あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

雑草の日:ノギクのバカ

2021-11-30 06:29:19 | 日記
知識の蓄積

 森林公園を歩きながらあちらこちらで目にしたのがキク科の植物。
同じ様な可憐な花を咲かせていましたが微妙に特徴が違います。
 種類の見分けができないから一括りにノギクと呼んでいたけれど、志のある
人はあれこれ知識を蓄えてしっかりと同定しているのだろうな。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 キク科 シオン属 シロヨメナ です。

 寒さが厳しくなったというのに70cm程の丈は折れる気配も見せずに凛と
立っていました。
 先端には小指の先位の幾つもの小さな花。
覗き込んでみれば舌状花は白く真ん中の筒状花は薄い黄色です。
互生している葉は少しばかり硬い手触り。
 はて何だろかとポケット図鑑で照らし合わせるとシロヨメナの名が浮かんで
きました。
<霜が降りにくい木陰に生えるので晩秋まで咲き残ることもある。>
(身近な草花300 より)
そういえばその他のノギク、最近はとんとお目に掛かりません。

上級者の覚悟

 ノギクと称されるものは多種あるそうで。
ヨメナ、ノコンギク、ユウガギク、シラヤマギク、ノジギク、リュウノウギク、
イナカギク、これらをひっくるめたものがノギク。
正式名ではないので、それぞれの特徴を頭に入れて見分ける必要があります。
 <シロヨメナは野生にしては整った美しい形。
花数が多くバランスが良い。
葉は長くてスッとした形であまり鋸歯が無い。花の下の茎が長い。>(暮らしーの より) 
 よく似たノコンギクやユウガギクと見分けるには細部にこだわらなければ
いけません。
舌状花や筒状花の色を覚えるのは初心者級。
 綿毛になる冠毛がどれくらいの長さでどれ程生えているかの細かい観察が
上級編には欠かせません。
ノコンギクの冠毛は4~6mmと長めで数は多く、ユウガギクの場合は0.3
mmと短く本数も僅か。
シロヨメナは0.5mmと間に位置しますが、実物を目にしてその僅かな差を
どれだけ理解できるやら。

 <海岸など強い風に晒される所では舌状花が小さく密集している。
風のない日当たりの良い所では舌状花は細く薄く花弁の間隔も空く。
ノギクと出会う度に注意しているとやがて花の違いが分ってくる。>(本智塾 より)
上級者は目的意識を持って粘り強く観察しています。
 翻って私、前方に白い花を咲かせる植物を発見、恐らくノギクの仲間です。
一歩一歩近づいていきますがさて同定できるでしょうか。
 種類別の違いを色々勉強したけれど頭のどこかに「分からなければまた調べれ
ばいいや」の甘い考えがあるから、真剣に覚えません。
覚悟がないからどんどん記憶が薄れてしまいます。
 同じことを繰り返して少しも成長しない私って、あぁノギクのバカ。

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健康長寿:タンパクが風呂場を安全に

2021-11-29 06:29:49 | 日記
上昇も下降も

 初雪の便りが届く頃、見聞きする機会が途端に増える言葉、それが「ヒート
ショック」
寒さが厳しくなる冬場に多発して、年間5千もの方々が自宅の浴槽で命を落と
しています。
しかも9割以上がお年寄り。
交通事故の死者の7倍近いこの脅威にどう向き合えば良いのか、悩みます。

 私の願いは健康長寿。
私の健康法はウォーキング。
だから毎週月曜日はこのふたつに関連するテーマを取り上げています。
今週は「ヒートショックとウォーキング」

 ヒートショックの原因は急激な体温の変化。
暖かい居間から寒い風呂場に入り裸になるから体は冷えます。
 あーさむとばかりに湯に飛び込めば急激に体温が上昇して血圧が上がります。
待っているのは心筋梗塞や脳の血管障害です。
 湯に浸かって体が温まると血管が拡張して今度は血圧が下がります。
この落差が激しいと脳貧血を起こし意識障害に。
知らぬうちに湯に沈んで自宅のふろ場で溺死する危険が生まれます。
 貧血は湯船から出る場面でも起こります。
一気に立ち上がるとそれまで体に掛かっていた静水圧が急になくなり、圧迫され
ていた血管が拡張して脳に送られる血液量が減少。
脳貧血による意識障害を起こして湯船に倒れる危険が待ち受けています。

