファンの皆様、ゴメンなさい。
朝食皿洗い中に浮かんだお話です・・・(ペコリ)

シーズン0.78 「ジャックさんとジェイミーさん」その4

2014-01-24 14:43:43 | シーズン0
「その3」で、J&Jはラストと言ったのですが、まぁ御理解を(笑)
・・・・・思いついたんだってば(言い訳言い訳言い訳)


検事局。ジャック・マッコイの執務室
打ち合わせ中のマッコイ&ジェイミー・・・

「じゃ、調査しておきます。
 あぁ、ジャック、コレを・・・(紙片を渡しながら)」
「何だい?(受け取りながら)」
「人権保護団体のアリスの携帯電話の番号です。
 あなたを紹介して欲しい、と言われたので」
「・・・一体誰だい?多分面識ないと思うが」
「ええ、構いませんよ。連絡して下さいね」
「ちょっと待て。君は、紹介屋でもしているのか?
 どうして面識のない女性に、私が連絡しないといけないんだ?」
「だって・・・ホラ、先日、人権保護団体絡みの事件があったでしょ。
 その時、決め手となった資料を都合してくれたんですよ、彼女」
「それは、有難いが・・・私と何の関係が?」
「彼女、最初は渋っていたんですが、
 あなたに紹介してくれるならって言い出して、それで・・・なんです」

「なんです・・・って、
 知らないうちに、私を売り渡しているのか、君は?」
「売り渡すって・・・
 まぁ売れるうちに売った方が良いとは思いますがね。
 何か、いけなかったですか?
 あなたは、女性とデートするのは苦じゃないでしょ?
 若い綺麗な女性が、
 そんないい年したおじさんとデートしてくれるんですよ?」
「そんな開き直ったことを・・・
 まぁ分かったよ。1回デートすればイイんだな?」
「ええ、お願いします。
 その後には、総務部のアデルが控えていますので」

「アデル?検事局の総務のか?
 ・・・オイ、身内は勘弁してくれよ」
「何言ってるんですか?
 身内で、あなたの評判知っていても、紹介してって言うんだから
 覚悟してるってことですよ。彼女、可愛いでしょ?」
「可愛いって・・・娘と同じ位じゃないか・・・
 コレは、勘弁させてくれよ。
 それに、彼女には、何の世話になっているんだ?」

「ホラ、先日ワシントンへ出張した時のホテル代ですよ。
 経費で落ちないか・・・彼女が了承欄にサインしてくれたんですよ」
「あのホテル代か・・・ワシントンのお偉方が泊まる最高級ホテルだからな」
「そうですよ・・・我々は、裏通りの安いホテルにしようって言っていたのに」
「・・・・講演の後、そのホテルのバーで飲んだのが敗因だな。
 お蔭で、フラフラになって、お高いホテルで泊まる羽目に・・・」
「だから、飲むなって言ったじゃないですか。
 程々にって・・・大喜びでガブガブ飲むからですよ」
「君も飲んでじゃないか」
「ええ、飲みましたよ。でも前後不覚にはなりませんでしたし」
「あぁ、酔っぱらった私を介抱して、部屋に連れて行ってくれたんだったな」
「そうですよ。最大限の感謝をして下さいよ。
 まぁ、私はステキなホテルのベッドで寝れて幸せでしたけどね」
「・・・・私は、床に引っくり返っていたようだが」
「だって・・・重かったし・・・
 床に転がったから、もうそのままでイイやって感じで」
「・・・・私もベッドで休みたかったよ」
「じゃ、ベッドに入ってくれば良かったんじゃないですか?」
「・・・君と一緒に?」
「ええ、構いませんよ、私。何か起こるとでも?」
「・・・・・・」
「・・・・無言ですか?相変わらず失礼ですよね」
「ンン?失礼?君の紹介屋稼業は失礼じゃないのか?」

「アラ、そこまで言うのなら、この際言わせていただきますけどネェ」
「あぁ構わんよ。言いたいことがあるのなら、言ってくれ」

「私がNYの法曹界で、どう言われているか知っていますか?」
「いや、知らんが・・・怖いとか鬼とか?」
「言ってくれますね、ジャック(ムカッ)
 あのね、私、
 『ジャック・マッコイと寝ていない唯一のアシスタント』って
 言われているんですよ。
 どうです、この言われよう。私に魅力がないとでも?
 ホント、今まで男に不自由したことのない私が・・・情けない」
「・・・・確かに・・・
 アシスタントで、寝ていないのは、君が初めてだ」
「何確認してるんですか?ホント、ムカつきますね」
「いや・・・君は私と寝たいのか?
 (ジェイミーの攻撃態勢を見て)いや、スマン。失言だ」

「(投げようと構えたマグカップを置いて)
 分かればいいんですよ・・・でも、コレって名誉棄損ですよ、ジャック」
「いや、それは・・・君の性的魅力がどうのってことではなく・・・
 ホラ、君は子持ちだから・・・遠慮したってことで」
「アラ、子供がいる女は、射程外だと?」
「いや、そうじゃなくて・・・今更、ねぇ」
「今更、何ですか?まぁ、私もジャックとは・・・なんで。
 それは、特に問題ではないのですが。
 噂で、あることないこと言われるのが、我慢ならなくって」
「ジャックとはってどう言う意味だよ?」
「それは・・・まぁ、互いに深く考えるのは止めましょう。
 今まで散々酔っぱらって、同じ部屋で寝ても
 そういう関係にならなかったんだし・・・もう無理でしょ」

「いや、私の配慮が足らなかったよ。スマン」
「配慮って・・・なんですか、それ?
 まさか、寝るのが礼儀だとでも?」
「いや、そうじゃ無くて。誘うの礼儀だったかなって」
「誘わなくてもイイですよ。もう・・・
 あぁ、Mr.ストーンの気持ちが、分かりますよ」
「いきなりベンの話か?なぜ、ベンが出てくる?」
「だって、Mr.ストーンも散々な言われよう何でしょ?
 『クレア・キンケイドに誘われなかった男』て」
「あぁ、その話か。まぁ確かにねェ。
 しかし、それはクレアの責任で、私の責任じゃないぞ」
「でも、ジャックが上司になった途端関係が、って感じだったとか?」
「ウ~ン、それはそうなんだが・・・
 だからって、私がどうこう言う問題じゃないだろ」
「それはそうですが・・・Mr.ストーンのお気持ちを察すると・・・」

「あぁ、だからベンは君に優しのか。そういう理由があったのか」
「Mr.ストーンは、きめ細かい配慮をされる方ですよ。
 大違いですよね。多分整理整頓もできる方なんでしょうね」
「ベンが、君の好きなケーキを持って来てくれたのが、そんなに嬉しいのか?
 私も君に十分サービスしているだろ?」
「ええ、お酒でね」
「それで充分だろ」
「ええ、ええ、感謝していますよ」
「呆れなくても、イイだろ」

「じゃ、仕事に戻ります」
「調査の件、頼むよ。
 で、最初は人権保護彼女、次は総務彼女でイイんだな」
「ええ、お願いします。
 その後3~4人ほど待機していますので」
「・・・・・なんだ、そりゃ?
 そんなに世話になっているのか?私は?」
「ええ、それもありますが・・・
 中には、私の個人的な事もあって・・・」
「君の?仕事上ではなくってことか?」
「まぁ、小銭を貸してもらうのに、あなたを紹介して欲しいと言われて・・・」
「・・・・私の紹介は、小銭程度の価値と?」
「まさか札束なんて言わないでしょうね?(小声)おこがましい・・・
 でも・・・1度デートするだけですし・・・
 若い綺麗な女性と・・・もうそんなチャンス、なかなか無いでしょ?
 あぁ、レストランの予約とかは、私がしますから」

