NASAとヨーロッパ宇宙機関の共同ミッションである太陽軌道船は、太陽とその極の初めてのイメージの、これまでで最も近いイメージを含む、太陽に関する草分け的な新しい発見を提供するだろう。しかし、このミッションは、我々の隣りの金星についてもある新しい発見をしている。先の12月の金星への最初のフライバイで集められた太陽軌道船データの新しい分析は、惑星によって生じたのではないこの惑星のユニークな磁気環境が、毎時何百万マイルに粒子を速めるのに十分な強さがあることを示している。科学者達は、2021年5月3日に Astronomy & Astrophysics のオンラインで発表されたこの発見が、宇宙の磁場の多様性調査の重要性を強調していると言っている。コアの中の融解した素材からの固有の磁場を持っている地球と異なって、金星は、帯電した原子で満たされた大気の領域、この惑星の電離層と太陽風の相互作用からその磁場をつくり出している。
<出典>: ジョンスホプキンス大学の記事から。
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<火星の話題>: 火星日110:ナビゲーションカメラ右(Navcam) (パーサービアランス)
NASAのマーズパーサービアランスローバーは、その搭載された右のナビゲーションカメラ(Navcam)を使ってこのイメージをとった。このカメラはローバーのマストの上位にありドライブを助ける。このイメージは、2021年6月11日(火星日110)ローカル平均太陽時 14:45:46 に得られた。
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<ひとこと>:この未処理イメージ(ここでは特徴を際立たせるために処理を加えています)には、火星では見慣れぬ光景が複数ある。➀ 手前とそのやや奥の細かな砂の堆積のような地形(このような砂の地形はこれまでにも見られたが、太古の水溜りの干上がったような低い地形、窪地に見られた。弱い風の火星では、このような細かな砂の吹き寄せは珍しい)、➁ 中間の白い地(恐らく特殊な組成を有する土)、➂ 遠くの霞んだ高地。これらの地形はどのようにしてできたのだろう。
<お知らせ>: 国際宇宙ステーションでは、今夜から、老朽化した太陽電池パネルの機能を補強するための新しいパネルを設置する米国の船外活動が行われます。中継放送時刻等はホームページの「ウェブNASAテレビ放送予定」から。IROSA 太陽電池板設置の概要は「6月7日の記事」から。