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■ 岩間温泉 「岩間温泉旅館」

 

岩間温泉 「岩間温泉旅館」
住 所 :山梨県甲州市塩山上萩原1411 (旧 塩山市)
電 話 :0553-32-2705
時 間 :10:00~19:00(要事前確認)
料 金 :500円
紹介ページ (山梨の温泉宿(求人ジャーナル社))
紹介ページ (富士の国やまなし観光ネット)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

延喜式内社である岩間明神、通称神部神社(湯山明神とも)の境内から湧き出づる霊泉をつかう湯宿。
(延喜式内社とは平安期、延長五年(927)に編纂された全国の神社一覧、『延喜式神名帳』に記載されたお社のことで、相当の格式をもちます。)

山梨の温泉宿(求人ジャーナル社)によると「岩間明神、通称神部神社の境内を泉源とし、古代より絶えることなく湧出している。この霊泉を明治41年、旧神金村の依頼により同館の館主の曾祖父、徳良佐治郎が同年、岩間鉱泉として創業し、祖父の代に岩間温泉と改め、現在に至っている。」とあるので、古くから鉱泉宿として営業していたようです。

 
【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 バス

ここは前に二度ほどトライしましたが、いずれも人気がなかったので営業しているかどうか?でしたが、三度目で入湯成功。
鉱泉なので入れるタイミングが限られるようです。
ただ、この日は真新しい送迎バスが停めてあったので、意外と寄り合いなどにつかわれているのかもしれません。

神社の境内のおくに民家風のつくり。B級入っているかと思いきや、館内はきっちりと清掃され一種清冽の気が流れています。
さすがにお社のなかのお湯です。

 
【写真 上(左)】 扁額
【写真 下(右)】 内湯の湯口

由緒ある鉱泉らしく、館内には数々のいわれなどが貼り出され、明治四十一年の鉱泉分析書も掲示されていました。

廊下のおくに浴場。おくが女湯、手前が男湯です。
こぢんまりとした脱衣所。木の脱衣棚に掛けられた手拭いが、いい味をだしています。

 
【写真 上(左)】 手拭い
【写真 下(右)】 男湯

あかるすぎず暗すぎず、おちつきのあるいい浴室。
窓の外は荒れた畑(?)で野趣あふれるもの。

手前に石枠水色丸タイル貼2-3人の冷水槽と、となりあっておくに同4-2人の主浴槽(ややぬる)の2槽。
壁面には石膏らしきクリーム色の析出がでています。

 
【写真 上(左)】 冷水槽
【写真 下(右)】 男湯主浴槽

カラン5、シャワー・シャンプーあり。ドライヤーなし。
日曜14時で独占。

 
【写真 上(左)】 洗い場
【写真 下(右)】 女湯主浴槽の湯口

主浴槽はうすく茶色に変色した石の湯口から適温湯の投入+熱湯側面注入で、大量のオーバーフローがあります。
冷水槽は、側面注入?で、手前切欠からの上面排湯。
水(湯)質は冷水槽のほうがいいように感じ、これは非加温の源泉槽かもしれません。
絶妙の温度とやわらかな湯ざわりに、とりことなってなかなか抜けられません。

 
【写真 上(左)】 男湯主浴槽の湯口
【写真 下(右)】 潤沢なオーバーフロー

ごくうすく懸濁したお湯は、うす茶の浮遊物をわずかに浮かべ、湯中の指先がよわく青白に発光しています。
うすめの石膏泉系味臭。

きしきしとヌルすべが拮抗する湯ざわりで、かすかなとろみも感じます。
成分はうすめで派手さはないものの、どこかおくぶかい浴感と当たりのやわらかさがあって記憶に残ります。
浴後は肌にはりがでて肌がつるつるになる美人の湯系。