「・・・・1度デートでイイんだな?その後は知らんぞ」
「あぁ、それについても苦情がありますよ。
 1度っきりで放ったらかしだって」
「じゃ、どうすればいいんだ?皆と付き合うことはできないだろ?
 一応、私にも好みがあるんだからな」
「また、そんな贅沢を・・・(マッコイの目つきを見て訂正)
 いや、あなたという通りです。
 じゃ、こうしましょ。頼まれた時、
 『ジャック・マッコイは、気に入ったら初対面でもホテル直行だが
  その気がないと、1回きりのデートでお終いだけど、それでもイイ?』
 って確認して、それでもイイっていう女性を紹介するってことで」

「・・・・いい考えだと思うが、私の評判はどうでもいいのか?」
「ええ、私は構いませんよ。あなたの評判は。
 今まででも、大分落ちまくっているでしょうし、
 それ以上落ちることは無いので、心配しなくても大丈夫ですよ」

「・・・・・それが、今回のオチかい・・・・」


下らない・・・・重々承知しております(笑)
でもストーンが、クレアと寝なかった上司なら
ジェイミーは、マッコイと寝なかった初の部下かなって気が付いて。

それで、こんなことを思いつきました。テヘヘ~(逃げッ)

一応、ベン様土曜夜復活記念ってことで(嘘ツケッ・笑)

幻のシーズン0

2013-04-19 21:11:09 | シーズン0
書ける時にサクサクと!

シーズン0、最近御無沙汰です。
って、もう無理かな?状態ですね。
アレは、自分の頭の中で、勝手に出来上がるものですから・・・
最近、アレコレ状態なので、ちょっと難しい。

S0、最初はシリアスを書こうと、始まりました。
#1はシリアスなんですが・・・途中でやめていますが(苦笑)
頭に笑いが浮かんできたので、#2以降はそのままってことで。

でも、このブログ終えるまでにはシリアスを!と思い考えて・・・

タイトル「背負わされた罪」(『Original Sin』)

ある資産家の青年の自宅で、従姉妹が死亡。
緊急電話には、青年からの通報が。
青年は、精神的に不安定な状態で、現実との接触が難しい状態に。
従姉妹の死亡に関する情報は、皆無な状態に。
しかし、何らかの形で青年が関わっているのは、間違いない。
使用人の証言、そして部屋の様子・・・
自殺か、他殺か?
他殺を捨てきれない・・・青年が容疑者に。

マスコミが面白おかしく騒ぐ中、早急に収束を図りたい検察。
そして、それは青年側の弁護士も同じだ。
精神的疾患を理由に、裁判を行わず、医療施設へ。
その手続きを担当するのは、若手のマイク・カッター。

しかし、いきなり青年側から連絡が。
弁護士の交代。
そして、新たな弁護士は、無罪を主張し裁判に賭けると。

シフに呼ばれるマッコイ。カッターもいる。
この事件は、カッターでは荷が重すぎる、とシフ。
マッコイに担当するよう命じる。
ちょっと納得できないマッコイ。カッターは十分力がある。
カッターでは難しい、という理由は?

シフが告げる。新たな弁護士は、ベン・ストーンであると。
なぜストーンが引き受けたのか?
そしてストーンが引き受けるからには、何か裏があるはずだ。
検察は、ストーンの目的すら、予測できない状態だ。
いつもストーンとマッコイの対決を、避けてきたシフ。
しかし、今度はそういう場合ではない。
マッコイを担当におき、新たな視点で事件を捜査することに。
カッターを補佐に指名するマッコイ。

こうしてストーンとマッコイが、法廷で出会うことに・・・
なぜシフは、この2人が対峙することを避けたのか?
ストーンの狙いは?そして戦略は?
それを知った時のマッコイは、どう判断し行動するのか?

という内容で・・・・ある程度頭ン中ではできています。
主要シーン(笑)も、点々と映像が・・・・(笑2)
でも記事にすると、多分10回位で収まったら幸せ・・・でしょうね。
頭ン中では、さっさと進むけど
文字にすると・・・・長いだろうネェ。

一度警察パートを簡略して・・・と考えたが、それでも長い・・・
で、幻、ということで。

最終弁論は、サッサと出てきたんですよ
で、出てきたし・・・書かないと悔しいので(大爆笑!)書きます。
冒頭部分だけ・・・・

弁護側。ベン・ストーン、最終弁論。

「・・・神は、我々に試練をお与えになる。
 そして、それに耐え、乗り越えることを望んでおられる・・・
 ・・・しかし、依頼人に与えられた試練は、神の御業とは思えません。
 それは、悪魔の囁きに耳を傾けた人間によって、なされたものなのです・・・」

検察。ジャック・マッコイ、最終弁論。

「・・・弁護人は、被告人の罪ではなく、その背景を見てくれという。
 しかし、それを赦してはなりません。
 それを赦すことは、犯罪者に免罪符を与えることになります。
 しかし、人間は、様々な影響を受け、生きている。
 それは事実であり、誰にも否定できないものです・・・・」

はい、私の勝手な我儘で、冒頭だけ書かせていただきました。
・・・・・ちょっと幸せ気分・・・・書くと、気持ちスッキリ&頭スッキリ(満足)

で、総括の最後のマッコイの言葉も、決まっています。
・・・・・・アマンダさん、覚えているかなぁ?

・・・・・・・・・・・立ち去るストーンの後姿を見ながら。

「・・・近づかない方がいい・・・彼は危険だ・・・」

コレですよね。ウンウン、コレですよ・・・・!

ア~ッ、書いて嬉しい。ホント、S0って、自己満足だよネェ。
分かっているが・・・・大大苦笑で、御座います。
書くの、ちょっと躊躇したのですが・・・
今は書けて、満足だわ。

・・・・・・・付き合って、読んで下さった方、有り難うございます!

シーズン0 #13「一撃」(原題『Thor's Hammer』)

2013-02-23 23:11:20 | シーズン0
検事局。ジャック・マッコイの執務室。
マッコイとアビー・カーマイケルが話し合っている。
そこに・・・

「お邪魔するよ、ジャック。
 寄って欲しいと、伝言を聞いたのでね」
「あぁ、ベン。早々に来てくれたのか。助かるよ」
「一体、何かな?
 おっと、Miss.カーマイケル、お邪魔するよ」
「構いませんわ、Mr.ストーン」
「ベン、相談なんだが・・・アダムが引退しただろ?
 まぁ、送別会が色々って。まぁ今一段落した訳だ。
 それで、ちょっと親しい者だけ集まって、お喋りでもしようかと思ってね。
 ベンはアダムのお気に入りだし。
 参加してくれると、アダムも喜ぶと思うんだけどな。どうかな?」
「勿論、喜んで参加するよ、ジャック」
「あぁ、助かるよ。日程はまだ決まってないけど。
 それで、スィーツをメインにしようかと思うんだよ。
 アダム、甘いもの好きだしな。
 ちょっとビュッフェ風な感じで。気楽にしようかと思ってるんだ」
「それも、イイなぁ。畏まらなくて、イイかもね」

