以前ブログに書いた「抜粋のつづり」から印象に残った1編を
紹介します。
「みやざき中央新聞」編集長の水谷謹人(もりひと)氏の「働くって
どういうこと?」という社説です。
最近気になっていることが、若い人がせっかく就職できたのに
2~3年で辞めて、アルバイトをして働いている子がとても多い
ということだ。(中略)
「しもやん」の愛称の下川浩二さんは、生活の糧を得るために
働くことを「ライスワーク」という。「報酬」は給料である。
しかし、「ライスワーク」が目的になったら本当の仕事の喜び
は見えない。
ある程度仕事を続けると、仕事が面白くなってくる。この段階を
「ライクワーク」という。この時の報酬は「能力の向上」である。
さらに心を込めていけば、好きな仕事は人生を掛けてもいいと
思える仕事、即ち「ライフワーク」になる。
ライフワークを極めていくと、多くの人に喜びを与え、社会に光を
当てられるようになっていく。その仕事を「ライトワーク」と言う。
私たちが到達すべき仕事とは、まさに「ライトワーク」なのではないか。
その時の報酬は人間としての成長である。
今、若い子たちが親や祖父母世代とは違う働き方をしようとしている。
なのに、「ライスワーク」から脱却する考え方がうまく伝えられて
いないように思う。
問題は仕事そのものではなく、仕事に対する考え方なのである。
途中省略した部分もありますが、なるほどと思える文章ですね。