分析をかけていますが、温泉規定には該当していません。
でも、このお湯の価値を語るとき、温泉であろうがなかろうが、たいしたことではないようにも思いました。

湯慣れた方がしみじみと湯浴みをしたいときには、うってつけのお湯かと思いますが、事前問合せ必須かと。

 
【写真 上(左)】 神部神社
【写真 下(右)】 手水鉢

帰りしなに神社に参詣しました。
手水鉢には源泉とおぼしき冷水がかけ流されていました。

〔 源泉名: 岩間温泉〕 <S60.8.17分析>
本検水は、温泉法第2条の規定する温泉に該当しません。
23.2℃、pH=9.46、519L/min自噴、成分総計=0.187g/kg
Na^+=22.2mg/kg (78.23mval%)、Ca^2+=4.5 (17.74)、Cl^-=5.3 (12.40)、SO_4^2-=14.8 (25.62)、HCO_3^-=15.3 (20.66)、CO_3^2-=15.0 (41.32)
陽イオン計=28.2 (1.24mval)、陰イオン計=50.5 (1.21mval)、メタけい酸=25.7、遊離炭酸=81.5

〔 館内掲示 〕
徳川家康公入國ノ砌黒印●石八斗余寄附(山梨懸神社取調書抄)永禄四年ノ番帳元亀二年ノ棟札ニハ岩間ヲ湯山ニ作ル社中霊泉アレバナリ (以下略)

■ブランドグルメ
〔 塩山のプラム 〕
旧塩山市、とくに大菩薩連嶺のふもとではプラムの栽培がさかんで、観光農園もあります。
円錐形の独特な形状と絶妙な味わい・芳香をもちながら生産量がすくないため「幻のプラム」と呼ばれる”月光”という品種も栽培されています。
塩山の塩山洋酒醸造では、塩山市神金地区のプラムを100%使用したプラムわいんもつくられています。

〔 2012/05/22UP (2008/08入湯) 〕


E138.46.39.140N35.43.16.730
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■ 清河寺温泉 「いずみの湯」 (仮設浴場)

 

清河寺温泉 「いずみの湯」
※ 現在、新施設オープン、当施設は撤去済 / 下記は体験入浴実施時のデータ
住 所 :埼玉県さいたま市西区大字清河寺683−4
電 話 :不掲載
時 間 :11:00~22:00、毎時00分から50分間の貸切入浴(予約制)
料 金 :無料(体験入浴)
※ 営業状況・時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

人気日帰り施設、「さいたま清河寺温泉」の前身の仮設浴場。
2003年秋、仮設浴場に入浴したときの(※ 現在施設撤去済)レポです。
記録の意味で、画像を追加してリニューアルアップします。

 
【写真 上(左)】 体験入浴の案内
【写真 下(右)】 道路側から

パチンコ店が掘り当てた温泉に、仮設浴場で体験入浴できるのでいってみました。
場所は、R17新大宮バイパスとR16が合流する「宮前IC」の西北、「清河寺」の六叉路から県道216上野さいたま線を上尾方向に少し走った右手(カインズホームの少し手前)にある「パチンコCube」の敷地内です。

 
【写真 上(左)】 裏側から
【写真 下(右)】 ご挨拶

空いていれば飛び込みでも入れますが、けっこう人気のようなので、TEL予約がベターかと。
パチンコ店の景品カウンターで住所氏名を書いて申し込み、浴場のカギを受け取ります。毎時00分から50分間の貸し切り入浴ができます。

駐車場の道路ぎわにある仮設浴場は、トタン板で囲まれた露天ですが、屋根つきの脱衣所にはロッカーもあります。
持ち帰り用に分析書コピーが置いてあるのはえらい!

 
【写真 上(左)】 立派な分析書
【写真 下(右)】 全容

ベンチや観葉植物やパラソルなどもおいてあり、仮設にしては余裕のあるつくり。

 
【写真 上(左)】 水風呂
【写真 下(右)】 水風呂の掲示

細長い露天ゾーンには人工芝が敷いてあり、左手に木樽の1人用の浴槽が3つでややぬるく、これは非加温の源泉槽でしょう。
右手には、かけ湯槽と水風呂(地下300mからの天然水)とかがり火(温泉とともに噴出する天然ガスを燃焼)。

 
【写真 上(左)】 かけ湯槽
【写真 下(右)】 かがり火

さらにおくには、やや大きめの木樽風呂(1-2人)がふたつ。左が適温槽で右手が高温槽、適温槽には非加温源泉と加温源泉のパイプ、42℃くらいの高温槽には加温源泉のパイプのみが引かれています。