「そうだろ?じゃ、その方向で行こう。
 アビー、いい店、探してくれるかな?」
「分かりました。ちょっと調べてみます」
「ウン、頼むよ。
 ベン、アビーは美味しい店をよく知ってるんだよ。
 だから、店探しには、適任だ」
「ヘェ、そうなのか・・・今度私にも教えて欲しいものだ」
「アラ、Mr.ストーン、イイですよ。
 私、今晩、気になっているお店に行こうかと思っているんですよ。
 1人よりもカップルの方が、入りやすいお店で・・・
 もしよろしかったら、お付き合い願えませんか?」
「・・・・・私でイイのかい?」
「勿論ですよ。ぜひ」
「・・・・・ジャック・・・・やっと君のアシスタントにモテたよ」
「いや、モテたんじゃなくて、食事に行くだけだから・・・」
「いやいや、今までの悲惨な事を考えると・・・」
「そうだな、ベン・・・今までが・・・・そうだよナァ」

「悲惨って・・・あぁ、クレア・キンケイドの事ですか?」
「まぁMiss.ロスも冷たかったが、クレアはそれ以上だった・・・」
「噂によると・・・備品を捨てられたとか?」
「そうなんだよ・・・まとめて倉庫にでも放り込んでいるかと思ったら
 まさか捨てられたなんて・・・思い出の品々もあったからね・・・
 妻から貰ったポットやカーディガン・・・」
「元妻だろ、ベン。正しく言えよ」
「本当だったんですね。私、クレアのようにはできません・・・」
「そ、そうだろ?Miss.カーマイケル!分かってくれるかい?」
「ええ、勿論です。私には無理です・・・そんなことするなんて・・・」
「有り難う。私の気持ちを察してくれるんだね。有り難う」
「ホントに私には無理です・・・そんな生ぬるい事・・・」

「・・・・エエェェ?」
「クレアはまだ若いから・・・仕方ないですよね・・・
 私なら、まず回収業者を呼んで、どんな高値でもOKを出して。
 引き取ってもらって、回収費用を元の奥さんに送って。
 勿論『ご主人の忘れ物です。もう別れましたから』とかメッセージを添えて。
 そうしたら、もっと大騒ぎになって、Mr.ストーンももっと困ったでしょうに」
「・・・・ジャック・・・・
 君のアシスタントは、どうして皆、こんな風なんだ・・・・」
「オレに言うなよ、ベン。アダムが選考したんだよ、みんな」
「・・・ジャック、食事、君も一緒に・・・」
「いや、オレ、先約があるから
 (と都合よく、携帯電話の着信音が)
 あぁ、オレだ。どうだ?エッ、今晩から?
 明日の晩も大丈夫だって?そりゃ、2晩楽しめるな。
 ウンウン、勿論寝かさないよ。楽しもうぜ。じゃ、いつもの店で。
 愛しているよ。さすが、オレのジェイミーだ」

目が点のストーン&呆れ顔のアビー。

「ジ、ジ、ジャック・・・一体・・・君たちは、やっぱり・・・」
「ンン?何ビックリしてるんだ、ベン?
 オレとジェイミーは、飲みに行くだけだぜ」
「でも、さっき、寝かさないとか楽しもうとか」
「だから、飲み明かして楽しもうと」
「いや、私は信じられないよ、ジャック。正直に言ってくれ」
「Mr.ストーン、本当ですよ。この2人は単に飲んだくれるだけなんですよ」
「Miss.カーマイケル、君まで・・・」
「私、一度付き合ったんですよ。本当に飲むだけなんです。大騒ぎして。
 で、道で倒れて寝る訳にはいかないので・・・」
「そう、オレの家かジェイミーの家になだれ込んで寝る、ってことなんだ。
 ソファで寝れれば儲けものだが、だいたい床に転がってるな」
「・・・・2人とも?」
「そう、2人とも」
「そんな介抱、したくないでしょ?だから誰も付き合わないんですよ」
「しかし、彼女の御主人と娘さんは?」
「あぁ、ケイティと一緒に旦那は実家に帰省するらしい。
 向こうの両親がケイティを気に入っていて・・・。
 で、その間、羽を伸ばせって言うんだよ。いい旦那だ」
「でも、彼は君と妻が夜通し一緒とは知らないんだろ?」
「いや、知ってるよ。ジェイミーの家のソファで2人で寝込んでいるところ見られて。
 勿論驚いてジェミーを非難したけど・・」
「だけど?」
「腹を立てたジェイミーが、旦那を連れて主治医の婦人科に駆け込んで。
 性交渉があったかどうか調べてもらって・・・勿論ないけどな」
「それで、御主人は納得したのか?」
「ウ~ン、ジェイミーの剣幕に負けたんじゃないか?
 その後もオレと飲んでも、何もないって理解してくれて。
 今じゃ旦那公認の仲だ」
「・・・・・・・私には、よく分からないよ・・・・」
「まぁ、イイってことよ。オレの事だからな、ベン」

「じゃ、ジャック、私、仕事に戻ります。
 Mr.ストーン、後から連絡したいので、携帯の番号、教えて下さい」
「あぁ・・・コレだよ・・・堅苦しいから、ベンと呼んでくれないかな?」
「イイんですか?有り難うございます。私もアビー、と」
「有り難う、アビー。じゃ、連絡待ってるよ」
アビー、退室。

「ジャック・・・アビーは大丈夫か?」
「あぁ、キツイこと言うけど、結構男をたてるタイプだよ。
 オレが見た限りでは、な」
「そうか・・・」
「そういうタイプ、ベンの好みじゃないのか?」
「ウ~ン、そう言われれば・・・どうかな?
 しかしクレアやMiss.ロスとは、違うような気がするけどね」
「あぁ、勿論違うよ。それは、オレにも分かるよ」
「そうか?ジャック?どんな風に?」
「エッ・・・暴走と飲んべぇ、そして大食漢、だろ?」


マイキーも参加予定でしたが、長くなったので、ゴメンなさいです。

シーズン0 #12「思考と記憶」(原題『Huginn&Muninn』)

2013-01-26 13:13:43 | シーズン0
裁判所近くの狭い路地沿いの店。
女性同伴では、ちょっと、な感じだが
男性同士が気楽に美味しい食事を楽しめると評判のグリル。

奥の窓際で食事中のベン・ストーンとジャック・マッコイ。


「・・・じゃ、打ち合わせの時間は明日の夜8時から、で。
 時間、大丈夫かな、ジャック?」
「あ~、明日は午後から法廷だわ。
 その成り行き次第で、時間は分からないナァ」
「そうか。じゃ、その時に連絡してくれ。
 ストラスプール夫人は、君に会いたいと仰っているのだから」
「そんな事仰らずに、ベンと話せばいじゃないか」
「いや、夫人はパメラと親しい友人らしいのだよ、ジャック。
 パメラが、君を褒めて褒めていたそうだよ。
 それで、夫人も君に興味津々なんだよ」
「褒めたって、どんな風によ?」
「よく食べて、よく動いて、よく喋るって」
「・・・オレ、幼稚園児じゃないんだからサァ・・・」
「まぁイイじゃないか。先方が、好印象を持っているのなら」