 熱い湯に浸かれば大量の汗で水分が失われ血栓が生じやすくもなります。
<しかもできてしまった血栓を溶かす体の防衛機能も低下する。>
(群馬大久保田医師 より)
高齢者は熱いと感じる感覚が鈍るので、この点の注意も必要です。
 <特段の持病も無く独力で入浴できる健康長寿の方が突然死している>
(東京都健康長寿医療センター より)
これは怖い話です。

新顔タンパク

 ヒートショックの恐ろしさは十分に分かりましたが、さて問題はここからです。
頼りのウォーキングは、風呂場で発生するこれらの不都合に対抗できるのか否か、
気になります。
 意外な情報がみつかりました。
ウォーキングはヒートショック対策に十分力を発揮するというのです。
鍵になるのは聞きなれない「ヒートショックプロテイン」
 <これは別名「ストレス防御タンパク」と呼ばれており、大半の細胞の中に
存在する。
免疫機能の制御やがんの予防に関与し、ヒートショック対策にも繋がっている。
体温が1~2度上昇すると増え、加齢に伴い減少する。
歳を取ると怪我が治りにくくなったり太ったりするのはこの成分の減少が影響
している。>

 そんな凄いタンパク質を効率的に増やす方法があるのだと。
それは<腕立て20回などの筋トレと15分程度のウォーキングの組み合わせ。>
(引用はいずれも Alpen より)
 寒さの訪れと共にワシら年寄りを辛い目に合わせるヒートショック。
半信半疑で調べてみたけれど、まさかウォーキングにこれほど効果があるとは
思いもしなかった。
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日曜日は川柳の日

2021-11-28 06:29:49 | 日記

 エスディージーズ。
「持続可能な開発目標」が求められる世の中。
私の様なリタイア組にもできることはないだろか?
思い当たったのは資源の有効利用。
歳をとっても衰えない食欲は資源の無駄使い。
大盛りだ、メガ盛りだ、そんな食事は控えねば。
無駄食いを続けるお年寄り。
広い世の中には私以外にもいそうです。
 そこで今週の駄作です。

 <ドリンクを 「Sで」爺s’  注文す>
 
 いよいよ12月、次週の「あるくあかるく」予告編です。

29日(月)健康長寿:   正しい入浴法
30日(火)雑草の日:   野菊の白
 1日(水)身近な生き物: カタツムリを追跡
 2日(木)国語のおさらい:たんこぶの謎
 3日(金)昭和のプロレス:怪力水夫
 4日(土)日々の愚問:  石炭利用

 大食い爺さんの注文は何でもデカサイズ。
これからはLや特大を止めよう。
エスディー、つまり「Sでー」
爺さんたちはそう注文しようと誓うのでした。


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日々の愚問:73までの道のり

2021-11-27 06:29:49 | 日記
初級の知識

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた極々小さな、ドーデもいい愚問を
取り上げています。
今週のテーマは測量。
 先日車を走らせていたら道路のあちらとこちらで器具を使って測量していました。
よく見かける光景ですが、理系苦手な私にはその仕組みが分かりません。
還暦過ぎでも分からないのだから、このままではきっと死ぬまで分かりません。
 江戸時代の偉人伊能忠敬は日本全国を歩いて測量し、日本地図を作った有名な
お方。
昔の人にできたことが現代人の私には分からない。
それでは悲し過ぎるのでこの歳にして初めて測量のイロハの勉強です。

 とは言えネットの情報はどれも本格的で私には理解不能の解説ばかり。
難しいことはおいておき、簡潔に測量の輪郭だけを教えてちょうだい!
そう願って探し当てたのがこの情報でした。
<測量は現在地から目的地までの位置関係を図り数値化すること。>
 そのために<「角度と距離」を測って図面に「座標軸」として表記する。>
そこでは最新の測量機器が用いられているとありました。(izuki.net より)
 そんな物が無かった江戸時代にどんなやり方で日本地図を作り上げたのか、伊能
忠敬の異能ぶりに俄然興味湧いてきました。

