Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

ジャズはキケン

2004年11月04日 23時59分59秒 | 1分間スピーチ
今日は、ジャズはキケンでした。

スウィングガールズ以来、ジャズに興味津々な私なのですが、
昔からジャズは気になっていて、ジャズの要素の入ったプログレももちろん、
何枚かジャズ関連のCDを持ってたりもしました。

ただ、言ってもまだ初心者なわけです。

ということで昨晩、初心者にも玄人にもウケるという、
BILL EVANS TRIOさんの「WALTZ FOR DEBBY」を購入してきました。



確かに、とっても聴きやすいですし、
ただ単に演奏が上手いというだけでなく、
心に染み渡るものがあります。

聴けば聴くほど、演奏者の心の表情みたいなものが伝わってきて、
その場にいるかのような錯覚を覚える生っぽさで、
名盤と言われるのもわかる気がします。

このアルバムはライブ盤なんですけど、聴いてて思ったのが、
ジャズって、その瞬間瞬間で思いついたフレーズを、
サラッと入れてしまうのがウリだと思うんです。

ということは、ジャズに心酔していくと、
ある演奏者のあるアルバム、ある曲という単位ではなく、
何年何月何日の演奏を収録したライブ盤が素晴らしいだとか、
そういう収集の仕方になっちゃうと思うんです。

そこまでいくと、
もう全く持ってキリがなくなるという。。。

キケンですよ、これは。

1曲1曲が毎回違うだなんて、
ジャズさんは奥深過ぎますよ。

ハマっていいものなのだろうか。。。

う~ん。

映画生感想『笑の大学』

2004年11月04日 14時40分02秒 | 映画
2004年11月2日、お仕事帰りにおひとり、
ワーナーみなとみらいにて、20時10分の回を鑑賞しました。

感想を一言で言うならば、
思わず声を出して笑ってしまう笑いがたくさんあり、
でもコメディではなく、人間の成長、感情の回帰が主題で、
映画というよりも、どこか舞台を観るような感覚で、
笑いつつも、最後には深みのある、見応えある作品でした。

…と、この感想を書くのに2日間も置いたのは、
どうしても拭えない違和感があったからなんです。

というのも、私の個人的な感覚で言えば、
私がダイキライな、全くナシな終わり方だったんです。

それまでずっと人間の明るい面を見せていたのに、
急に暗いとこを見せて、それを引っ張ったまま更なる悲劇で終わり、
っていう、いかにも小劇団の舞台っぽい根暗な終わり方で。。。

終盤までは、自然と声が出るくらい笑えたんです。

作品中で笑いのパターンを解説して、それがわかってるはずなのに、
でも笑ってしまうというのは、さすが三谷幸喜さんな、
台詞回しの優れた素晴らしい脚本だと思うんです。

そんな素晴らしい脚本に、
役所広司さんの名演技と、稲垣吾郎さんのオーバー演技が加わり、
ふたり芝居だとしても、全く飽きさせず、緊張感があり、
終始、楽しんで観ることが出来たんです。

そうして終盤までが良かった分、悲しさのある終わり方で、
脱力どころか、正直、怒りさえも感じました。

これじゃコメディ映画じゃないじゃん、
って、なんか騙された気分で。

私は基本的に作品を誉めたいんですけど、
この終わり方では映画として誉められない、って。

てか、一度悪いところが見つかると、
ドンドン想いは悪くなり、思ったよりも笑いが少なかった、とか、
余計なところまで気になりだしてしまって。

なかなかどう書こうか迷っていたんですけど。。。

でも、家に帰ってパンフレットを読んだら、
全ての違和感がスッキリして、とっても簡単に納得出来ました。

菊谷栄さんという方をモデルにしているため、
監督的には、終わり方を映画らしく華々しいものにしたかったけれど、
脚本家的には、それではモデルの人生と異なりウソになってしまうから出来ない、
ということで、映画らしいカタルシスがある大団円ではない、
一抹の悲しさある終わり方になった、という。

さらに映画版では、検閲官の人間的成長を描くことが主題であり、
作品として狙っているところもコメディではないから、
舞台版に比べて、あえて笑える部分を少なくした、という。