「で、イベントで何をするんだって?」
「最初の予定通り、寸劇だよ」
「そうか・・・ベン、ソレ、美味そうだな。オレのと交換しないか」
「ン?これか?あぁ、食べればいいよ、ホラ」
「あ、ありがと。・・・・ウン、美味い!
 ところでベン、あんた、最近魚料理ばかりだな。
 何か理由があるのか?肉はどうした?」
「いや・・・まぁ年も年だからな。体調管理ってことだよ。
 まぁ・・・君に見栄を張らなくてもいいか・・・
 最近、胴回りが気になってね。まぁ体調よりも体重管理かな」
「そうかぁ?そんなに気にならないけどね。
 オレみたいに、細いのは、信頼感に欠けるってさ。
 あんた位が、丁度いいんじゃないか?」
「信頼感に欠けるって?」
「あ~、どっしりした落ち着きがないって印象だとよ。
 この間、エステルに言われた」
「エステルか・・・彼女は毒舌だからね。
 君に負けたから、腹いせに言ったんじゃないか?」
「どうかな・・・まぁ、オレは肉食ってるんだけどなぁ」
「そうだな・・・デザートも十分食べているしね」
「デザートかぁ・・・ちょっと~。
 追加でブルーベリーパイとクリームケーキを」
「・・・・まだ食べるのか・・・」

「じゃ、話はこれで終わりかな?じゃゆっくり食おう」
「ジャック・・・ちょっと聞いていいかな?」
「ああ?どうぞ、なんだ、一体?」
「君・・・Miss.ロスとは、関係がなかっただよな」
「ウン、そうだけど。それが何だ?」
「君は・・・それまでの補佐役と関係を持っていたのに?」
「あぁ・・・クレアまでの4人・・・まぁ、そうだな」
「で、Miss.ロスとは、何もなかったと・・・」
「・・・何が言いたいんだよ、ベン?」
「いゃぁ、Miss.ロスは、その件に関して何も言わなかったのかい?」
「聞いたことないナァ。そんなムードになったこともないし」
「あれだけの美人なのにかい?それは不思議だな、ジャック」
「ウ~ン、赴任した翌日から、オレの字が汚いって、言い出したしな。
 読みにくいって。今までは結構オレに合わせてくれた補佐だったしな。
 ちょっとジェイミーには、面くらったよ」
「で、その後も進展なしか・・・?」
「まぁ・・・で、何でそんなことが気になるんだ、ベン?」
「いや・・・Miss.ロスにちょっと共感を・・・」
「エッ?共感??・・・・・・あぁ、そういう事ね・・・・
 別に理由はないナァ」
「いや、ジャック、何か理由があるはずだよ。
 ちょっと考えてくれないか?」
「ウ~ン・・・・考えてどうにかなるのか?」

「どうにかなるってことでもないが・・・今後の参考として」
「ベン、あんたの言ってること、よく分からないわ。
 まぁ、いいけど。
 ジェイミーは、まぁうるさいんだわ。
 執務室を掃除しろ。出前にはサラダをつけろ。使用したカップは自分で洗え・・・
 それに、ネクタイの柄にも、意見を言い出すしな」
「ネクタイにも・・・・それは、また・・・」
「法廷に出る時は特に厳しい。
 最終弁論の時に、水玉模様にしたら、朝から説教くらった」
「ど、どんな?」
「最終弁論に水玉模様のネクタイをする検事を、誰が支持するかって。
 ちょっと、根拠不明だがな」
「(笑いをこらえて)・・・・・じゃ、それが一緒に寝ない原因なのか?」
「ウ=ン、でもベン、想像してみろよ。
 ベッドでパンツの柄に文句言われてもネェ」
「でも、パンツは脱いでいるんじゃないのかい?」
「まぁ、そうだけど・・・・でも言われそうで」
「で、それが気に入らないッてことなのかい?」
「いや、気に入らないって言うよりも・・・
 パンツの柄くらいは、自分の主張を通したい!というオレの心意気だよ。
 分かってくれるだろ、ベン?」
「・・・・・いや・・・・いや・・・アップルパイを食べようか、ジャック」



『L&O』では、パンツは見たことはありませんが
『ガラスの動物園』では見ました。縦柄でしたね。

シーズン0 #11「不変」(原題『Shiva』)

2013-01-01 19:40:22 | シーズン0
検事局。アダム・シフのオフィス。

「お呼びですか、アダム・・・あぁ、アーサーも来ていたんですか」
「ジャック、久しぶりだな。お邪魔しているよ」
「ジャック、まぁ入れ。そのうちベンも来るだろうから」
「ベンも、ですか?一体何ですか?」
「まぁ、待て。ほら、アーサーがパメラお手製のケーキを持って来てくれたぞ。
 これでも食べて、大人しく待っていろ」
「おやつで釣るのを、止めてくれませんかね、アダム。
 もうオレも、いい年なんだから」
「でも、食べるのだろ?ほら、皿だ」
「・・・じゃ、遠慮なく・・・」

「失礼します、アダム。アーサー、来てましたか。
 やぁ、ジャック、久しぶりだな。で、またおやつタイムかい?」
「ベン、よく来たな、まぁ座ってくれ、忙しいのにすまない」
「いいえ、アーサーに来てほしいと言われていたので。
 ところで、このメンバーで、どんな話なんですかね?」
「揃ったところで、始めようか。いいかい、ジャック?」
「ジャック!いい加減に、食い終わらんか!」
「・・・・・た、食べ終わりました・・・・(ゴックン)・・・どうぞ」

「2週間後に、弁護士共済の例会があるのは知ってるだろ?」
「ええ、アーサー、それが?」
「お前も知っているだろ、ジャック?」
「勿論ですよ。でも、忙しいから、欠席届を出していますがね」
「ホラ、アダム、現状はこれだよ。私の言い分も分かるだろ?」
「確かに・・・アーサー、君が正しい。憂慮すべきことだ」
「へッ?一体何ですか?オレ、変な事言いました?」
「私も、話が見えませんが?アダム?アーサー?」
「私が、今、共済の理事だと言うことは知ってるだろ、ベン?」
「ええ、アーサー。それで?」
「先日理事会があってね。アダムにも参加してもらったんだよ。
 議題に、検事局のことがあったからね。
 検事局は、日頃から共済の活動に非協力的だという意見が相次いでね。
 アダムにも、現状を分かってもらおうと、思ってね」
「確かに・・・検事局の職員は言い訳して、参加率が悪い」
「ベン、君は検事局にいた時から、協力的だったがね」
「本当か、ベン?あんな面倒くさい集まりに行ってたのか?」
「ジャック・・・言葉を選ばんか!」
「あぁ、すいません・・・ベン、よく行ってたなぁ。暇だったのか?」
「・・・・・・ジャック・・・・」
「アーサー、本当にこいつが欲しいのか?言動が犯罪者スレスレだぞ」
「アダム・・・だから面白いんじゃないか。なぁ、ジャック」
「いや、オレ、本気で言ってるんですけど・・・で、話の核心は何なんですか?」

