肩の凝らないスローライフ

ようこそtenchanワールドへ。「一日一笑」をモットーに・・・日常生活の小さなことを笑いに変えるtenchanの雑記帳

最後の大げんか 中編

2009-06-12 13:27:46 | 子供の話題
喧嘩の原因を聞いてないとはいっても、
私にはそれが何なのかは、だいだい予想はついていました。

コンピュータの前でド突き合いをしていた・・・・・
っていうことからなんとなく分かるのです。

がネット使う時は
たいてい、ゲームの攻略サイトとか、You Tubeなんかを見るんだけど、
が見ていない隙に、どうやらせくすぃ系に行ったりするみたいなんです。

この日も、が部屋に入ってくると
はマウスで素早くクリックして見てた所を消しました。

「あー!今何見てたんだよ~?!見せてよー!」

「オメーには関係ねぇーだろー。あっち行けよ。」

「何で見せてくれないんだよー。」

画面の前で押し合いへし合いしてるうちに
二人とも興奮してきて、
の顔面を殴ったというわけです。

しかし、小さい男だな~。
エロサイトぐらい見せてやってもいいのにさ~

カッカしている兄を二階に残し、
次男と私はキッチンに移動。
詳しい話を聞くことにしました。

子供達の心がトゲトゲしている時、
私はいつもココアを作って飲ませてやります。

次男用のマグにあったかいココアとスプーン2杯のお砂糖、
自分にはミルクティーを淹れて
鼻にティッシュを詰めたままの次男と向き合います。

「お兄ちゃんはさー、いっつも卑怯なんだよな。
コンピュータを絶対見せてくれないんだよ。
オレが部屋にはいるとサッと消すし、
あっち行けっていうし。」

「今は言うこと聞かないからさ、後でちゃんと話するから我慢してね。」

私はそういう風に言うことしかできない。

「鼻は折れてない?」

「大丈夫・・・心配ない、大丈夫だって。

鼻に触れようとした私の手を、払いのける次男。

思い返せば、
君は小さい頃から、兄にやられっぱなしだったね。

2歳の時、突き飛ばされて壁におでこを激突し
福助足袋のフクスケみたいにおでこが腫れ上がったっけ。
小6の時は、レスリングの技をかけられ後頭部を畳にぶつけて
「きもちわるい~」って青い顔して言うもんだから
大晦日の夜、救急病院にかけつけたっけ。

喧嘩の制裁の時も、分が悪いと感じていたことでしょう。

兄に比べて聞き分けのよい君は、いつも我慢してくれました。
明らかに兄が悪い時でも、まず君を引き下がらせました。
そうしないと、ああいう性格の兄とは話ができなかったから・・・・・
ごめんね、ごめんね。

「お父さん、今日は早く帰るって今連絡があったから、
お父さんにも話聞いてもらおうね。」

悔しいことに、母親の言うことはちっとも聞かないくせに、
父親が姿を見せただけで、横柄な態度が一変するのよ~。

聞くに堪えがたい暴言を吐いた時など、
 
「あんたね、お父さんの前でそうやって同じこと言えるの?」

と、腹立ち紛れに言うと、

「あー、言ってやるよ!」

と大きいこと言っておきながら、
いざ父親を前にすると

「スミマセン・・・・・」
と、シオっととしてしまう二人。

そういう、

態度がコロッと変わるところがまた腹が立つ~!

「一体なんなのよ!あんたたち、私のことバカにしてるの!」

と突っかかっても
ニサっと笑うだけの二人。

まあ、とにかく、ここまでこじれた時は
真打ち登場=父親の出番なのです。

ところで2階に残してきた長男はどうしているかしら?
様子を見に部屋に入った私は
いつもと違った彼の姿を目にしたのでした。

続く