民話 語り手と聞き手が紡ぎあげる世界

語り手のわたしと聞き手のあなたが
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「声が生まれる」  竹内 敏晴 著(日記)

2012年09月21日 12時18分52秒 | 身辺雑記
 「声が生まれる」 竹内 敏晴 著  中公新書 2007年

 音がない。
両耳が聞こえない・・・。
16才で右耳の聴力を獲得しても、何を語ればよいのかわからなかった。
手探りで、ことばを見つける。
それを声にして語り出す。
だが、声にするには、まず息を吐かなければならない。
 本書では、ふだん自覚することのない、声として発されるまでのことばの胎動を見つめる。
息を吐くとは、相手にとどく声とは、そして、ことばとは何か。
著者自身の体験を交えて語られる声とことばをめぐるドラマ。(本書のキャッチコピー)

 「声の道場」の中で紹介されていた本。
さっそく、図書館で借りて読んだ。
いい本にぶつかった。
この人の言ってること(文章表現力も含めて)説得力がある。
ぐいぐい、こっちの身体に入り込んでくる。
「本物」が数が少ないということで、数の多い「偽者」の陰に隠れてしまうこともあるんだろうな。
そんなことを思ったり、させられた。

 そんな中で、目からうろこの言葉。

 「人間の声はピアノではない、管楽器だ」

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