 
【写真 上(左)】 手前の非加温3槽
【写真 下(右)】 おくの加温2槽

 
【写真 上(左)】 おくの右、高温槽
【写真 下(右)】 おくの左、適温槽

どの浴槽も塩ビパイプから注(投)入で、当然オーバーフローの源泉かけ流し。床は川状態。とくに一番おくの非加温槽は、30L/minほども投入のザンザコかけ流しで鮮度感はピカ一。

 
【写真 上(左)】 おくから非加温3槽
【写真 下(右)】 非加温槽(おく)

お湯はすばらしいものです。(ほとんど非加温槽にいたのでその様子です)
緑灰色ささにごりのお湯は、気泡でさらに白濁。気泡は非加温槽で多いですが加温槽にもあり。
遊離炭酸=13.2mgなので、この気泡は炭酸ガスではなく、窒素などの気体によるものでしょう。

 
【写真 上(左)】 非加温槽(中)
【写真 下(右)】 非加温槽(手前)

入ったとたん全身がアワアワに包まれます。すごい量で、アワつきで有名な韮崎旭や山口を軽く凌駕しています。
拭っても次の瞬間にはアワがつき始め、湯面では気泡がはねています。

 
【写真 上(左)】 ただようアワアワ
【写真 下(右)】 アワまみれの手

肌をなでるあわあわがくすぐったくてサイダーに浸かっているよう。
弱塩味+微重曹味+明瞭なだし味。金気臭にかすかなモール?臭は、甲府の自噴泉群のイメージに近いもの。分析書データより鉄分がつよい感じです。

 
【写真 上(左)】 気泡でにごる非加温槽
【写真 下(右)】 ザンザコです

お湯じたいにも重曹泉系のツルすべがありますが、アワつきのぬるぬるがすごいです。
浴中は清涼感ある軽やかな浴感で長湯できますが、浴後はのどが乾きどっしりときてあとを曳きまくります。さすがに総計5g/kg近い力のあるお湯です。

体験入浴は10月末日までで、その後入浴施設の建築に着手するよう。
「保健所の許す限り『100%天然温泉掛け流し』をめざし新施設をたちあげていきたい」とのはり紙があったので期待できそうです。
浴後書いたアンケートにも、「非加温源泉かけ流し槽」の設置をお願いしてきました。
優良スペックなので可能性は充分あるかと・・・。

〔 源泉名:清河寺温泉 〕 <H11.7.27分析>
Na-塩化物温泉 38.3℃、pH=7.71、480L/min掘削揚湯、成分総計=4.690g/kg
Na^+=1580mg/kg (91.97mval%)、Ca^2+=71.6、Fe^2+=0.4、Cl^-=2343 (87.33)、HCO_3^-=576.6 (12.49)
陽イオン計=1695 (74.73mval)、陰イオン計=2925 (75.68mval)、メタほう酸=8.1 、遊離炭酸=13.2

●現在、T岡設計の設計により新施設を建設中で開業は2006年1月の予定。
パースを見る限り典型的なスパ銭になりそうなので、どこまで源泉が活かせるか興味ぶかいところです。

●新施設「さいたま清河寺温泉」は2006年2月2日グランドオープンしています。
(→ 新施設「さいたま清河寺温泉」のレポ

●仮設浴場に入浴した温泉好きの声の多くは「非加温源泉かけ流し槽」の設置だったようで、これは、新施設で「生源泉湯」として見事実現されました。
この浴槽は新施設屈指の人気浴槽となり、埼玉県を中心に小ブームとなった「ぬる湯源泉かけ流し」のはしりとなりました。

〔 場内掲示 〕
約二ヶ月の間の「無料体験入浴」は、ご満足いただけましたでしょうか?
大変ご好評頂いておりましたが、10月31日をもちまして終了とさせていただきます。
ご入浴された皆様方のご意見、ご指導を参考にさせていただき、保健所の許す限り「100%天然温泉掛け流し」をめざし新施設をたちあげていきたいとスタッフ一同頑張ってまいります。
どうぞ新しい清河寺温泉にご期待ください。
清河寺温泉「いずみの湯」

一郷一会100名湯

〔 2012/05/22画像補強のうえUP (2003/10/04レポ (2003/10入湯)) 〕


E139.35.7.080N35.55.49.919
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