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昭和のプロレス:闘うドングリまなこ

2024-07-26 06:29:39 | 日記
三羽カラスを相手に

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」ではマットを彩った脇役達を振り
返っています。
今週登場するのは「黒い重戦車、ルーファス・ジョーンズ」、8回来日して
いますが取り立てた印象の無い選手です。
 ドングリまなこと人懐こそうな笑顔はおよそプロレスラーらしくない風貌。
185cm124kgの肉体を活かした得意技は・・・思い出せません。
 こんな具合に印象の薄いジョーンズですが、改めて記録を見直すと興味
深い試合が見つかりました。

 それは初来日した1969年の日本プロレス、新春チャンピオンシリーズ
でのこと。
シリーズの主役は馬場・猪木からインタータッグ王座を奪い取ったスナイダー
とホッジで、3番手辺りがバスターロイドを名乗ったジョーンズでした。
 注目すべきは1月7日にトム・ジョーンズと組んで馬場・猪木の最強チーム
に臨んだ一戦です。
1本目は馬場がトムをフォールし2本目は2分50秒にロイドが馬場を体固め。
 そして迎えた3本目、本来ならば馬場がジョーンズをフォールするのが
当たり前の流れ。
ところが7分50秒に馬場が仕留めたのはトム。
 当時のプロレスとしては異例中の異例の出来事で、馬場がフォールされた
相手に逃げ切りを許すことなどあり得ません。
ましてや相手はシリーズの主役でもない無名の選手なのですから。
 24日には大木相手に両者リングアウトの引き分け、翌25日には猪木から
反則勝ちを拾うなど、当時の日プロの三羽カラス相手に思いがけぬ戦績を
残していました。

2番手3番手と連戦

 72年の再来日から82年の8度目の来日までは全て全日本プロレスに登場。
印象としてはブッチャーと組んでの黒人タッグしか思い浮かびませんが、
こちらも記録を見直すと意外な戦績です。
 たとえばテリー、ハンセンが主役を務め、ブラックウェル、ロンバスが脇を
固めた82年8月のスーパーパワーシリーズ。
 ジョーンズ最後の来日ですが26日の開幕戦ではセミ前のタッグマッチに登場。
27日にはセミで鶴田と、28日には同じくセミで天龍と一騎打ちをしています。
 29日にはメインの6人タッグに出場し、30日には再び天龍とシングル戦。
天龍とは9月6日と15日にも対戦しています。
一方の鶴田とは9日と13日にシングル戦。

 いずれの一騎打ちもジョーンズの敗退ですが、日本陣営の2番手3番手と
これだけ繰り返して当たっていたとは意外です。
9月8日には佐藤・石川が持つアジアタッグに挑戦しましたが、相棒のデュー
セックが押さえ込まれて奪取はならず。
 ジョーンズの戦績は意外にも渋さが光っています。
こんな記録に気付いた後には、あのドングリまなこが何だか大物の証に見えてきます。
 


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