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6月28日: ジュノからの木星の雲の顔/火星の「デルタ型の斜面」

2021年06月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

<宇宙の話題>: ジュノからの木星の雲の顔

木星は、最大のスケールで惑星を回る、明るいゾーンと赤褐色のベルトを持っている。ほとんど水素とヘリウムの、上昇するゾーンのガスは通常高圧領域のまわりで渦巻く。反対に、降下するベルトのガスは、地球上のサイクロンやハリケーンのように、通常低圧領域の周りを回っている。これらのベルトの嵐は、大きく永続的なホワイトオーバル(white oval:白い卵形)と、引き伸ばされたレッドスポット(red spot:赤斑)を形成することがある。NASAのロボットジュノ宇宙船は、その2ヵ月で周るこの巨大な惑星への6回目のパス、2017年の近点6の間に、これらの雲の形の大部分を捕えた。しかし、表示されたイメージで注意を惹くのはこれらの雲自体ではなく、むしろそれらの配置だろう。この Jovey McJupiterFace と名付けられた際立った表面は、近くの嵐の雲が回転して去る前に、おそらく僅かな週の間続いた。ジュノは、今、木星の33回目の軌道を終え、最近、我々の太陽系の最大の月ガニメデの近くを通過した。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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<火星の話題>: 火星の「デルタ型の斜面(Delta Scarp)」 (パーサビアランス)

五つのイメージから成るジェゼロクレータの、この「デルタ斜面」の合成は、2021年3月17日に、 2.25 キロメートルの距離から、パーサービアランスローバーの遠隔マイクロイメージ(RMI)カメラでとられた。科学者達は、この幅115メートルの斜面は、古代の川と古代の湖の合流点に生じた、扇形堆積の一部の堆積物の残骸であると考えている。このイメージは、コングロメレート(conglomerate:砂を混ぜた粗い粒状の小石から成る岩)と、交差する基盤(crossbedding:堆積物の緩やかな床を通る水からの結果できる堆積岩の傾いた層)の例を明らかにしている。

<出典>: 「マーズローバー・パーサービアランス(Mars Rover Perseverance)」

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<ひとこと>: 前週の記事(6月25日)の続きです。

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