そんなことが書いてあったわけです。

そう言われたら、はい、わかりました、と、
素直に、そうした人間の成長作品として認めたわけです。

さらに、そのことを踏まえて考え直してみると、
笑いを通して人間が成長していくという視点の映画は、
素直にスゴイな、と急に誉めだしたりして。

変わり身は早いです。

いや~、いい作品でした、という気分です、今は。

こんな変わり身のある感想書いてて、
いいのでしょうか。

いいですよね、
いいです、はい。

きっと自然と声が出て笑ってしまうと思うので、
疲れてたり、機嫌が悪かったりするときに、
ぜひご覧になって、笑って気持ち良くなっていただければと思います。

けど、笑い、っていうものについては、
私は物心ついて以来、嘘でなく小学生の頃からずっと、
なぜかひねくれ厳しくて、なかなか認められないんですよね。

インテリがひねってひねってひねり出して、
そうして出来上がった脚本に演者の熱演が入って、
そこで生まれるものこそが笑いだと思うわけで、
あまりインテリでない人が、チョット思いついちゃった、
あるあるネタとか、そうですか、よかったですね、で終わりなわけです。

…と言いつつ、笑ってるときもある私なのですけどね。

私も検閲官するか。。。

ライブ生感想「ゆず体育館ツアー2004“1~ONE~”」

2004年11月04日 07時36分49秒 | 音楽
2004年11月3日、横浜アリーナにて行われた、
ゆずさんのライブ、体育館ツアー2004“1~ONE~”を観賞しました。

ゆずさんのライブは、
なんだかんだとアルバムが出るごとに参加していて、
毎回のライブを振り返りつつ、思い出を振り返ると、
どのバンドよりも色々なことがあった気がしますが、
それはそれとしておきましょう。

どんな曲があったのか、と言いつつも、
基本的にライブ中は興奮して覚えてられないので、
ちょっとセットリストを転載しましょう。

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(センターステージ)
・わだち
・飛べない鳥
・からっぽ
・大バカ者
・恋の歌謡日
・シャララン
・蛍光灯の先
・心のままに
・シュビドゥバー

(メインステージ)
・1
・命果てるまで
・積み木ゲーム
・ウソっぱち
・白鳥
・歩行者優先
・シュミのハバ
・夢の地図
・いつか
・アゲイン2
・少年
・夏色

(アンコール)
・夏祭り
・桜木町
・栄光の架橋

帰り道を教えてくれませんかさんより抜粋転載)
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序盤はセンターステージで、ふたりで弾き語り、
その後はメインステージに戻りバンド演奏と、
ひとつのライブでふたつの味わいがありました。

どちらも美味しいです。

本日のみ追加されたという「恋の歌謡日」の弾き語り版は、
意外過ぎで、かなりビックリだったですけど、
良い曲はどんな風にアレンジしても良い曲だな、
と思わされました。

「1」等もバンドアレンジで激しさを増してたり、
バラード曲は、より心に染み入ったり。

そんな風に最新アルバムの曲と人気曲がいい感じで絡み合い、
激しい曲から染み入る曲まで、
楽曲の曲調、そしてその楽曲から起こる観客の反応を考慮して、
とっても上手な演奏順だったと思います。

でいて演奏も心がこもっていて熱く、自然とノらせ、
あまりに興奮してハシャでいでたため、
時間が進むごとに暑くなり服を脱いでいき、
最後にはTシャツ1枚になっていました。

そして終演後には心地良い疲労感が残るくらい、
もう、ずっと動きっぱなし、動かされっぱなしでした。

MCは少な目というか、皆無に近かったですが、
余計なMCがない分、曲間のアニメ等で、
「1~ONE~」という主題が強調されていたと思います。

演奏された楽曲が多いのも嬉しいことですが、
ただ歌を歌い倒すライブよりも、
こうして主題のあるライブの方が印象に残りやすく、
一生に残る思い出になる気がします。

思い出といえば、
今回お付き合いいただいた友達さんが、
ライブ初体験かつおとなしい性格だったので、
実は、チョット心配もありました。

でも、そんな心配を吹き飛ばすくらい弾けて、
とっても楽しんでくれたようでなによりです。

きっといい思い出になり、
もしかしたらライブ好きになったかもしれません。

そうして初体験の観客をも取り込める、
ゆずさん自身のライブパフォーマンス、
そして観客さんの一体感っていうのは、
素晴らしいと思うわけです。

やはりライブ空間というのは、
現実世界とは全く違うところに存在していて、
その中に身を置くことは、なによりも楽しいです。

観た直後が一番、
もう一度観たくなるのはどうしてなんでしょうね。

もひとつ思い出といえば、目の前にいた警備員が、
静かな曲でも鼻かみまくりだったのは、どうかと思いましたが、
途中でいなくなって良かったです、なんてこともあったりして、
これもこれで逆に滅多にないことなので、いい思い出です。

なにはともあれ、
今回も現実を忘れて、ゆずさんの楽曲に身を任せ、
めいっぱい楽しむことが出来ました。

ゆずさん、ありがとう。