肩の凝らないスローライフ

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男組は負けるわけにはいかない!全校球技大会⑤

2009-06-03 12:38:38 | Weblog
当時のうち高校では、文系理系の選択は3年で行われました。
(長男の学校では、
2年のクラス編成の時に既に分けられます。
つまり、1年生で文理選択をするってことです。早いね~。)

1学年は9クラスあり、以下のように組み分けされていました。

1組は「私立文系クラス」
国公立大学を受験せずに、私立のしかも文系だけを受験する人のクラス。
共通一次試験(今のセンター試験)を受けないので、
国、英、社に科目を絞って勉強します。

2~4組は「国公立文系男女共学クラス」
第一希望が文系国公立の男女混合クラス。
文系科目の授業が多くなってます。
↑ちなみに私はここにいました。

5~7組は「理系男女共学クラス」
第一希望が理系国公立の男女混合クラス。
同じく理系科目を多く学びます。

そして、8組と9組は
「理系男子クラス」(通称「男組」)

男組は、廊下の突き当たり、西の端に位置し、一応階段もあるのですが、
女子は用事がない限り、
男組の教室付近には近寄ることはありませんし、
階段を利用することもまずありませんでした。

たまに、どうしても通らなければならないときは、
女の子の友達と、腕を組んで一緒に行くことにしていました。
そして、
(あのー、私達、今こうしてここを通ってますけど・・・・・
決して男組さんに何か用事があって来たわけじゃないですから・・・・
たまたま、こちらを通らせて頂くだけですから・・・・)
と胸の中で念じながら、
男の子と視線を合わせないように足早に通り去るのでした。

「男組」
それは共学高校の中に出現した2クラスだけの男子校。

汗の臭いが混じり合う地味でむさ苦しいクラスで、
1年間受験に向けて打ち込むわけです。

共学のクラスのように
夏場、「前に座る女子のブラが透けて見える!」
なんて、クラクラしなくてもいいんです。
雑念が湧かず勉学に集中できる、受験生にとって実に理想的な環境ですね~。

さて、全校球技大会では
男組にはある使命が科せられます。

それは、

他のクラスを圧倒して総合優勝を飾る

ことです。

前にも述べましたが、
球技大会の種目は、
バレーボール、ハンドボール、卓球、バスケットボールの4種。
現役でそれぞれのクラブ活動をしている人は該当種目に出られないので、
中学の時の経験者とかをチームに入れて、
最強布陣で臨むわけです。

一回戦で男組と当たった組からは、
「ちぇ、男組かー。ツイてねぇなー。」
と、ぼやく声が聞こえてきます。

かわいそうなのは初戦で当たった1年生。
男組は容赦無用。
つい数ヶ月前まで中坊だった1年を、
けっちょんけっちょんに負かしてしまいます。

同じ3年同士と当たる時は
意地と意地とのぶつかり合い。
クラスの威信をかけて、ド迫力の試合が行われます。

どの種目でも決勝戦は
たいてい男組のどちらかが残っている、という感じでしたね。

そんな男組にいたのが現在の我が夫。

高校の2年上の先輩だった彼が
バレーボールの決勝に出ていたこと、
私、ちゃんと覚えてますから。

「男組ってさぁ、球技大会、いつも強かったよねー。」
と、私が言うと、
夫はこう返しました。

「あったりまえじゃん。
男組は負けるわけにはいかないんだよ。
ぶっちぎりで勝たなきゃなんない宿命なんだ。」