関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 鹿教湯(かけゆ)温泉 「町・高梨共同浴場」 〔 Pick Up温泉 〕
<鹿教湯(かけゆ)温泉「町・高梨共同浴場」> (長野県上田市(旧 丸子町)西内885-1、7:00頃~21:00頃、原則無休、200円、0268-44-2331(鹿教湯温泉観光協会))
紹介ページ(鹿教湯温泉旅館協同組合)
信州上田から西側に広がる盆地を塩田平といいます。
数々の史跡が点在するこの地は”信州の鎌倉”ともいわれ、多くの観光客を集めています。
塩田平にある別所、北側の浦野川沿いにある田沢、沓掛、そして南側にひと山こえた内村川沿いの鹿教湯、大塩、霊泉寺などの温泉は、塩田平の観光拠点だけでなく、お湯のよさから温泉好きにも広く知られています。
鹿教湯、大塩、霊泉寺は旧丸子町にあるため丸子温泉郷といわれ、なかでも規模の大きいのが鹿教湯温泉です。
鹿教湯の共同浴場は「文殊の湯」が有名ですが、温泉街の入口にあるこの浴場は、お湯のよさと通受けするたたずまいから温泉好きに人気があります。
この共同浴場は町・高梨(まち・たかなし)地区にあるのでその名前がついていますが、最新の鹿教湯温泉旅館協同組合の公式HPでは「まちの共同浴場」と紹介されています。
【写真 上(左)】 温泉街
【写真 下(右)】 外観
コンクリ造の建物、飾り気のないタイル貼の浴場に6人くらいの水色タイル貼浴槽ひとつとシンプル。
石膏の析出の出たライオンの湯口から投入、槽内注排湯はみあたらず、切欠からの上面排湯はかけ流しでしょう。
カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。土曜13時で3名~独占。
【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 浴室
無色透明のお湯にはこまかな白い浮遊物とこまかな気泡が舞っていて、湯口のそばでは少量ながらアワつきもあります。
ほこほことした石膏味にやわらかな石膏臭。きもち甘い香りがまじりますが、これが石膏臭によるものかイオウによるものかは判別できず。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色
味臭はおだやかですが、きしきしの裏にけっこう硬めの湯ざわりがあり、予想以上に力感のあるお湯なので長湯注意。硫酸塩泉系のあたたまりもかなりのものです。
石膏だけでなく、塩分や重曹が裏で微妙にきいているデリケートなお湯で、これが浴感に奥ぶかさを加えているのかもしれません。
実際、霊泉寺のお湯にくらべると塩分や重曹の構成比が高くなっています。
スペック的にはなんということもないお湯ですが、力づよさとデリケートな浴感を兼ね備えたお湯は、やはり丸子温泉郷を代表する名湯だと思います。
なお、地元の方優先の共同浴場なので、入浴にあたっては十分な配慮が必要です。
単純温泉(Ca・Na-SO4型) 47.9℃、pH=7.87、湧出量不明、蒸発残留物=495mg/kg、Na^+=79.1mg/kg、Ca^2+=66.5、Cl^-=50.9、SO_4^2-=236.2、HCO_3^-=31.3 <H5.1.25分析> (源泉名:鹿教湯2.3.4.5.6号混合泉源泉(集中管理・共同配湯))
■鹿教湯の他の施設(「天竜閣」をのぞく)とおなじく集中管理・共同配湯泉をつかっています。なお、5号泉は大塩温泉からの引湯という情報もありますが詳細不明。
○ 一郷一会100名湯(記事 by takayamaさん)
〔 2009年5月13日レポ(2005年10月入湯) 〕
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ■ 仙石原温泉... | ■ やぶ塚温泉 ... » |