あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

アナグマは子たぬきを喰うか

2017-05-31 06:25:49 | 日記
あなぐま寝入り

 「森林公園にあるタヌキの巣穴。何時もの様に歩道から観察しようとした私は、そこに別の
生き物がいる事に気が付いて驚いた。」
そこまでが先週のお話でした。
今日はその生き物についてです。

 その動物と目が合いました。
老眼だし手前の藪が邪魔しているので細部までは見えませんが、明らかにタヌキとは異なります。
耳が垂れ下がり、目の周りには黄色の毛が生えています。
地面に座り込んでいる様子ですが、平べったい体つきに見えます。
この公園にいるそんな姿の生き物と言えば、そうアナグマです。
 アナグマは北海道を除く日本各地に生息しています。
鋭い爪で地面に穴を掘り、横に広がるトンネル網を作ります。
穴の深さはおよそ2mから3m、長さは50mにも及びます。
 この中で数匹の家族が暮らしています。
食性は動物食を中心にした雑食。
性格は獰猛ですが驚くとタヌキと同じ様に、俗に「狸寝入り」と呼ばれる擬死状態になります。
タヌキと違い冬には冬眠をします。
 生態が似ている部分もあれば異なる部分もあるアナグマとタヌキですが、前者はイタチの仲間、
後者は犬の仲間です。

襲撃の予感

 そんなアナグマが巣穴の前に陣取っているのを見て、頭に浮かんだのは子タヌキを襲う姿です。
暫く様子を伺いましたが、全く動きません。
しびれを切らせて私の方が退散してしまいました。
 目的は何だったのか気になって帰宅後に色々と資料に当たりましたが、アナグマがタヌキを
襲った目撃談はありません。
逆に巣穴を共用している話は数多く見つかりました。
例えば昔の猟師のアナグマ獲りの話です。
<巣穴の入り口を一か所だけ残して全部塞いでしまい、煙であぶる。
猟師が巣穴の入り口で鉄砲を構えて待っていると、穴からアナグマが飛び出し続いてタヌキも
出て来た。
2種の獣は同じ巣穴で暮らしていた。>

 あのアナグマはタヌキの一家を襲うつもりなど無かったのかもしれません。
実際のところはどうなのか、実地で調べるべく数日後に巣穴目指して藪に入りました。
一気に草が生え葉が茂り、少し前までは見通しの良かった林が今ではジャングル状態です。
足元に長い物が居そうな気がして落ち着きません。
 漸く巣穴を見下ろす場所まで来ました。
タヌキの姿は見えませんが、一見したところ巣穴の周囲に変わった様子もありません。
殺戮はもちろん、争った形跡も見えません。
 近くのため糞には今朝した様な糞が積み上がっているし、よく見ると巣穴から延びる獣道も薄らと
あります。
タヌキの平穏な生活は保たれている様子です。

 野生動物が遭遇すれば、必ず戦いが始まると思うのは私の勝手な連想。
彼らには彼らなりの掟と秩序がある様です。
ではアオダイショウとヤマカガシが遭遇した場合はどうなるか、その話は来週水曜日に。
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植物図鑑の正しい使い方

2017-05-30 06:32:27 | 日記
この草の正体は

 公園のツツジの周囲に張られた芝生、その中から明らかに芝生とは異なる草が幾本も
生えていました。
子供の頃から良く見て来た草ですが、正確な名前を知りません。
この機会に調べてみましょう。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた山野草を取り上げています。
今週は、 イグサ科 スズメノヤリ属 スズメノヤリ です。

 細くて長い葉があり茎のてっぺんには穂が付いているので、見た目はイネ科の植物の様です。
特徴的なのは葉に生えた白い産毛。
図鑑の表現では「根生葉はふちにクモの糸の様な白い毛がまばらに生える」と記述されています。
 「まばら」とは随分と遠慮した表現です。
1本1本が結構長いので、少ない本数でも茎まで覆う勢いがあります。
 多くの植物はこの様な毛を持っています。
身近なところではトマトに生えている白い毛。
この毛は表皮細胞が変化した物で、様々な働きをしています。
 きつい日の光を遮って本体を防御する役割、強い風により気孔から水分が発散しない様な工夫、
あるいは害虫を寄せ付けない手段、など。
 この様な毛をトライコームと呼んでいます。

