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日々の愚問:憧れは飛行機

2024-07-27 06:29:19 | 日記
飛行機のエンジン

 ちょっと前にテレビで流れたニュースの映像。
大型フェリーが岸壁に突っ込んでいました。
 番組では事故の原因探しを伝えていましたが、私が気になったのはほんの
一瞬流れた別の映像。
4隻の小さな船が巨大なフェリーをロープで引っ張って何処かに運んでいました。
 ありゃおそらくタグボート。
何十倍もありそうな巨船をひたすら引っ張る姿は健気でちょっとした感動もの
でした。
名前は知っているけれど、それ以上は何も知らないタグボートのあれこれを
探ってみました。

 国語辞典には<タグボート:引き船>(新明解国語辞典 より)とそっけ
なく解説されていますが、その働きはもっと多岐にわたります。
タグボートの日本語訳は「曳舟」に加えて正反対の「押船」でもあるのです。
 <港湾で船舶が岸壁や桟橋に着岸したり離岸したりするのを補助する。
また河川や運河などで艀(はしけ)などを動かしたりするのにも使われる。
数十トンの小型から、大型プラントを海上輸送するために使われる数千トン
までサイズは様々>
 通常の船と違うのはエンジンの大きさ。
<自身の船体サイズには不相応な強力なエンジンを搭載。
2000トン級では通常1万馬力のエンジンを積む。
しかし馬力の割にスピードは出ず、トルクを重視している>(Wikipedia より)
 1万馬力とは飛行機並みの巨大な出力。
これが小さいながら巨船を引っ張る力持ちの原動力なのでした。

飛行機のタイヤ

 タグボートの定員は概ね4~6人。
1日に1~3回ほどの作業をこなします。
大型船のサポートをする場合は4隻ほどの共同作業。
 <大型船の側面を押す。
あるいは船首や船尾にロープを渡して引っ張る。
押すと引くを組み合わせれば大型船を180度回転させることもできる>
(大海曳船株式会社 より)

 「曳舟」の場合は間にロープが入りますが「押船」の場合は船同士が
直に接触してしまいます。
そこで衝撃を加えないように用いられるのが古タイヤ。
タグボートの後方に、あるいは舷側の全周にタイヤがくっ付いているのを
目にしますが、あれが緩衝材の代わり。
 てっきり軽トラックの古タイヤが使われていると思っていましたが、それは
大きな勘違い。
<タイヤは飛行機に使われていた物でサイズは46~49インチ>
(大トーコーポレーション より)
 普通車のタイヤは15インチ前後。
それを考えれば使われているタイヤの巨大さが分かります。
 タグボートって意外に飛行機に縁のある乗り物でした。





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