55歳の願望

 難しい専門用語を省いた解説は無いかと探したら、伊能忠敬の功績を小学6年
生に教える教材が見つかりました。
<伊能の測量法は「道線法」。
地形に沿って測点を定め、測点と測点の距離と角度を測った。>
(れきしの人物.com より)
 ここで使われたのが当時の様々な器具。
<測点には梵天(ぼんてん)と呼ばれる竹竿が立てられ目印とされた。
測点の間に間縄(けんなわ)を張って長さを測った。
その結果を野帳(やちょう)に記入した。>
 実際の地形では曲がりくねった道や切り立って近づけない崖もあったはず。
そんな場所をどうやって測量したのか、愚問は続きます。
<曲線を測る場合には短い直線の連続に分け曲がり角に梵天を置いて距離を測った。
間縄を張れない場所では量程車(りょうていしゃ)を使って測った。
これは引いて歩くと車輪の回転数により距離が計算できる道具。>

 方向は何を使って調べたろうか?
<杖先羅針盤(つえさきらしんばん)が用いられた。
これは常に水平が保たれるように工夫された磁石。
象限儀(しょうげんぎ)を使って天体観測を行い緯度も測った。>
(引用はいずれも 大野市HP より)
 さすがに6年生向けの内容だけあって分かりやすい。
伊能一行が測量している光景がぼんやり浮かんできました。
 こうして作り上げた日本地図は東北や北海道などの一部が少し西にずれている
だけで現在使われている物とほとんど同じ。

 驚くのはこの偉業は伊能55歳で始まり亡くなる73歳まで続けられたこと。
「願望を一時も忘れずに心がければ必ず成し遂げられる」(れきし上の人物.com より)
 願望どころか分からないことを多く抱えたまま、毎日息をして73に近づいて
いく私って。
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昭和のプロレス:戦う火箸

2021-11-26 06:29:19 | 日記
残留を繰り返し

 「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では脇役に徹したレスラーの活躍を
振り返っています。
今週登場するのは「記憶のかなたに職人芸が霞む、ジャック・クレインボーン」
です。
 178cm108kgと決して大型の選手ではありません。
1966年11月に30歳で初来日、日本プロレスでは中堅選手が挑戦する
アジアタッグ選手権に臨んでいます。
 4年後の70年9月に国際プロレスに登場。
翌年3月に開催された第3回IWAワールドシリーズに3度目の来日を果たし
ています。

 同シリーズは当時の国プロにおける年間最大のイベント。
各国を代表する豪華なメンバーが揃いましたが、中でもロビンソンとゴッチの
揃い踏みが大きな話題となりました。
 優勝したのはアンドレ・ザ・ジャイアントを名乗る前のモンスター・ロシモフ。
開幕戦でそのロシモフと戦ったのがジャックでした。
格上のジャックが当然勝つと思われた試合で番狂わせの負けを演じ、その後の
展開をおおいに盛り上げました。
 この年は残留を繰り返して3つのシリーズに参加しています。

 75年には3月9日のシリーズ開幕戦でマイティ井上と対戦。
翌10日の後楽園大会ではタッグマッチで草津・寺西組と戦っています。
 続くダイナマイトシリーズにも残留して参加。
同シリーズのポスターには主役のマッドドック・バションが大写し、下方に3人
の外人勢が載っています。
それが初来日の覆面コンビとジャック。
シリーズの盛り上げ役として期待されていたことが伺えます。
 実際、この頃の国プロのテレビ中継では毎週のようにジャックが登場していました。

全くの別物

 テレビ中継でひときわ目を引く技がありました。
それがフライング・ヘッドシザースです。
立っている相手の首筋に自分の両足を絡めて倒す平凡な技なので、これまでに
何人ものレスラーが披露してきました。
 仕掛け方は誰もが同じ、肩のあたりに手を掛けてジャンプして太腿の内側で首
を抱え込みます。
 ところがこの時の中継で目にした技は名称こそ同じなれど全くの別物でした。
高くジャンプして両の足首の辺りで相手の首を挟み込み、その勢いできれいに
投げ飛ばすのです。
 一連の動きの中で手は全く相手に触れません。
こんな空中殺法は見たことがないので度肝を抜かれました。
今までのフライング・ヘッドシザースは、言うならば布団ばさみの膨らんだ部分
で挟む様なもの。
一方斬新な技は火箸の先で掴む様な感じ。
どう考えても火箸の方が明らかにスマートです。

 私の記憶の中ではこの技を披露していたのはジャック・クレインボーン。
当時の写真が無いかと検索しますが見つかりません。
そればかりかジャックが披露したことを伝える記述も一切出てきません。
 もしかして別人だったのかも、いやいやあの頃来日していたレスラーの中で
ジャック以外にあんな技を使いそうな選手は見当たりません。
 あー誰か!
答えを教えて!

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