「アダムと相談して、今度の例会には検事局に大々的に協力してもらおうと。
 ジャックには、受付を頼もうと思っているんだよ」
「受付???オレが????受付????????」
「ほう、ジャックが受付ですか。それは意外性ありますね、アーサー」
「そうだろ、ベン。なかなか良い考えだと思っているんだよ」
「しかし、アーサー、コイツに受付ができるかね?
 書類整理もマイク任せだし、整理整頓は苦手だし、愛想は悪いし」
「いやいやアダム。視点を変えなければ。
 あのジャック・マッコイが受付をする。ここがポイントなんだよ」
「あの~、オレの意見は無視ですか?発言権なし?」
「そうだ、お前に発言権などない。検事長命令だぞ」
「・・・・・なんで、オレが?もっと適任がいるでしょ?
 ジェイミーやマイクなど、見目麗しいのを受け付けにした方が・・・」
「あぁ、彼らには、接待をお願いしてるんだよ。見目麗しいからね。
 それじゃ、君が接待係になるかい、ジャック?」
「・・・・・・・・・受付でイイです・・・・・・」

「では、私の役割はなんですか、アーサー?」
「あぁ、ベン、君には申し訳ないが、ジャックと一緒に受付をお願いしたいんだよ」
「私もですか・・・・理由は何ですか?」
「すまないなぁ、ベン。君は、元次長検事ってことでお願いしたいんだよ。
 元検事局の重鎮ってことで。検事局絡みなんだが、頼まれるかね?」
「勿論ですよ、アダム。私でよければ」
「有り難う、ベン。君は本当に。、世の中を分かってくれている。
 それに引き替え、現次長検事は・・・」
「だから!オレもやるって言ってるでしょ?
 でも、オレとベンが並んでいて、誰が喜ぶんですかね?」
「さぁ・・・?共済の長老グループとか?女性陣とか?」
「アーサー、それはあまり期待できないぞ」
「誰が喜ぶと言う話では無いんでしょ?アーサー?
 検事局の協力体制・・・コレを証明するってことが目的だから」
「その通りだ、ベン。君は分かりが早くて、助かるよ。
 それに比べて・・・ジャック!
 そのケーキは、ベンの分だろ。何、手を伸ばしているんだ!」
「いやいや、構いませんよ、アダム。
 ジャック、遠慮なく食べてくれ。私は構わないよ」
「・・・・ベンが言う前に、もう食っているし・・・・(ハァ~)」


弁護士共済例会無事終了。
その1週間後。

「また、このメンバーですか?
 もう例会は終わったし・・・オレ、立派に任務成し遂げましたけど」
「勿論だよ、ジャック。協力、有り難う。
 コレで理事たちも満足だよ。受付、好評だって評判だよ」
「ウム、ベンの親しげな笑顔と、ジャックの愛想笑いで何とかなったようだな」
「そうでしょ、アダム!オレも、やる気を出せば。この位・・・」
「そのやる気が、いつ出るのか、検事局最大の謎の1つだがな」
「まぁまぁ、アダム。ジャックも、苦情にも笑顔で応えていましたし・・・
 もう一人前ですよ、ジャックは」
「だから~。オレはあんたより年上だって、ベン。
 で、今日の集まりは何ですか?
 受付の御褒美に、どこかへ連れて行ってくれるんですか?」
「お前は・・・!子供の遠足じゃないんだぞ、全く・・・」
「おや、その通りだよ、ジャック。連れて行ってやろう」
「ヘェ、どこへですか?アーサー?」

「共済の理事のメンバーの、ストラスブール氏を知っているかい?」
「勿論ですよ。理事会でも、発言力のある実力者だとか・・・」
「よく知っているな、ベン。そのストラスブール氏が、君たちを気に入ってね。
 嫌がらずに、若手のような仕事をこなしていると、褒めていたよ。
 それを夫人に話したらしくて・・・
 夫人は、ある高名な学園の理事をしているらしくてね。
 学園の幼稚部で、今度イベントを開きたいらしくて・・・
 そこに、君たちに是非協力して欲しいと依頼が来てね」
「ヘヘヘへ??オレ達が、お子様のお相手ですか?何故に?」
「まぁ、そう言うな、ジャック。なかなかの有名校なんだよ。
 幼稚部でも、法律に親しんでもらい、将来有望な人材発掘を、が目的らしくて。
 まぁ、それは、我々にも有難い話だ、有望な人材が手に入るのならね」
「で、子供の時から、法律に親しんでほしいと・・・ですね
 フム、なかなか良いアイデアですね。私は賛成ですよ。
 できる限り、協力させていただきますよ、アーサー」
「有り難う、ベン。助かるよ。先方も、乗り気でね。私も助かる。
 で、ジャック、君は?」
「オレは、勘弁ですよ、アーサー。オレには無理だって」
「アーサー、無論ジャックも参加する。喜んで、だ」
「ちょ、ちょっとアダム!オレの話を聞いて・・・」
「いや、お前の話など聞かん!問題は検事局の体面だ。
 NYの子供に法律に親しんでもらう・・・そこに検事局が加わらずにどうする!」
「・・・・アダム・・・オレ、強制参加ですかぁ?」
「当然のように参加だ。
 次長検事ジャック・マッコイは、喜んで馳せ参じると、先方に伝えてくれ。
 くれぐれも頼んだぞ、アーサー」

「・・・・この間は受付で、今度は子供の世話・・・
 一体、オレの休日は何なんだよ。そう思わないか、ベン?」
「いや、ジャック。子供に法律の大切さを伝えるのは、大きな仕事だよ。
 私には、素晴らしい企画に思えるがね」
「フ~ン・・・でも、オレは、なぁ・・・」
「ジャック、娘さんの面会権を得るためにも、コレは大きなポイントだよ。
 休日返上して、地域の子供のために奔走する・・・
 これは、なかなか有利になること間違いなしだ」
「ウ~ン、そう考えれば、そうかもな・・・
 で・・・アーサー、どんな事をやるんですかね?」
「どうも夫人は、子供に親しみやすいから、と劇仕立てにしたい様だよ。
 子供達が知っている昔話をアレンジして・・・そう聞いているよ」
「フムフム、夫人はアイデアをお持ちのようですね。素晴らしい。
 私も役者になるのは嫌いじゃない。これは面白そうだよ、ジャック」
「そうかなぁ?」
「ああ、そうだよ。2人で子供達を大いに楽しませようじゃないか!」
「オレは・・・・ちょっと・・・」
「ンン?何かな、ジャック。要望があるのなら、伝えておくが」
「じゃ・・・・オレは、ベンのように乗り気じゃないが、まぁ、参加しますよ。
 でも・・・」
「でも?」
「なんだ、ジャック?歯切れが悪いぞ。ハッキリ言わんか」
「そうだよ、ジャック。どうしたんだい?」

「あのぉ・・・『ジャックと豆の木』だけは、止めてくれないかなぁ、って」


2013年幕開けは、相変わらずのお馬鹿な話で・・・
今現在TVのリモコンは、私の遥か彼方で・・・・
その間に、お馬鹿なお話が浮かんだって、ことで。


シーズン0.78 「ジャックさんとジェイミーさん」その3

2012-12-15 09:00:49 | シーズン0
これがラスト!のJ&J!!