書いた者の正体は

 スズメノヤリの姿でもうひとつ特徴的なのは、茎の先端に着いた花です。
たくさんの小さな赤褐色の花が集まって、球状の花序になっています。
 これをスズメが手にする程小さな槍に見立てて名前が付きました。
槍と言えば尖った形を思い浮かべますがそれは戦いに使う槍。
こちらは大名行列に用いられた儀仗用の物です。
 長い柄の先端に鳥毛の飾り物を着け、奴が持って行列の先頭を練り歩きました。
それは遠くからでも何家の行列か見分けられる役目をしていました。
立ち寄った城下町や江戸の市中では、奴が投げ合い互いに受け取る派手な演出がされていました。
(歴史読本 参勤交代 より)

 今日はスズメノヤリに関する雑学を披露しました。
お読み頂いた方から「詳しいですね」何て言って頂けそうですが、実はこれ全て受け売り。
拙文を書くに当たりWikipediaやYAHOO!知恵袋から得た情報です。
 ホントの私は、草花のド素人です。
どれ程の素人かと言えば、このお話でお分かりいただけるでしょう。
 芝生の上でスズメノヤリを見つけた私、名前を調べようとポケットに入れてあった「イネ科
ハンドブック」を取り出しました。
100を超えるイネ科の草が載っていますから、該当する物が見つかる筈とページを繰りました。
しかしなかなかありません。
 とうとう最後のページまで来てしまい、これが載っていない様じゃこの本も大した事無いな、
不遜にもそう思いました。
イグサ科の植物をイネ科の本で探している自分の間抜け振りにも気付かずに。
私、これ程のド素人です。

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死因3位の肺炎と戦うウォーキング

2017-05-29 06:25:56 | 日記
風邪と違う症状
 
 季節の変わり目だからか、風邪をひいてしまいました。
酷く咳込んだ時に知人が「肺炎の様な咳をしているね、大丈夫?」と声を掛けて来ました。
何とか、と返事をしながら、はて?肺炎の咳ってどんなだろう。
耳にする事は多いけれど、肺炎って知らない事だらけです。

 毎週月曜日は専門知識の欠片も持たない私が、ウォーキングで平均寿命と健康寿命の差を縮めて、
健康長寿を手に入れようと奮闘するお話です。
今週は「肺炎とウォーキング」です。

 肺炎は肺胞に炎症が起きる症状です。
細菌やウィルスが原因の物や、食物や唾液が気管に入り込んで起きる誤嚥性肺炎などがあります。
日本人の死因の第3位で、亡くなる方の92%は65歳以上の高齢者です。(厚労省資料より)
 肺炎の症状はどんな特徴があり、何を注意するべきなのか、老人性の肺炎について調べてみました。

 先ずは激しい咳が出ます。
黄色や緑色をした膿状の痰が絡みます。
倦怠感や悪寒があり、食欲不振になりがちです。
38℃以上の熱が3日以上も続き、筋肉や関節に痛みを感じます。
ただし高齢者の場合は高熱が出ない場合もあります。
 もしも咳をした時に胸が痛む様なら、重症化している可能性があります。
チアノーゼで唇や爪が青紫色をしていたら、すぐに病院に行く必要があります。
 風邪が余り高い熱が出ず、喉が痛み、1週間ほどで症状が収まるのとは随分と異なります。

