絵本と児童文学

絵本と児童文学、子ども、保育、サッカーなどの情報を発信する

電話で詐欺

2014-11-28 11:39:55 | 生活・教育・文化・社会
 「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」といわれているものが、被害額が今年すでに400億円に達しているとのこと。連年右肩上がりに増えて、昨年は年間450億だった。今のペースだと、今年はまた上回ると予想される。1日平均1億4千万以上なので驚くばかりだ。
 年々増加しているのを抑えようと、警視庁がこの詐欺を「母さん助けて詐欺」と命名したのが、この言葉でひとくくりにできないためか普及していない。
 次々に新手を考えて被害が拡大しているので、その悪知恵には感心するばかりだ。公的機関を名乗り還付金がある、くじの当たり番号を知らせる、といったことなど、時世をつかんで次々と考え出す。
 振り込ませない対策に乗り出したら、現金を手渡しするようにすることが一般化している。中には新幹線で東京まで金を運ばせるなど、詐欺対象の地域を広めている。

 詐欺犯罪組織は、旧ヤミキン業者あるいは反社会的組織ともいわれているが、「受け子」を逮捕しても組織解明に至らないぐらい「危機管理」がしっかりしているのには驚く。
 対抗して警察や金融機関も必死だが成果はわずかで、残念ながらまだ悪知恵のほうが優勢だ。
 NHKの18:05からの「首都圏ネット」では、毎日「わたしはだまされない」というコーナーを設けて犯罪の手口の紹介をしながら注意を呼びかけている。女性のアナウンサーが真剣に呼びかけるので、ぼくはその力の入った語りに感心しているのだが・・・。

 ところでぼくは息子がカネのことで電話をしてくることはないだろうと、他人事のように思っている。しかし元来脇の甘い性格と自認しているが、電話での詐欺にはあわないと確信している。
 昔からぼくにも「先物取引」や「投資のためワンルームマンションを」といった勧誘電話はよくあった。その都度答えを探すのが大変なので、どのようなことにも対応できる返事を使っている。
 それは「電話ではお金の話はしないことにしています」と反応するのだ。するとさらに食い下がられる場合もあるが「すみません。電話ではお金の話はしませんので悪しからず」と丁寧に言って電話を切る。この返事では、相手は取り付く島がないのである。
 このような体験から、名称を「電話で詐欺」といったらどうかと思っている。息子と親という関係を指すのでなく、カネの振込みや取りに来るあるいは持って行くなど渡す手段でもない、電話ではカネにかかわる話をしないようにすると詐欺やセールスもかかわりがなくなるのではないだろうか。



コメントを投稿