関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 雨の名曲
雨もよいの初秋。
雨にまつわる名曲を思いつくままにリストしてみました。
■ Last Summer Whisper - 杏里
■ 雨の物語 - イルカ&伊勢正三
■ RAINY DAY - 今井美樹
■ アマオト - Duca
■ if - 西野カナ
■ ベルベット・イースター - 荒井由実 【YUMING COVER】
洋楽だけど、極めつけはやっぱりこれかな ↓
■ Purple Rain - Prince
雨にまつわる名曲を思いつくままにリストしてみました。
■ Last Summer Whisper - 杏里
■ 雨の物語 - イルカ&伊勢正三
■ RAINY DAY - 今井美樹
■ アマオト - Duca
■ if - 西野カナ
■ ベルベット・イースター - 荒井由実 【YUMING COVER】
洋楽だけど、極めつけはやっぱりこれかな ↓
■ Purple Rain - Prince
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■ 秋の湯
8年前(2015/8/30)に書いた記事ですが、ようやく秋っぽくなってきたので少しく追記してアゲてみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/49/098b9d4cb584072887f6e5eb258ea5f7.jpg)
【写真 上(左)】 秋の箱根塔ノ沢
【写真 下(右)】 秋の信州崖の湯
----------------------------------------------------
秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる
(古今集・巻4・秋歌上 藤原敏行朝臣)
8月の暑気もようやく一段やわらいで、夏休みもあとわずか。
そぞろ寒、鰯雲、暮の秋、待宵、立待月、十六夜、野分、秋霖、秋袷、鳩吹、下り梁、秋簾、鹿垣、初雁、鶺鴒、赤蜻蛉、藪枯し、刈萱・・・
きもちもしっとり落ちついて、秋を詠むことばの情感は、四季のなかでもまた一入。
それにしても、四季の折々をつづる日本語のうつくしさは、いったいどうしたことでしょう。
葦辺なる荻の葉さやぎ秋風の
吹き来るなへに雁鳴き渡る
(万葉集巻十 2134)
はるか西暦700年の昔、これほどの感性を備え、詠いのこした庶民(?)が暮らしたこの国、まこと驚嘆せざるを得ません。
大陸の秋は短いといわれます。
これに対して、季節の変化をやわらげる海原にかこまれたわが国では、秋はゆっくりと日を置きながら深まっていきます。
そして山海の入り組む風土のもと、山々から里へと綾なすように紅葉の彩りを広げていきます。
深田久弥氏が名著『瀟洒なる自然』で絶賛されたように、林相ゆたかな色とりどりの紅葉に彩られる日本の秋は、世界に冠たるわが国の資産だと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/62/e4027f8ca21a60e86d64f38df2b48020.jpg)
【写真 上(左)】 東信の紅葉
【写真 下(右)】 奥鬼怒の紅葉
-------------------------
そこから一里余りを降った望月で、或る日もっと広々とした眺望が欲しく、私は坂を上って丘の上へ出た。
蕎麦が花咲き柿の実がいよいよ重くなる信州の夏の終り、丘の上は晴朗な風と日光との舞台だった。
北方には絵のような御牧ガ原の丘陵を前にして、噴煙をのせた浅間から烏帽子へつらなる連山の歯形。
南にはその美しい円頂と肩とを前衛に、奥へ奥へと八ヶ岳まで深まりつづく蓼科火山群と、豊饒の佐久平をわずかに隠したその緩やかな裾。
さらに西の方にはきらきら光る逆光につかった半透明の美ヶ原溶岩台地、そして東は遠く淡青いヘイズの奥に蛍石をならべたような物見・荒船の国境連山と、其処に大平野の存在を想わせる特別な空の色。
それは晴れやかな、はろばろとした憂鬱な、火山山地の歌であった。
(尾崎喜八著 「山の絵本」 たてしなの歌 より)
-------------------------
