浅尾弥子のノンジャンル道

 
 富山県小矢部市のシンボルキャラクター・メルギューくんの
 お姿をお借りして、日々更新。

「白鳥の湖」(ADVENTURES IN MOTION PICTURES)

2017-06-26 23:30:00 | WORK
演出・振付:マシュー・ボーン。
主演:アダム・クーパー。
1996年、ロンドンで上演された作品でっす。



これは、
バレエ作品というべきか、
ダンス作品というべきか。

「白鳥の湖」といえば、
世界三大バレエの1つに数えられる名作です。
チャイコフスキーの作曲と
レフ・イワノフ、マリウス・プティパの振付は、
舞台芸術の真骨頂といってもいいのではないでしょうか。



マシュー・ボーン版の「白鳥の湖」は、
チャイコフスキーの音楽はそのままに、
王子の内面性を軸にした解釈で、
演出・振付がなされています。



ミツコは、
古典バレエ「白鳥の湖」においては、
「ジークフリート王子」よりも「道化」、
「コッペリア」においては、
「フランツ」よりも「コッペリウス」に
惹かれる性質でありまして、
まァ、へそ曲がりなんでしょうけども、
この「白鳥の湖」には、
そんな個人の好みを蹴っ飛ばされるくらいの
衝撃を与えられました。

スコット・アンブラーが演じる「王子」の葛藤も
真に迫っています。

そして、やはり、この方。

「白鳥」を演じた、アダム・クーパー。





1990年代後半、
ミツコの周囲では、アダム・クーパー熱が高まり、
みんなして、何度も何度も
「白鳥の湖」のビデオ(VHS)を観たものでっす。

のびやかな肢体、カタルシスを誘発する動き。
その根底にある、色気。

古典バレエに敬意を表しつつ、新たな着眼点で挑戦する振付家と、
作品の世界にフィットしたダンサーが出会うと、
こんなにも、無限の広がりが生まれるのですね。

ふうむ。

また、あらためて感じるのは、
チャイコフスキーの偉大さでっす。
しみじみ。



余談ですが、
「第17回ローザンヌ国際バレエコンクール」(1989年)の決選、
熊川哲也、岩田守弘、アダム・クーパーの順で
出場しています。

ゴールドメダルを受賞したのは、熊川哲也さんで、
その後の活動は、みなさん、ご存知のとおりですね。

岩田守弘さんは、
国立ブリヤートオペラ・バレエ劇場バレエ団芸術監督。
今年の4月、モスクワで「踊りの騎士賞」を受賞なさいました。

アダム・クーパーは、同じく4月、
「SINGIN' IN THE RAIN ~雨に唄えば~」で
来日公演をいたしました。

三者三様の活躍、
なんだか、とってもうれしいでっす。

明日もがんばるぞ!
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