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元気な保育園との出会い

2003-05-19 05:26:40 | 子ども・子育て・保育
[83] 元気な保育園との出会い (2003年05月19日 (月) 05時26分)

 愛知県西部のある町の保育園を、10日に訪ねる機会がありました。そこの園は玄関のスペースに絵本がたくさん置かれていました。園長の話では、置き場所がないための窮余の策とのことでした。私にはよいアイディアに思えました。とかく玄関スペースは、かしこまった無機的な空間になるのを、絵本があることによって立ち止まり、交わり、にぎわいも生まれます。保育園や学校が、使う人の動線を考えて設計することの大事さを示唆しています。
 さらに「絵本だより」という通信を月1回発行し、保護者に読み聞かせへの関心うながしていました。園通信は町立園では出さないことになっていることから、壁新聞にして園の保育の様子を知らせていました。レイアウトの工夫イラストの使い方など、読みやすいものでした。
 園庭ではいくつかの鳥が飼育され、木や草花や遊具などの工夫もされていました。ブランコは既成の木の台を鉄の鎖でつるして支えるのをやめ、1本の太いロープにしていました。これはブランコで起こる事故を回避するためのアイディアとして大事な改良です。
 園長の子どもの側に立った柔軟な発想に、最近硬直してきていると思われる現場を見ることが多くなっているだけに、日本の保育園の可能性を見た思いがしました。元気な保育園に出会って、勇気付けられました。
 この町では人口増加に伴って現在9カ園の町立園に、来年度から1園新設されるとのことでした。少子化対策、子育て支援の政策を財政負担少なく実施するために、公立の民営化あるいは社会福祉法人以外のこれまでの設置基準より低いものを認定・認証して保育園を増やす自治体が増えているのに、その方式を採用しないのです。保育所政策の王道を行っている、という感じです。
 長良川の河口堰を間じかに見て、その巨大さにおどろいたし、水田の稲がしっかり根づいて育っているのが見ることが出来ました。伊勢湾台風(1959年)で稲作が被害にあったので、それ以来9月上旬に収穫が出来る早生品種を植えるようになったとのことでした。
 
 水田といえば、大学付近は20日過ぎから田植えが始まり、4月中には終了したようです。コサギがあちこちに見られ、温かい日にはカエルがなくようになりました。山の所々でキリのムラサキ色のきれいな花が見ることが出来ます。
 またキャンパスでは、私の研究室と向かい合う位置に建設中の「センター棟」は、3階で中央6階の鉄骨が出来あがるほど進行しています。

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