今日は、時事通信社が事務局を務める内外情勢調査会秋田支部(支部長 佐竹知事)の支部懇談会と賀詞交換会が、秋田市のビューホテルで開かれ出席してきました。
講演は、スポーツジャーナリストの二宮 清純さんで、「勝つリーダー、勝つ組織の条件~名将、名選手から学ぶ」と題してのお話でした。
いい講演でしたよ。スポーツに例を取りながら社会に通用するリーダー論でした。
勝つリーダーの条件は「準備力」だと指摘していました。
ブラジルW杯のザックジャパンの敗戦は明らかに準備不足。パスサッカーにこだわるあまり空中戦の対応が準備出来ていなかった。
逆に、シドニー五輪のマラソン高橋尚子の35kmでのスパートは完全に作戦勝ち。
準備なくして勝利なし。これは鉄則ですね。
そして最も尊敬するリーダーは、サッカーをプロ化を実現した川淵三郎氏をあげました。
「時期尚早」「前例がない」という抵抗の中、確固たる信念でJリーグを発足させた。
「時期尚早」という人は百年経っても時期尚早と言う。「前例がない」と言う人は二百年経っても前例がないと言う。
リーダーに必要なのは「Passion(情熱)」「Mission(理念、計画)」そして「Action(行動)」の三つだと指摘されました。
そして最後に、「良きリーダーに成ろうとしたら、良き背中を見せよ」という言葉を述べました。
その事を最も実践したのが、女子サッカー日本代表のキャプテン澤 穂希選手である。
ロンドン五輪で銀メダルを取った時、澤選手は試合前にこう言って閉めたそうです。「苦しくなったら私の背中を見なさい」
けだし名言だと思います。