■ One Reason - milet
さてさて秋といえば温泉。
「紅葉の温泉」は、毎年飽きもせず旅行雑誌の巻頭を飾ります。
秋の温泉が快適なのは、気温が下がってくるのもさることながら、空気が乾いてくることも大きいのです。
湯浴みの快適さというのは、じつは「からだにこもった熱をいかに発散していくか」ということと高い相関があります。
この「からだにこもった熱」は空気中の湿度が高いと汗として蒸発しにくく、抜けが悪くなります。
夏場、湿度の高い日に熱中症が多発するのと同じ理屈です。
わたしは滅多に湯当たりはしないのですが、ごくごく希に湯当たりするのは決まって真冬のしんしんと降る大雪の露天です。
夏場は湿度が高くても、外気で冷ましたり、水を浴びたりして熱を散らすことができますが、大雪のときは外気で巧く冷ますことができず、気温が低いので豪快な水浴びもままなりません。
逆にカンカン照りの真夏でも、湿度が低めで風があれば、予想以上に快適な湯浴みが楽しめます。夏場の甲府盆地の湯巡りが快適なのはこれによります。
(はなしが逸れました。四季折々の湯浴みの醍醐味については稿を改めてまた書きます。)
「天高く馬肥ゆる秋」の ”天高く” とは、空気中の湿度が減って空気が澄み、空が高くなった感じを指しています。
このような日の湯浴みは、まさに日本の秋の醍醐味といえましょう。
虫の音、名月、紅葉、そしてとりどりの秋の味覚・・・。
日本の秋の幕開けです。
↑ と、前向きに〆られたのはおそらく新型コロナ禍前まで。
長引いたコロナ禍、ロシア・ウクライナ戦争、未曾有の物価高、下落続きの実質賃金・・・と、一般庶民は気の休まる間のない日々がつづいています。
10月導入予定のインボイスで、おそらく景況は悪化しさらなる物価上昇も予想されているので、呑気に「秋の温泉!」などと浮かれている場合ではなくなるかもしれません。
「家族でのんびり温泉旅行」でさえ、庶民には手の届かない贅沢になってしまうかも・・・。
いつか景況が上向くときがあったとしても、お客を受け入れるお宿がどれだけ残っているか、はなはだ疑問です。
(じつは、新型コロナ禍前から、日本の温泉地はやばい状況にあった。)
2009年10月末にお気に入りだった渋川温泉 「保科館」が閉館したときに書いた記事です。
よろしければどーぞ。→ こちら
【 BGM 】
■ Long Island Beach - 杏里
■ bouquet - @ゆいこんぬ(歌ってみた)
■ LOVE BRACE - 華原朋美
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/02/7047d51a75f99a843243b9961b661233.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/49/098b9d4cb584072887f6e5eb258ea5f7.jpg)
【写真 上(左)】 秋の箱根塔ノ沢
【写真 下(右)】 秋の信州崖の湯
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秋来ぬと目にはさやかに見えねども
風の音にぞおどろかれぬる
(古今集・巻4・秋歌上 藤原敏行朝臣)
8月の暑気もようやく一段やわらいで、夏休みもあとわずか。
そぞろ寒、鰯雲、暮の秋、待宵、立待月、十六夜、野分、秋霖、秋袷、鳩吹、下り梁、秋簾、鹿垣、初雁、鶺鴒、赤蜻蛉、藪枯し、刈萱・・・
きもちもしっとり落ちついて、秋を詠むことばの情感は、四季のなかでもまた一入。
それにしても、四季の折々をつづる日本語のうつくしさは、いったいどうしたことでしょう。
葦辺なる荻の葉さやぎ秋風の
吹き来るなへに雁鳴き渡る
(万葉集巻十 2134)
はるか西暦700年の昔、これほどの感性を備え、詠いのこした庶民(?)が暮らしたこの国、まこと驚嘆せざるを得ません。
大陸の秋は短いといわれます。
これに対して、季節の変化をやわらげる海原にかこまれたわが国では、秋はゆっくりと日を置きながら深まっていきます。
そして山海の入り組む風土のもと、山々から里へと綾なすように紅葉の彩りを広げていきます。
