仕立てのいい服

今、働いている介護施設ではいろいろな人がいます。

その中で、ひときわ目を引く人がいるんです。
顔がいいとか、物腰がいいとかいうんじゃなくて、仕立てのいい洋服を持っているおばあさん。
「いいなぁ。」と、思うのです。
彼女のように、いつも仕立てのいい服を私も持ちたい。と、思うようになりました。

いつも安物の服を買っている私は、すぐに着れなくなるのです。
まあ、飽きる。と言えばいいんでしょうか。
体型も悪いのが原因です。
ずっと同じ体型なら、張り込んでいい服を2枚買うところを、1枚買って、それを着まわすことになります。
痩せたり、太ったりする私の体は、本当に困ったものなんです。

そのおばあさんは、いつも体重を気にしていて、ある数値より多くなるのは体に悪いのを知っているのです。
だから、入浴後いつも体重計に乗り、体重を気にしています。
本当に頭が下がります。
私も、彼女を見習い、体のことを気にすることにしました。

いいことも、悪いこともみんな先陣の方々はいい先生です。
いいことは見習うことにします。
介護は辛い。と、思っていたけど、「いいこともあるんだなぁ。」と、人間を見る目も養うことになりそうです。
人間を見る。って、本当は楽しいことなんだなぁ。と、今になってわかってきました。