検事局。マッコイの執務室。

「・・・ジェイミー、君の式のことだが・・・」
「あら、招待状、渡しませんでした?」
「いや、貰ったが・・・私、何かしなければならないのかな?」
「別にないですよ。あぁ、お酒飲み過ぎて酔わないでくださいね。
 厄介ですから・・・私、介抱できませんしね」
「そんなことは、しない。私も常識を持っているからな」
「あら、そうでした?初めて知りましたよ」

「・・・・じゃ、特に何もないんだな」
「アッ、もしかしたら、私の上司ということでスピーチがあるかも」
「スピーチは、任せろ。どんなことを言って欲しいんだ?
 君が望む通りの言葉を、話すよ。
 仕事ができて、やる気十分で、容疑者も恐れないって、ことかな?」
「そんなこと、言わないでくださいよ。誰が常識あるって??
 気が利いて、優しくて、家庭的で・・・まぁ、そんな感じでお願いします」
「・・・・難しいなぁ。どうして、そんなイメージにしたいんだ?」
「だって、ジャック。私は子持ちの再婚ですよ。相手は初婚のエリート。
 彼の御両親は、あんまり私を熱烈大歓迎って、感じじゃないですからね。
 ここは、ちょっとアピールしておこうと」
「まぁ、君の気持ちも分かるけどね。でも、自分を偽っちゃ、長続きしないだろ?」
「そういう結果になれば、仕方ないですよ・・・
 その時は、ジャックが私とケイティをもらってくれます??」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと考えさせてくれ・・・・・」
「冗談に決まってるじゃないですか。何、狼狽えてるんですか?」
「・・・・・・・・・・・冗談には聞こえなかったので・・・・・・・・・・・」
「えっ、じゃ、本気だとでも?まさか!!何言ってるんですか??もう」
「いや、そこまで、キッパリ否定しなくても」
「だって、お互い、その気ないんだし。良いじゃないですか、キッパリで。
 ところで、先日紹介した私の友人は、どうですか?」
「いや美人で元気だよ。楽しいし。でも、ちょっと価値観が違うかな」
「あぁ、彼女と大分年齢差ありますからね。そういうことですか?」
「いや、年齢差というよりも趣味の共通点が・・・」
「彼女が飲まないからですか?」
「そう意味では、ないんだが・・・」
「結局は飲む女性が、御希望では?私は飲みますけど・・・どうしようもないですね」 
「・・・・・話を戻そう」

「君が気が利くって、例えば?」
「ちょっと、ジャック!!いつも私が配慮しているの、分かっていますよね?」
「エッと・・・・どんな風に?最近出前やコーヒー、私が用意しているし」
「だって、私、仕事と家庭でフラフラなんですよ。
 加えて、あなたが、あっち行けこっち行けって、振り回すし。
 ちょっと休憩したって、良いでしょ?」
「いや、それはいいけど。気が利くかぁ。優しいって、私にバンバン逆らうしな」
「なんで、あなたの言うこと、きかなきゃダメなんですか?」
「いや、そうじゃなくて・・・これだけ面と向かって言うアシスタントは初めてなんで」
「あぁ、私よりクレアがイイって言いたいんですね」
「いや・・・クレアは・・・・もうイイよ・・・・」
「だからスピーチなんて、適当に言っていただければ結構ですよ。
 難しく考えないで。
 とにかく、彼の御両親には良い印象を与えるようお願いしますね」

「君がいなくなると、寂しくなるなぁ」
「ウソばっかり。新しい補佐さんと、すぐ仲良くなりますよ」
「そうかなぁ・・・」
「それにアダムに聞きましたけど、また女性を希望してるんですって?
 もう、本当に女性が好きなんですね」
「いや、そういう意味じゃなくて・・・」
「じゃ、どう言う意味ですか?いえ、答えなくてもいいですよ。
 今度の補佐さんには、優しくしてあげて下さいね」
「私は、君にも優しくしていたじゃないか」
「そうですかぁ?最初は、不要だって言っていたし」
「いや、あれは・・・結構根に持ってるなぁ」
「とにかく。私がいなくなっても、執務室の掃除はちゃんとして下さいよ。
 それに、手書き書類も控えて・・・好かれる上司になって下さいね」

「好かれるって・・・君は、私が気に入らなかったのか?」
「とんでもない!!私は、ジャックが大好きですよ。知ってるでしょ!」
「・・・・・ウ~ン、何となく、微かに・・・・・・」


J&J、これにて終了です。
全く書くつもりはなかったのですが、
今朝洗面中(笑)に、浮かんだので・・・折角だから。

シーズン0 #10「千と、ひとつ」 (原題『Scheherazade』)

2012-12-01 15:08:58 | シーズン0
裁判所の廊下。申し立て審理を終え、廊下を歩いているカッター。
後ろから、自分を呼ぶ声が聞こえる。

「Mr.カッター。Mr.カッター!」

振り返ると、自分の方に歩みよる背の高い男性の姿が。

「やっと、気づいてくれた・・・」
「あぁ、Mr.ロビネット・・・こんにちは。何か御用で」
「イヤ、大した用件ではないのだが・・・
 今、君はジャックの補佐をしているんだろ?
 この書類をジャックに届けてくれないかな?」

差し出された封筒を受け取ろうとするカッター。
しかし一瞬考えが・・・手を引っ込めて。

「イヤ、申し訳ないが、自分で届けてくれないか?
 多分、ジャックは、この件に関してあなたを話をしたいだろうから」
「・・・・噂通りだな、Mr.カッター。
 確かに、コレを君が受け取ったなら、検事局は了承したと判断した、
 と私が言い出すのを、警戒しているんだろ。大したもんだ」
「別に。ジャックの補佐なら、当たり前の反応だと思うが」
「いやいや、謙遜するなって。じゃ、直接届けるとするか。
 君も検事局に戻るんだろ?一緒に行ってもいいかな?」
「あぁ、勿論です。その前に・・・昼食を買ってもいいですか?
 買わないと、ジャックがうるさくて・・・・」
「勿論。私も何か買って行こう。では、行こうか」


裁判所。また違う廊下。
ストーンが歩いていると、後ろから呼び声が聞こえる。

「Mr.ストーン!Mr.ストーン!!」
「あぁ、Miss.ロス、一体何かな?」
「何かな、じゃなくて・・・書類が落ちていますよ。点々と・・・」
「ンン?あぁ!済まない、miss.ロス、拾ってくれたのかい?済まないなぁ」
「だって、階段の近くから、ズ~ッと落ちていますよ。ホラ。
 ファイルの向きがおかしいんじゃないですか?」
「あぁ・・・その通りだよ。ズッと拾ってくれたのかい?申し訳ない」
「私が気づいた時は、大分落ちてましたよ」
「そうか・・・誰も声をかけてくれなかったようだな。残念なことだ」
「みんな、あなたが怖いんじゃないですか?」
「どうして私を?そんなことはないだろう・・・君は怖がっていないんだろ?」
「どうして、私があなたを怖がらなきゃならないんですか?Mr.ストーン?」
「いや、そう面と向かって言われても・・・・まぁ、書類、どうもありがとう。
 何かお礼をしなければ・・・食事でもどうだい?」
「高級レストランですか?」
「あぁ、君が望むなら、どこでもいいよ。お洒落なレストランが御希望なのかい?」
「ウ~ン・・・検事局の非公式裏情報、御存知ですか?」
「いや・・・何だい、それは?」
「Mr.ストーン + レストランでの食事 = 途中終了、って図式なんですが」
「・・・・・一体、何だね、それは?」
「検事局の女性職員の間で実しやかに伝わっているモノですよ」
「・・・・・発案者は・・・」
「ええ、クレアですよ。勿論」
「・・・・あの時は・・・・仕方がなかったんだよ」
「ええ、ええ、みんな分かっていますよ。Mr.ストーン。
 仕事だったんですよね・・・・クレアもちょっと感情的になっていたようだし」
「あぁ、miss.ロス、分かってくれるのかい。有り難う。
 それじゃ、改めて食事にでも・・・」
「娘も連れて行っていいですか?」
「・・・あぁ、構わないよ」
「じゃ、私の婚約者も一緒では?」
「・・・それは・・・君もなかなか、だな」
「・・・・遠巻きに断ってるの、分かりません?」
「断っているのか・・・。しかし、君はジャックとよく食事に行くじゃないか?」
「ジャックとは、飲み友達ですよ、ひたすら飲むんです。
 全く色気もなく、2人で酔っぱらって大騒ぎするんですよ。それが?」
「・・・・・いや・・・じゃ、屋台のプレッツェルでどうだい?」
「それで結構ですよ。さぁ、行きましょう」
「・・・・・・・・・」