深田久弥氏が名著『瀟洒なる自然』で絶賛されたように、林相ゆたかな色とりどりの紅葉に彩られる日本の秋は、世界に冠たるわが国の資産だと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/2a/dee3ec7d62f5449d2c31e35fe12fca07.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/62/e4027f8ca21a60e86d64f38df2b48020.jpg)
【写真 上(左)】 東信の紅葉
【写真 下(右)】 奥鬼怒の紅葉
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そこから一里余りを降った望月で、或る日もっと広々とした眺望が欲しく、私は坂を上って丘の上へ出た。
蕎麦が花咲き柿の実がいよいよ重くなる信州の夏の終り、丘の上は晴朗な風と日光との舞台だった。
北方には絵のような御牧ガ原の丘陵を前にして、噴煙をのせた浅間から烏帽子へつらなる連山の歯形。
南にはその美しい円頂と肩とを前衛に、奥へ奥へと八ヶ岳まで深まりつづく蓼科火山群と、豊饒の佐久平をわずかに隠したその緩やかな裾。
さらに西の方にはきらきら光る逆光につかった半透明の美ヶ原溶岩台地、そして東は遠く淡青いヘイズの奥に蛍石をならべたような物見・荒船の国境連山と、其処に大平野の存在を想わせる特別な空の色。
それは晴れやかな、はろばろとした憂鬱な、火山山地の歌であった。
(尾崎喜八著 「山の絵本」 たてしなの歌 より)
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■ One Reason - milet
さてさて秋といえば温泉。
「紅葉の温泉」は、毎年飽きもせず旅行雑誌の巻頭を飾ります。
秋の温泉が快適なのは、気温が下がってくるのもさることながら、空気が乾いてくることも大きいのです。
湯浴みの快適さというのは、じつは「からだにこもった熱をいかに発散していくか」ということと高い相関があります。
この「からだにこもった熱」は空気中の湿度が高いと汗として蒸発しにくく、抜けが悪くなります。
夏場、湿度の高い日に熱中症が多発するのと同じ理屈です。
わたしは滅多に湯当たりはしないのですが、ごくごく希に湯当たりするのは決まって真冬のしんしんと降る大雪の露天です。
夏場は湿度が高くても、外気で冷ましたり、水を浴びたりして熱を散らすことができますが、大雪のときは外気で巧く冷ますことができず、気温が低いので豪快な水浴びもままなりません。
逆にカンカン照りの真夏でも、湿度が低めで風があれば、予想以上に快適な湯浴みが楽しめます。夏場の甲府盆地の湯巡りが快適なのはこれによります。
(はなしが逸れました。四季折々の湯浴みの醍醐味については稿を改めてまた書きます。)
「天高く馬肥ゆる秋」の ”天高く” とは、空気中の湿度が減って空気が澄み、空が高くなった感じを指しています。
このような日の湯浴みは、まさに日本の秋の醍醐味といえましょう。
虫の音、名月、紅葉、そしてとりどりの秋の味覚・・・。
日本の秋の幕開けです。
↑ と、前向きに〆られたのはおそらく新型コロナ禍前まで。
長引いたコロナ禍、ロシア・ウクライナ戦争、未曾有の物価高、下落続きの実質賃金・・・と、一般庶民は気の休まる間のない日々がつづいています。
10月導入予定のインボイスで、おそらく景況は悪化しさらなる物価上昇も予想されているので、呑気に「秋の温泉!」などと浮かれている場合ではなくなるかもしれません。
「家族でのんびり温泉旅行」でさえ、庶民には手の届かない贅沢になってしまうかも・・・。
いつか景況が上向くときがあったとしても、お客を受け入れるお宿がどれだけ残っているか、はなはだ疑問です。
(じつは、新型コロナ禍前から、日本の温泉地はやばい状況にあった。)
2009年10月末にお気に入りだった渋川温泉 「保科館」が閉館したときに書いた記事です。
よろしければどーぞ。→ こちら
【 BGM 】
■ Long Island Beach - 杏里
■ bouquet - @ゆいこんぬ(歌ってみた)
■ LOVE BRACE - 華原朋美
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