一時は廃れた歴史
秋の観光シーズン真っ只中です。
観光県長野の北信地域では、特に善光寺と小布施が人気の核になっています。
小布施で有名なのは葛飾北斎と栗。
それくらいは知っていますが、実は両方共にほとんど何の知識もありません。
毎週土曜日はウォーキング中に気になった疑問を取り上げていますが、今週は
「栗の謎」です。
栗栽培の歴史の古い小布施ですが昭和45年当時は一時栽培が廃れました。
当時は僅かに19haの畑しか残っていなかったそうです。
その後葛飾北斎人気で当地を訪れる観光客が増え、それに伴い栗の需要も高まり
農地も再び拡大し、今では79haの畑で栗が栽培されています。
小布施は強酸性水の松川が形成した扇状地で水はけの良い地質です。
加えて日当たりも良く、これが栗栽培に適しているそうです。(須坂新聞参照)
実践開始
先日栗を収穫するお手伝いをする機会がありました。
栗拾いと言えば火箸の様な物でイガを摘んでいる風景を思い浮かべます。
実際にはゴム手袋等を2枚重ねして直にイガを摘み中の栗を取り出します。
そうしなければ大量の栗はさばききれません。
イガがどれ程鋭いのか、試しに素手で挑戦しましたが絶対に無理。
痛くて痛くて少しも持てません。
栗には早生栗、中生栗、晩生栗の大きな分類があります。
国内では少なくとも40種の栗が栽培されているそうです。
一番生産量が多いのは中生栗の「筑波」(つくば)で全体の3割を占めています。
この栗は平均して品質が良いので加工用の原料に向いています。
一方で害虫に弱い、樹勢が経年と共に落ちやすい、等の欠点もあると言います。
次に生産量が多いのは早生栗の「丹沢」(たんざわ)です。
こちらは生食、加工用両方に使われている粒の大きな栗です。
三番目に多いのは中生栗の「銀寄」(ぎんよせ)です。
風味があり品質が非常に高く甘みが強い栗です。
しかし結実する時期が遅く雨に弱い欠点があります。
天明の大飢饉の際には救荒食として売れに売れて、大阪中の銀貨を寄せ集めた
のでこの名になったと言います。
小布施ではこの3種の代表的な栗に加えて、害虫に強く皮も剥き易い貯蔵用の「石槌」
(いしづち)や、非情に粒が大きくてホクホクした食感の「岸根」(がんね)、
「ぽろたん」等が栽培されています。
フジやあきばえ、紅玉等のリンゴの種類はある程度知っていました。
しかし栗の知識はほとんどゼロの状態。
何事も経験、栗拾いが雑学を広める良い機会になりました。
秋の観光シーズン真っ只中です。
観光県長野の北信地域では、特に善光寺と小布施が人気の核になっています。
小布施で有名なのは葛飾北斎と栗。
それくらいは知っていますが、実は両方共にほとんど何の知識もありません。
毎週土曜日はウォーキング中に気になった疑問を取り上げていますが、今週は
「栗の謎」です。
栗栽培の歴史の古い小布施ですが昭和45年当時は一時栽培が廃れました。
当時は僅かに19haの畑しか残っていなかったそうです。
その後葛飾北斎人気で当地を訪れる観光客が増え、それに伴い栗の需要も高まり
農地も再び拡大し、今では79haの畑で栗が栽培されています。
小布施は強酸性水の松川が形成した扇状地で水はけの良い地質です。
加えて日当たりも良く、これが栗栽培に適しているそうです。(須坂新聞参照)
実践開始
先日栗を収穫するお手伝いをする機会がありました。
栗拾いと言えば火箸の様な物でイガを摘んでいる風景を思い浮かべます。
実際にはゴム手袋等を2枚重ねして直にイガを摘み中の栗を取り出します。
そうしなければ大量の栗はさばききれません。
イガがどれ程鋭いのか、試しに素手で挑戦しましたが絶対に無理。
痛くて痛くて少しも持てません。
栗には早生栗、中生栗、晩生栗の大きな分類があります。
国内では少なくとも40種の栗が栽培されているそうです。
一番生産量が多いのは中生栗の「筑波」(つくば)で全体の3割を占めています。
この栗は平均して品質が良いので加工用の原料に向いています。
一方で害虫に弱い、樹勢が経年と共に落ちやすい、等の欠点もあると言います。
次に生産量が多いのは早生栗の「丹沢」(たんざわ)です。
こちらは生食、加工用両方に使われている粒の大きな栗です。
三番目に多いのは中生栗の「銀寄」(ぎんよせ)です。
風味があり品質が非常に高く甘みが強い栗です。
しかし結実する時期が遅く雨に弱い欠点があります。
天明の大飢饉の際には救荒食として売れに売れて、大阪中の銀貨を寄せ集めた
のでこの名になったと言います。
小布施ではこの3種の代表的な栗に加えて、害虫に強く皮も剥き易い貯蔵用の「石槌」
(いしづち)や、非情に粒が大きくてホクホクした食感の「岸根」(がんね)、
「ぽろたん」等が栽培されています。
フジやあきばえ、紅玉等のリンゴの種類はある程度知っていました。
しかし栗の知識はほとんどゼロの状態。
何事も経験、栗拾いが雑学を広める良い機会になりました。