構造色に魅せられて
真夏の日差しに辟易しながらのろのろ歩いていると、いきなり足元に
這い出てきた虫。
まるで徘徊しているかの様ですが、危うく踏んでしまうところでした。
急ぎ足で動き回る2.5cm程の甲虫にはたしか先週も会いました。
アーミー色のメタリックなボディには幾本もの溝が彫り込まれていて、
見るからに頑丈そう。
調べて辿り着いたのはアオオサムシの名前でした。
<昼間は石や落ち葉の下に潜み、夜になると地面を歩き回って餌を探す
夜行性の生き物。
主にミミズや昆虫を捕食し、地面に落ちた果実なども食べる。
後翅は退化しているので飛べない。>(いきもの図鑑 より)
意外に長寿な種の様で、個体によっては数年も生きるとありました。
飛べないので限られた範囲が生息域となり、必然的にその場所に適した
進化が進みます。
<地方により種分化が進み、変異が多く色彩も変化に富む。
長野県では信濃亜種のシナノアオムシなどが生息する。>(スモールズー より)
きれいな色はカワセミやタマムシと同様に構造色によるもの。
<色素を使わずに物質の表面の微細な形状により光を反射させて発色する
仕組み。>(森に行こう! より)
これにより金緑色から赤銅色の金属光沢が生まれ、角度によって様々な
色を見せてくれます。
それに魅了されるのがオサムシマニアです。
捕らえ方
越冬場所で成虫を探す行為を「オサ堀り」と呼ぶそうで。
<崖の一番上、草の根が絡んでいる乾燥していない場所を掘ると冬眠中の
成虫が見つかる。
根っこごと倒れて根返りした場所も良い。
オサ堀りは宝探し感覚。>(コウトの標本箱 より)
冬まで待てない場合はトラップを仕掛けます。
<地面に穴を掘りプラスチックカップを地表より少し低くなるように埋める。
カップの中には殺虫と防腐の効果がある液を入れる。
捕らえた個体は右翅の上からまっすぐに昆虫針を刺し胴体を貫通させて
中脚と後脚の間から先端を出す。>
(落とし穴トラップを使ったオサムシ科甲虫調査の手順と方法 より)
かなりアオオサムシに詳しくなりましたが、ひとつ疑問が残ります。
冒頭にあったようにこの虫は夜行性。
なのに昼間に遭遇したのは何故?
すると同様に昼間に出会った方がこんな記述をしているのを見つけました。
<夜行性とあるが「春先は昼間でもよく見る」とYAHOO!きっず図鑑に
書かれている。
しかし季節は既に初夏。>(國滅びて山河あり より)
仕方がないので、この個体は何かに血迷ったのだと結論付けた、そう
書かれていました。
でもね、私の遭遇は真夏も真夏。
アオオサムシが夏の盛りの昼間に行動していたのは何故?
しかも2回も。
答えが見つからないのでお年寄りだったと結論付けました。
数年も生きていれば徘徊もするでしょう。
真夏の日差しに辟易しながらのろのろ歩いていると、いきなり足元に
這い出てきた虫。
まるで徘徊しているかの様ですが、危うく踏んでしまうところでした。
急ぎ足で動き回る2.5cm程の甲虫にはたしか先週も会いました。
アーミー色のメタリックなボディには幾本もの溝が彫り込まれていて、
見るからに頑丈そう。
調べて辿り着いたのはアオオサムシの名前でした。
<昼間は石や落ち葉の下に潜み、夜になると地面を歩き回って餌を探す
夜行性の生き物。
主にミミズや昆虫を捕食し、地面に落ちた果実なども食べる。
後翅は退化しているので飛べない。>(いきもの図鑑 より)
意外に長寿な種の様で、個体によっては数年も生きるとありました。
飛べないので限られた範囲が生息域となり、必然的にその場所に適した
進化が進みます。
<地方により種分化が進み、変異が多く色彩も変化に富む。
長野県では信濃亜種のシナノアオムシなどが生息する。>(スモールズー より)
きれいな色はカワセミやタマムシと同様に構造色によるもの。
<色素を使わずに物質の表面の微細な形状により光を反射させて発色する
仕組み。>(森に行こう! より)
これにより金緑色から赤銅色の金属光沢が生まれ、角度によって様々な
色を見せてくれます。
それに魅了されるのがオサムシマニアです。
捕らえ方
越冬場所で成虫を探す行為を「オサ堀り」と呼ぶそうで。
<崖の一番上、草の根が絡んでいる乾燥していない場所を掘ると冬眠中の
成虫が見つかる。
根っこごと倒れて根返りした場所も良い。
オサ堀りは宝探し感覚。>(コウトの標本箱 より)
冬まで待てない場合はトラップを仕掛けます。
<地面に穴を掘りプラスチックカップを地表より少し低くなるように埋める。
カップの中には殺虫と防腐の効果がある液を入れる。
捕らえた個体は右翅の上からまっすぐに昆虫針を刺し胴体を貫通させて
中脚と後脚の間から先端を出す。>
(落とし穴トラップを使ったオサムシ科甲虫調査の手順と方法 より)
かなりアオオサムシに詳しくなりましたが、ひとつ疑問が残ります。
冒頭にあったようにこの虫は夜行性。
なのに昼間に遭遇したのは何故?
すると同様に昼間に出会った方がこんな記述をしているのを見つけました。
<夜行性とあるが「春先は昼間でもよく見る」とYAHOO!きっず図鑑に
書かれている。
しかし季節は既に初夏。>(國滅びて山河あり より)
仕方がないので、この個体は何かに血迷ったのだと結論付けた、そう
書かれていました。
でもね、私の遭遇は真夏も真夏。
アオオサムシが夏の盛りの昼間に行動していたのは何故?
しかも2回も。
答えが見つからないのでお年寄りだったと結論付けました。
数年も生きていれば徘徊もするでしょう。