あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

国語のおさらい:大相撲編

2021-03-11 06:29:49 | 日記
2月14日は何の日?

 毎週木曜日は国語のおさらいをする日です。
今週は大相撲特集なので相撲にちなんだことわざのおさらいです。
 がっぷり四つに組む、痛み分けに終わる、仕切り直しをする、肩透かしを食らう、
揚げ足を取られる、勇み足だった、いずれもそれ程珍しい表現ではありません。
むしろ日常会話にも登場する馴染みのある言葉です。
これ全てもとをただせば相撲界の用語が転じたもの。
知らずに私たちの言語は相撲に根差しています。
 「ひとり相撲を取る」も良く使われます。
<相手や周囲のことを考えずに自分ひとりで気負いこんで事をおこなうこと。
またそれが徒労に終わるたとえ。>(ことわざ辞典 より)
 探せばもっと相撲関連の用語が出てきますが、今週取り上げるのはこの言い回し。
相撲のまわしが主役の「人の褌で相撲を取る」です。

 <褌は男性が腰に着用する帯状の布。
日本の伝統的な下着。>
相撲界では<腰に巻いたものをまわしと呼ぶ。褌の一種。>
(引用はいずれも スッキリ より)
 「男性」とありましたが恐ろしいことに今の世の中、女性の褌愛用者が多い
といいます。
<20~40代の女性を対象にしたアンケートでは約50%が女性用の褌を認知
している。
また8%の女性は実際に着用歴がある。
愛用する理由としては、通常の下着ではゴムの食い込みや締め付けがあって嫌だから。>
(PRTIMES より)
 相撲好きオヤジの知らない所で世の中は変化していました。

 知らないと言えば記念日もそのひとつ。
ひと月前の2月14日はバレンタインデーだと知ってはいましたが、なんと褌の日
でもあるそうな。
<2=ふうん、14=どぉしぃ>(tenki.jp より)と読むといいますが、無理やり感
は否めません。

類義語の異端

 話を本筋に戻しましょう。
「人の褌で相撲を取る」、先ずは意味のおさらいから。
<他人のものを利用したり他人に便乗したりして利益を得ること。
褌が無いのなら相撲を取らなければいいのに、他人の褌を持ち出してそれを使って
うまいことをする意味から生じたことわざ。>(故事ことわざ辞典 より)
 類義語は「貰い物で義理をする」「人の太刀で功名す」「他人の念仏で極楽参り」
などなど。
いずれも人様の物を拝借していい目を見るって意味合いは共通していますが、人の
褌うんぬんだけは少しばかり色合いが異なります。

 繰り返しになりますが相撲を取る時に付ける褌とはまわしのこと。
まわしは一生洗わないのが掟です。
 どんなに凄い利益を得るとしてもやだな、このことわざだけは遠慮したい。
下半身を締め付けているのはさっきまで誰かが着用していた布、ぬくもりの残る
それを纏うなんて正に罰ゲームです。
 数多ある類義語の中でこの言い回しだけは異彩を放っています。
もしかしたら異臭も。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする