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国語のおさらい:おさらいの成果

2021-03-25 06:29:49 | 日記
推論を披歴

 同じ文字を組み合わせたふたつの表現。
簡単そうな言葉だけれどよく考えたら正しい意味が分からない。
そうじゃないかの見当はつくけれど、果たしてそれであっているのか否か。

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週は以前から気になっていた「しかつめ」と「しかめっつら」の違いの
おさらいです。

 先ずは恥ずかしながら自分なりの考えの披歴を。
しかつめは杓子定規な考え方、あるいはそうしている時の様子を表す言葉。
一方のしかめっつらは難しい問題に直面して顔をしかめている様子。
そう見当を付けましたが果たして。
 新明解国語辞典に教えを請いました。
すると「しかつめ」では該当する語句がなく「しかつめらしい」が載っていました。
<しかつめらしい:もったいぶって、堅苦しい様子。>
続いて<しかめっつら:不快なことなどがあったりして、まゆのあたりにしわを
寄せた顔。渋面。>と書かれていました。
 私の推論とは微妙に違っている様な気がするので、もう少し情報入手を。
<しかつめらしい:まじめくさって堅苦しい様子。
もっともらしい様子や道理にかなっているようなふるまいを表す言葉。>
 もっともらしいうんぬんは<張ったりだったり演技をしている場合もあるので、
あくまでそれっぽく見える状態に過ぎない場合でも使われる。>と付記されて
いました。
 いよいよ定義が呆けてきました。

 由来の解説がありました。
<しかつめらしいは「しかりつべくあらし」から生まれた言葉。
これが簡略化されて「しかつべらし」になり、最終的に「しかつめらしく」になった。>
 言葉の分析もありました。
<「しかり」+「つ」+「べし」+「あらし」
最初の「しかり」は然りと書いてそうであるを意味する。
続く「つ」は完了・強調の助動詞。
「べし」は当然の意味の助動詞。
「あらし」は動詞の「ある」に推定の助動詞「らし」が付いたもので、あるらしい、
あるに違いない、の意味。
 全体で「そうであるのが当然であるらしい」のニュアンスになる。
漢字の鹿爪は当て字。>(引用は全て FUNDC より)
 全く私の推論とは別物です。

47対53

 一方のしかめっつら。
<不機嫌そうに眉間にしわを寄せていること。
しかめっ面の元は「しかめる」で、縮こまるの意味の「しじかむ」から生まれた。>
 これまた外れました。
そうなると世の中の人々がどの程度正しく理解しているのか、そちらに話題を
ずらしたくなります。
 <しかつめらしい挨拶と言えば、堅苦しい挨拶となる。
しかめっつらで挨拶となれば、苦虫を嚙み潰した様な表情で挨拶となる。>
ある調査では47%の人がこの違いを正しく理解していたそうです。
(ことばの総選挙/デジタル大辞泉 より)
 そりゃ凄いと思うか、同じレベルが半分以上もいると安堵するか、その気持ちが
今後のおさらいの成果を左右します。
コメント
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