今日は雄勝福祉会が主催する講演会で、村木厚子厚労事務次官のお話を聞いてきました。
村木さんと言えば、かつて障害者団体による郵便料金不正事件に関連して逮捕され、裁判で無罪を勝ち取り、厚労省に復職して順調に昇格されて、昨年7月から安倍政権の女性登用の目玉として事務次官に就任されました。
「地域で共に生きる」という題での講演は、320席用意したという席が足りなくなる程の満員御礼で、如何に村木さんの人気が高いかを証明していました。
パワーポイントを使った講演はとても分かりやすく、ソフトな語り口と体験に基づく内容にとても感動しました。
特に郵便料金不正事件の冤罪で逮捕され164日勾留されて、1年半の裁判の末に無罪を勝ち取った時の話は、体験した人ではの生々しい内容で思わず目頭が熱くなりました。
そして、苦しい状況の中で自分を支えてくれたのは、家族や職場の仲間、近所の人たちの励ましとプロとしての6人の弁護士の力だったそうです。
拘置所で接見に来た弁護士が毎回白い紙に「負けるな、真実を貫け‼︎」と書いて、その下に毎回別の知り合いの署名がたくさんあって心の支えになったそうです。
そして、そのことは福祉にも通じることだと強調していました。
誰でも、ある日突然病気になったり、身体が不自由になることがある。そんな時身近な人の支えとプロとしての医者や福祉関係者の力がどうしても必要になると思い至ったとのことです。
今回の講演の感動は、私の拙文ではお伝え出来ませんが、素晴らしい体験でした。