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雑草の日: 正しい根っこの抜き取り方

2021-03-16 06:29:29 | 日記
越年生と多年生

 春の日差しを感じた途端に我が家の庭の雑草がやたらと賑やかに。
先週までしな垂れていたロゼットが葉を持ち上げ、地中で眠っていた根からは
芽が出始めて。
今年もやってきました、草取りのシーズンが。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 キク科 ハハコグサ属 チチコグサ です。

 ハハコグサもチチコグサも見た目はよく似た姿をしています。
白い毛に覆われた優しい姿に黄色い花が映えるのがハハコグサ。(Wikipedia より)
茶色がかった地味な黄色の花を咲かせるのはチチコグサ。
 花さえ咲けば見分けは簡単ですが、そうでない時季には見た目での判断は難しい。
横に這うように伸びていくのがチチコグサの特徴といいますが、単独で生えている
場合は何とも言い難し。
 しかしよく似た2種ですが、生態には大きな違いがあります。
それは冬の寒さの堪え方。
ハハコグサは秋に芽をだして冬を越し、春に花を咲かせて種を飛ばすと夏には枯れ
てしまいます。
ハハコグサは越年生植物。
 一方のチチコグサは冬になるまでに地上部は枯れてしまいますが、春になると
地中に残った根から芽が出てきます。
こちらは多年生植物です。

 だからもう暫くすると庭の一角がチチコグサの白い葉に覆われてしまいます。
毎年抜き取っているのですが、どうも数年前よりも勢力圏が拡大している気がします。
根が垂直に深く生えているので手で抜いても完全には取れません。
残した根からまた地上部が表れて、しかも数を増やしています。
 そろそろ道具を使って本格的に対策しなければいけません。

半世紀ぶりの真実

 子どもの頃に親父から、雑草は根っこを残さずに抜き取れ、と教えられました。
以来半世紀忠実にその教えを守ってきましたが、最近になって驚愕の事実を
知りました。
「雑草は根から抜いてはいけない」
それにはれっきとした理由があるというのです。
 <根は土から栄養を吸うだけでなく、土を掘り進め柔らかくすること、光合成
で作った糖分を出して微生物を集め棲みやすい環境を作ることも行っている。
枯れた根は微生物が分解するので根があった部分にはトンネルの様な空洞が残る。
それがスカスカの土づくりに役立つ。>

 ところが根っこを引き抜いてしまうと土が少しずつ締まり、固い土でも繁殖
できる草ばかりになってしまうのだそうです。
 では正しい根っこの取り方とはどうするか?
<基本は根元に鎌を当てて根を残して刈り取る。
根ごととる草はヨモギやスギナの様に地下茎で増える草と球根で増える草。>
(引用はいずれも マイナビ農業 より)
 これは良いことを聞いた、早速庭の草取りで真似してみよう。
そう思い立って対面したチチコグサ。
地下茎ではないけれど深く張った根っこ。
 これは残すか根こそぎか、はて。


コメント
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