検事局。アダム・シフの執務室。仕事中のシフとマッコイ。

「コレが、もう終了案件・・・こっちは、まだゴタゴタ揉めてる最中。
 で、コレは、もう容疑者死亡、っと。あぁ疲れた。もう止めましょうよ」
「何を言ってる。まだ、こんなに書類が山積みになってるぞ」
「俺が出張していたからですか?誰か他の奴にやらせてくださいよ」
「またお前は・・・自分の仕事を全うしろ」
「だって・・・俺ばっかりじゃないですか?」
「文句ばかり・・・さっき、おやつを食べさせただろ?」
「もう1時間も前の事じゃないですか?ちょっと休憩しましょうよ」
「・・・ベンは文句ひとつ言わず、さっさと仕事を終えたぞ」
「また、ベンですか・・・・だから、ベンを検事局に復帰させればいいでしょ。
 代わりにオレが、アーサーの事務所に行って・・・見事なトレードだ」
「・・・そのトレードは、お前に何かしら金銭をつけるのか?」
「嫌だなぁ、アダム。等価交換ですよ。決まってるじゃないですか」
「お前とベンが、同じ?それは・・・世間が納得せんだろ」
「そうですかネェ。まぁ、じゃ、この話、進めますか?」
「いや、ダメだ。ベンの復帰は大歓迎だが、お前がいなくなるのも好かん」
「じゃ、どうするんですか?
 ベンが復帰したら、オレが次長検事、辞めなきゃならなくなるし。
 ベンに、まさか、オレの下で働け、なんて言えないでしょ?」
「・・・ウムム・・・まさにその通りだ」
「じゃ、どうするんですか?ベンに検事長にでもなってもらいますか?」
「・・・それは、私に引退しろってことか、ジャック?」
「だって、もうそれしかないんじゃないですか?
 オレ、いい考えだと思いますけどネェ」
「・・・・・・・・・・・・・」


マッコイの執務室。
マッコイの元にカッターとロビネットが。

「ジャック、もうアダムとの書類整理、終わったんですか?」
「いや、アダムに追い出された・・・」
「また、何言ったんですか?もう」
「いや~。ベンに復帰して欲しいってアダムが言うから
 もう検事長にさせるしかないって言ったら・・・」
「アダムが怒ったと。アダムに引退しろって言ったも同じですよ。
 もう、どうして、そんなことを言うんですか・・・
 あぁ、Mr.ロビネットが、書類持って来てくれましたよ」
「あぁ、ポール、わざわざ済まない・・・」

・・・・しばらく仕事の話・・・そして・・・
「相変わらず、ベンは検事局を騒がせていますね。大した人気だ」
「そうですか?Mr.ロビネット?」
「君はベンが気に入らないのかい?Mr.カッター?」
「ええ、正直に言うと・・・あの人、ちょっと・・・」
「ちょっと、面倒なんだろ?(ニヤッ)」
「そうそう!そうなんですよ。いや、同じように考える人がいたなんて」
「いや、多くの人が、そう思っているかと」
「でもポール、君は長くベンの補佐をしていたじゃないか?」
「あぁ、私はあまり気にならなかったので。しかし面倒なのは、確かだと」
「有り難う、Mr.ロビネット。ちょっとホッとしましたよ」
「御礼なんかいいよ。それに・・・ポールと呼んでくれれば」
「あぁ、勿論です。ポール。では、マイクと呼んで下さい」
「分かった。じゃマイク、今度仕事抜きで、食事でもどうだい?
 ベンの話で、ちょっと色々・・・どうだろう?」
「ぜひ、行きましょう!いや~、それは楽しそうだ。
 ジャックは、どうも、その辺がピンとこないようで・・・」
「オレか?何とも思わないなぁ。ベンはイイ奴だし。
 そりゃ、人間、色々あるだろうし・・・でもイイ奴には間違いないだろ?」
「・・・何をもって、そう思うんですかね?」
「まさかジャック・・・いつも何か食べさせてくれるからって、言うんじゃ・・・」
「・・・・・まさか・・・いくらオレだって・・・・そんな・・・」
「あ・・・・・っ」
「図星なんだ・・・・」
「・・・・お前たち、オレをどう言う風に思っているんだよッ!」 


いろいろ話、って言うことで。

シーズン0 #9「海のほとりの王国で」(原題『Annabel Lee』)

2012-11-15 18:15:04 | シーズン0
・・・・キャラのイメージが損なわれるのは許せないッ!!!!
とお思いの方々は、初めから読まないことをお勧めします。
読んだ後の抗議は、全く受け付けませんので・・・(ペコリ)


検事局。マッコイの執務室の扉を開けるカッター。
いつものマッコイの場所に、ベン・ストーンが座ってる・・・・!

「やぁ、カッター。失礼しているよ」
「Mr.ストーン。一体何してるんですか?」
「ジャックに用があってね。それより、君。
 ノックなしでいきなり開けるなんて、失礼じゃないか?」
「僕は、ジャックが不在だって知っているから、ノックしなかったんですよ。
 指示されていた資料を届けておこうと・・・
 あなたは、ジャックが不在なのに、どうしてここにいるんです?」
「待っていたら、戻ってくるかな、と思ってね。
 ジャックは、どうしたんだい?」
「午前中は会議だったんですよ。もう終わる頃かと・・・・。
 でも、部外者のあなたが、ここに居座っているのも不自然じゃないですか?」
「言うねェ、君も・・・。しかし、ココは元私の執務室だったのだから・・・」
「でも今は違いますよ、Mr.ストーン。
 用件なら、僕が伺って、ジャックに伝えますよ。何ですか?」
「いや、私用だから・・・ジャックに直接言う方がいいと思う」
「私用?私用なら、尚更だ。ココにいることは、ちょっとおかしいのでは?」
「固い事言うなよ・・・結構、強気だな、カッター。
 ジャックの前では、大人し目だが・・・私にはなかなかの態度だな」
「ジャックの前では、焦るからですよ。事情、知ってるでしょ?
 他の人の前では、こんな調子ですよ」
「そうかね。なかなかデカい態度だと・・・・私の方が年上では?」
「そんな事、見りゃ分かりますよ。僕が言いたいのは・・・・」
「あぁ、検事局を辞めた私が、いつまでも入り浸っているなって言いたいんだろ?」

