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■ 梅ヶ島温泉 「さつき苑」

  

梅ヶ島温泉 「さつき苑」
住 所 :静岡県静岡市葵区梅ケ島5255-9
電 話 :054-269-2010
時 間 :7:00~19:00
料 金 :500円
オフィシャルHP ← 音がでます
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

静岡有数の名湯、梅ヶ島温泉は安倍川の上流、山ふところふかくにあります。
南アルプスも南に下ったこのあたりの山は、通称”安倍奥”といわれ、2000メートル級の山々がふかい渓谷を刻んでいます。
梅ヶ島温泉は1700年ほど前に発見されたと伝えられる古湯で、武田信玄公の隠し湯としてつかわれ、近くに金山があったことから「黄金の湯」と呼ばれたこともあります。

 
【写真 上(左)】 林道の交通情報板
【写真 下(右)】 林道からの景色

静岡市といってもすぐ上の安倍峠を越えれば甲州、身延で、静岡よりも距離的にははるかに近いです。
この日も身延から林道豊岡梅ヶ島線経由で安倍峠を越えてのアプローチ。
ただ、この林道はたびたび通行止めとなるので要注意。事前確認必須です。
(例年、晩秋~GW頃まで冬期閉鎖、夜間通行止、道は急傾斜ワインディングで路面は荒れ気味ながら全線舗装。ただし落石なども多く走行は自己責任で・・・。)
通行情報、照会先:055-240-4148/峡南林務環境事務所治山林道課

 
【写真 上(左)】 安倍峠
【写真 下(右)】 梅ヶ島温泉

ふつうは静岡側からのアプローチとなりますが、静岡駅からバスで1時間45分、マイカーでも東名、静岡・清水の各ICから優に1時間はかかります。
ただ、2012/04/14に開通した新東名の「新静岡」ICからは、距離的に近く街なかを通らないのでアクセスはかなり改善されています。

 
【写真 上(左)】 山手のお宿
【写真 下(右)】 浴場入口

湯宿は安倍川沿いと山手に点在し、ここは山手に位置します。
日帰り受付している宿も多いので迷いましたが、なんとなくお湯のよさげなここにしました。
(老舗の「梅薫楼」が有名ですが、ここはまたの楽しみに・・・)

全8室のこぢんまりとしたお宿で、外観はやや古びているものの、館内はよく手入れされています。
お宿の方の対応もきもちよく、居ごこちがよさそう。
やまめの刺身、しし鍋、自家製ごま豆腐など、地元食材を活かした料理にも自信がありそうで、泊まってみるのもいいかも。

 
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯の浴槽

浴室は手前が女湯、おくが男湯で、男湯のほうがきもち広いようです。
明るすぎず暗すぎず、落ちついた雰囲気のあるいい浴室です。

 
【写真 上(左)】 右が適温槽、左がぬる湯槽
【写真 下(右)】 ぬる湯槽

男湯は左手4-5人のぬる湯槽と、となりあって右に2人ほどの適温槽。
石組石枠青い丸タイル敷で2槽のあいだの黒タイル貼の仕切りがいいアクセント。
両槽は側面の孔と仕切り上の越流でお湯の行き来があります。

 
【写真 上(左)】 適温槽
【写真 下(右)】 硫化したカラン

ぬる湯槽おくの石の湯口から適温湯の少量投入+仕切り窓よりの石の湯口からややぬる湯の投入+適温槽の窓際、ガラスブロック越しに引き入れられた塩ビ管からの熱湯注入の3ヶ所からの投注入。
槽内排湯はみあたらず、ぬる湯槽側切欠からの上面排湯は、掲示どおりの加温かけ流しかと思います。
カラン2、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜11時で独占~2人。

 
【写真 上(左)】 ぬる湯槽の湯口
【写真 下(右)】 窓よりの湯口

お湯はうすく黄色味を帯びてわずかに懸濁し、灰白~うすピンク色の湯の花多数。
湯中の指先がよわく青白に発光しています。
甘+弱しぶ焦げイオウ臭が浴室でも香ります。

 
【写真 上(左)】 塩ビ管の湯口
【写真 下(右)】 湯色

明瞭なたまご味+重曹味+甘味で、この甘味はこのあたりのお湯に特有のもの。(山梨市の「初花」で感じられるようなもの。)
イオウ臭は味のインパクトほどにはつよくないですが、硫黄重曹泉のイメージゆたか。
オイリーなツルすべにとろみをまじえる独特の湯ざわりで、浴後お肌つるつるになる文句なしの美人の湯です。

さすがに名湯、梅ヶ島。それも好みの硫黄重曹泉とあって、ついつい長湯になりました。

〔 源泉名:梅ヶ島温泉 混合泉 〕 <H14.11.28分析>
Na・Ca-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉 39.5℃、pH=9.6、湧出量不明、成分総計=0.253g/kg
Na^+=56.3mg/kg (93.16mval%)、Ca^2+=3.0、Cl^-=3.4 (3.19)、HS^-=13.4、SO_4^2-=18.7 (12.46)、HCO_3^-=30.6 (15.97)、CO_3^2-=48.2 (51.44)
陽イオン計=60.1 (2.63mval)、陰イオン計=118.6 (3.13mval)、メタけい酸=74.2

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:なし 消毒薬使用:なし

■ブランドグルメ
〔 梅ヶ島のしし鍋 〕
山ぶかい梅ヶ島温泉では冬になるとしし鍋(いのしし肉の鍋)がよく出されます。
赤身のつよい肉をぼたんの花のように皿に盛りつけることから「ぼたん鍋」ともいわれます。いのししの肉は、滋養強壮効果があり、からだがよくあたたまるといわれます。

〔 2012/05/04UP (2007/08入湯) 〕


E138.20.34.101N35.18.6.413
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