関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ (上尾)天然温泉 花咲の湯 「HANASAKI SPA」
<(上尾)天然温泉 花咲の湯「HANASAKI SPA」> (埼玉県上尾市大字原市570番地、 10:00~25:00、無休、800円(土日祝日850円)、048-723-3726 )
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
※ 館内撮影禁止なので、外観の写真しかありません。
2009年2月20日にオープンした日帰り温泉施設。
場所は埼玉新都市交通(ニューシャトル)「原市」駅の近く、第二産業道路とR16東大宮バイパスが交差する原市陸橋のそばです。
意外にアクセスがやっかい。第二産業道路から「原市」駅前を通って突きあたりを左折するのがいちばん行きやすそうです。
【写真 上(左)】 壁面サイン
【写真 下(右)】 エントランス
250台の大型Pにガーデニングショップや100円ショップを併設する大がかりな施設です。
よくある和風スパ銭ではなく、外観・館内ともベトナムをコンセプトとするイメージでまとめられ新味あって女性ごのみ?
ちなみに、ここは江戸中期の天保からこの地で農業資材、農産物の集荷・販売を業としていた星野又右衛門商店が中核となるホシマタグループの経営で、園芸ショップが本業、温浴は新業態のようです。
高崎の「湯都里」や埼玉大井の「彩ゆ記」そして「清河寺温泉」など、近年オープンした非スパ銭チェーン系の施設には、ワンランク上の仕上がりでお湯もバッチリなのに、料金はリーズナブルな施設がけっこうあってポイントが高いです。
ミニモール風のエントランスからのアプローチ。
館内は明るくエスニック。
1階に岩盤浴房「彩」「華」、アイスルーム「涼」、ヘッドスパ、エステ、タイ式マッサージ、ボディケアなど(別料金)にレストラン「LOTUS CAFE」&寝ころび座敷&テラス。
レストランはエスニックメインでメニュー豊富。味はふつうですが、スパ銭の食事処としては美味しいほうかな。
無料の休憩所が不足気味ですが、土日祝日850円なのでいたしかたなしか。
浴場は2階。左手が男湯、右手が女湯の固定制。
脱衣場はまあまあゆったり。
内湯ゾーン右手にロウリュサウナ。左手手前から水風呂、ぬる湯、あつ湯(電気風呂付、43℃ほどもあってホントに熱い(笑))と右手露天側にジェットバス×6でありがちなつくり。
水風呂はカルキほとんどないものの16℃くらいで冷たすぎ。
真湯槽はきもちとろみがあって入りごこちよく、井水使用かも?
カラン27、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜20時で常時40人はいましたが、予想よりゆったり入れました。
露天ゾーンはコンセプチャル。
アジアンエスニック調の庭園を配したつくりで、右から高濃度炭酸泉(10人、TV付)、その奥に「寝ころび湯」(7人位)とその右側に「つぼ湯」(陶製1人×2)とデッキチェア×4(人気)。その手前に「源泉かけ流し槽」(10人弱、屋根付)とさらにその手前に「露天温泉」(15人位)。露天は炭酸泉以外すべて温泉使用、浴槽はすべて石づくりで、はやくもところどころ茶褐色に色づいています。
露天は雰囲気よく風もとおって気持ちいいですが、まわりの幹線道路を走り回る改造車のマフラー爆音がウザいのは残念。せっかく造りこんだヒーリング空間なのに気の毒。
でも、マフラー改造は規制強化の方向に向かっているので、近いうちに解消されるのでは?
高濃度炭酸泉はさして強くはないですが、TVがあるので一番人気。TV付浴槽はほんとうに人気がありますね。
パンフによると「露天温泉」「つぼ湯」「寝ころび湯」は、加温・循環、「源泉かけ流し槽」は、原則加温・循環なしのかけ流し。
「源泉かけ流し槽」は石の湯口からかなりのぬる湯を投入で、槽内注排湯はみあたらず、下の「露天温泉」への大量流し出し。
「露天温泉」「つぼ湯」の湯口は加温していて「源泉かけ流し槽」より熱いです。
お湯は「つぼ湯」&「露天温泉」と「源泉かけ流し槽」でかなりちがいます。
「つぼ湯」&「露天温泉」は、うすく茶色に懸濁してうす茶の浮遊物。
かなり強い塩味+微重曹味。消毒臭はほとんど感じられず、クレヨンっぽい鉱物臭がよわく香ります。カルキは感じず湯づかいは悪くありません。土類食塩系のギシギシした湯ざわりに重曹系のツルすべが混じります。
かなりの濃度感があるので加水はないと思います。
「源泉かけ流し槽」は透明度50cmの緑がかった茶褐色のにごり湯で30℃前半の入りごろ。これは超人気の「清河寺温泉」のぬる湯源泉槽をヒントにしたものかもしれません。
ただ、清岸寺のぬる湯槽よりややあつめで浴感も強いので、清河寺ほどのオキテ破り的長湯客はみあたりません。
金気貝汁臭と粘土系アブラ臭と天然ガス臭と(たぶん)臭素臭とヨウ素臭が渾然一体となって匂い立つ、典型的な南関東の化石海水系食塩泉の臭いですが、成分総計=6g/kg程度でここまで臭うのにはおどろき。
しっかりとした塩味と重曹味と金気系だし味が混じってけっこう美味(笑)
湯ざわりは上の2槽とほぼおなじ。ぬる湯なのでさほどほてらず、攻めてくるような凶暴さもないのでまったりと入れます。
かなりの量の源泉を投入しているのに、さほど鮮度感が感じられないのは、今はなき太田の湯源郷と似た印象。
浴槽が広く鉄分つよめなので、鮮度がよくてもどうしてもこんなイメージのお湯になってしまうのでは・・・?
人気施設「清河寺温泉」とは直線距離で5kmとはなれておらず、しかも新大宮バイパス経由でひと走りなので商圏は完璧にバッティングします。
純和風の「清河寺温泉」に対し、こちらはアジアンエスニックでどちらもいい仕上がり。ともにぬる湯源泉槽をもち、それぞれお湯に個性があって甲乙つけがたく熾烈な競合関係が展開されそうです。
Na-塩化物温泉 38.5℃、pH=7.6、300L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=6.114g/kg、Na^+=2028mg/kg (88.87mval%)、NH4^+=9.1、Mg^2+=43.4、Ca^2+=131.5、Fe^2+=2.3、Cl^-=3214 (90.95)、Br^-=12.9、I^-=3.9、HCO_3^-=532.1、陽イオン計=9137 (412.2mval)、陰イオン計=3767 (99.68mval)、メタけい酸=85.4、メタほう酸=13.7 <H20.3.10分析> (源泉名:天然温泉 花咲の湯)
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