「ええ、そうです、Mr.ストーン・・・あなたも、いつもの調子と違いますね。
 僕がお気に召しませんか?」
「いや、なかなか小気味良いと思うよ、好きなタイプだ。
 この世界、生意気じゃないと生き残れないからな。
 君が、口だけじゃことは知ってる。
 それに・・・なかなかの策士で、場合によっては非情だとか」
「ええ・・・ストーンの再来なんて言われてますよ・・・」
「フンフン、それは楽しいなぁ。何だい、不満そうに?私じゃダメか?」
「・・・・僕は、マッコイの再来って言われたかった・・・・」
「そんなにジャックが好きなのかい?一途だなぁ」
「好きって・・・憧れているだけですよ。あんな風になりたいなって」
「フムフム、なかなか面白いこと言うなぁ、君は。
 で、私に似ていると言われるのは、不満だと」
「不満というよりも・・・」
「言うよりも?」
「不愉快なだけですよ」
「・・・・・・・・・・・・そうかぁ・・・・」

そこにジェイミーが。
「ジャック、戻ってるの?声が・・・アラ、ジャックじゃないのね。
 こんにちは、Mr.ストーン。カッターも」
「Miss.ロス、どうも。ジャックを待っているんだよ」
「ジェイミー、会議に出ていたんだろ?もう終わったのかい?」
「ええ、そうよ、マイク。私はアダムの書記係として参加してたの。
 会議は、30分くらい前に終わっているわよ」
「じゃ、ジャックはどこに?」
「ジャックなら・・・ランチを買いに猛ダッシュで外に出て行ったわよ。
 そろそろ戻ってくるんじゃないかしら?」
「そうか・・・じゃ、もう少し待っていよう」
「ええ、そろそろ戻ってきますよ。何か仕事のことで?」
「いや、私用だよ。週末の予定を聞こうと思ってね。
 最近評判のジャズピアニストとのチケットが手に入ってね。
 ジャックも行かないかと」
「・・・・ジャックがジャズを聴くなんて、聞いたことないけど」
「そうか?でも、このピアニストは素晴らしいと評判でね。
 まず歌声が素晴らしいと。ジャックも日頃のストレスが発散できるかと」
「ジェイミー、ジャックの音楽の趣味、知ってる?」
「ええ、マイク。ビートルズでしょ?そう言っていた気が・・・
 でも、ジャックは寝ちゃうんじゃないかしら?」
「うん、素晴らしい音楽は、リラックス効果が多大だからね。
 寝る観客もいるだろう」
「鼾かくと、困りません?」
「それは、ちょっと・・・彼は鼾をかくのかい?」
「ええ、そうですよ。それに、一度ベッドの入るとそう簡単には起きないタイプかと」
「・・・なぜ君がそんなことを知ってるんだ?」
「ジェイミー、やはりジャックと関係が・・・」
「違うわよ。クレアが話していたの」
「そうか。クレアなら・・・分かる・・・
 カッター、変なこと聞くが・・・クレアに誘われたことはあるかね?」
「ええ、何度も。断りましたけど。怖いから。それが何か?Mr.ストーン」
「・・・・いや、なんでもないよ・・・・」

「週末って・・・土曜の夜ですか?」
「あぁ、そうだよ」
「ダメですよ、Mr.ストーン。ジャックは多分、僕と仕事する予定ですよ」
「いきなり何だい、カッター。私がジャックと出かけるのが不服なのかい?」
「そうじゃないですよ。ただ重要な案件を来週早々控えているので・・・
 そのために準備が必要かと」
「あなた方、ジャックの土曜夜の予定は、もう決まっているわよ。ウチに来るの」
「・・・・?」「なんだって、ジェイミー?」
「娘の誕生会なのよ。ジャックはパパ代わりとして参加予定よ」
「パパ代わりって・・・Miss.ロス、君とジャックは・・・水面下で・・・」
「僕もそんな話は聞いたことないけど・・・そんな関係なのか?」
「違うわよ。違うって。以前運動会に強引に付き合ってもらった時に
 娘がジャックと約束したらしいのよ。それを娘が覚えていて・・・。
 それにジャックは、今分かれた奥さんと一緒の娘さんとの面会を請求してるんでしょ?」
「あぁ、私が紹介した離婚弁護士が交渉中だ」
「それで、奥さんの言い分が、ジャックは全く子供の関心がなかったって言うらしいのよ。
 だから、友人の子供と接して、子供の対する愛情や世話を身に着けようと頑張ってるって
 アピールしたいって。その為に、ウチの娘と遊んでくれるのよ。
「それは良いが・・・友人って君の事だろ?Miss.ロス。
 奥さんは、君とジャックの関係を疑う危険もあるんじゃ・・・」
「大丈夫ですよ、Mr.ストーン。ジャックが宣誓供述書を提出してますから」
「どんな内容?」
「私に対して、どんな性的関心もないし、行動もない。
 全くそんな気にならないって・・・・まぁ、こんな内容らしいですよ」
「・・・それってMiss.ロス、君にとって失礼な話じゃないのかい?」
「エッ?全然(クスッ)
 彼とそんな関係じゃないって証明された方が、楽ですよ。
 お互い、趣味じゃないんですからね・・・・」
「・・・・そうか・・・」
「・・・・男らしいなぁ、ジェイミー」

「ジェイミー、ココにいたのか。会議の資料はどうした?」
「アダム、ココにありますよ。今お届けしようと・・・」
「なにやら声がしたのでな。やぁ、ベン。
 先日は妻の葬儀にわざわざ、有り難うな」
「いえ、奥様にはお世話になっていましたから、お別れに・・・。
 アダム、私にできることがあれば、何でも・・・」
「あぁ、有り難う、ベン。君の気遣いに感謝するよ。
 マイク、君も有り難う。体調は大丈夫かい?」
「有り難うございます、アダム。大丈夫です」
「そうか・・・ジャックの世話は大変だからな。君が体調を壊すのも無理ない」
「いえ、ジャックのせいじゃないんです。僕が勝手に・・・」
「勝手に?何だ?」
「・・・僕が勝手に、熱を出しただけなんです」
「なんだ、カッター。ジャックの傍でボーッとしたんじゃないだろうな」
「Mr.ストーン・・・・こんど2人でゆっくり話し合いましょうか?」
「なんだ、2人とも・・・火花が見えるようじゃないか?なぁ、ジェイミー?」
「そうですね、アダム。この2人はジャックが大好きなようですよ」
「あぁ、ジャックか・・・私も最近奴の扱い方が分かって来たよ」
「そうですか、アダム?コツは?」
「ウム、先ず何か食わすことだな。特にケーキ類が好きなようだ。
 先ずはおやつを食べさせてから、仕事の話をするのが良いようだ」
「・・・・そうなんですか?」
「あぁ、ベン。君は気が付かなかったか?
 最近奴は、私のおやつ時間を狙ってくるようになっているぞ」
「・・・・それって、アダムの思い過ごしでは・・・?」
「いや、ベン。私の目に狂いはない」
「僕もそう思いますよ、アダム。彼は美味しいものが大好きなんですよ」
「私も、その意見に賛成だわ。
 残業しても、先ずは残業食を決めるのがパターンだから」
「・・・・・・つまり、何か食べさせればいい訳か・・・・!」

皆が納得している中、ジャック本人、やっと登場。
手には、何やらランチの紙袋が・・・・

「アレ、みんな、俺の部屋で何してんの?(モグモグ)」



アレ?私の大好きなジャック君が、全然出てないわ=!(ガ~ン)