鋭い指摘

 そんな厄介な肺炎ですが、ウォーキングをするとどんな効果があるのでしょうか?
私は常々、ウォーキングって最終で最強の武器だと思っています。
毎週こうして書き続けられる程に、加齢に伴う嫌な症状や不都合な悩みを見事に解消してくれます。
死因第3位の肺炎だって、ウォーキングが蹴散らしてくれる筈です。
 ウォーキングが肺炎と戦う手段その1は、免疫力の向上です。
免疫は体温が36.5℃以上で活性化します。
 しかし近年女性を中心に体温が低い方が増えています。
体温が1℃下がると免疫力は30%低下します。
つまり免疫力を高めるには、平均体温を36.5℃に保つ事が大事なのです。

 体の中で熱を作り出すのは筋肉、その筋肉の7割は下半身に集中しています。
だからウォーキングで下半身を鍛える事が、免疫力の向上に繋がるのです。
 ウォーキングが肺炎と戦う手段のその2は呼吸機能の保持です。
適度な有酸素運動が機能の保持や向上に役立ちます。
 ここまでお読みの方から突っ込みが入りそうです。
「毎日ウォーキングをしているならさぞや免疫力が高まっているでしょう、なのに夏風邪ですか?」と。
実に的を射たご指摘です。
「ウォーキングで免疫が高まっているから、軽い風邪で済んでます。」
私は無理やりそう思おうとしています。
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日曜日は川柳の日

2017-05-28 06:25:26 | 日記

 長野駅周辺をイノシシが駆け回りました。
これまでにも出没騒ぎは度々ありましたが、いずれも山沿いの地域でした。
ところが今回はもろ中心地に堂々と出現です。
 人間なんか怖くない、ワシラ何処でも出没するゾ。
獣界を代表して覚あるイノシシが、JR東を荒らしながら挑戦状を叩き着けて来た気がします。

 そこで今週の駄作です。

   <イノシシが 駅前蹂躙 猪口才(ちょこざい)な>

 来週の予告編です。

29日(月)健康長寿:肺炎を勉強しました
30日(火)山野草の日:スズメノヤリの分類は?
31日(水)身近な生き物:タヌキの巣を襲った輩
 1日(木)野鳥の日:芝生に空いた穴の正体
 2日(金)昭和のプロレス:それがマスクを被った理由?
 3日(土)日々の愚問:今週の?は何でしょう

 来週の予告編を書きながら、あれ、6月かいな、と気が付きました。
そんな調子で暮らしているので、もう師走、何て気付く日もすぐに来るでしょう。
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大相撲中継、弓取り式が流れる理由は?

2017-05-27 06:25:33 | 日記
スケジュール表

 稀勢の里の休場で優勝争いの興味は消えましたが、それでも見どころはタップリ。
毎日NHK中継を楽しんでいます。
そこで気になる点がひとつ、今場所は毎日弓取り式が映っていませんか?

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた、極々小さなどーでも良い様な愚問を取り
上げています。
今週は「大相撲の不思議、その2回目」です。

 昔の大相撲中継は、最後に必ず弓取り式が流れて終わっていました。
それがいつの頃からか中継から消え、余程波乱があって時間が余った時でなければ
映らない光景になっていました。
 ところが今場所は毎日のように弓取り式が放送されています。
これは意図的な狙いなのか、それとも時間調整がうまく行かなかった結果なのか、疑問です。

 本場所の土俵上にはキッチリとした時間割があります。
午前8時に開場し、8時35分頃から序の口の取り組みが始まります。
その後延々と取り組みが続き16時頃に中入り、16時10分頃幕内の取り組みが始まって、
17時55分に弓取り式が行われます。(日本相撲協会公式サイト より)
 一方NHKのテレビ中継は幕内の全取り組みを放送する事と決まっていて、過去一番
長引いた時は18時23分まで延長したそうです。(with news より)

 これだけしっかり決まっていても勝負は水物、計画通りには進みません。
そこで様々な時間調整の工夫がされていると言います。
取組前の塩をまく回数は毎回同じ様に思えますが、実は減らされる場合もある様です。
時計係の審判が時間の流れを計算して、右手で合図を出します。
すると呼出が力士にタオルを手渡すお馴染のシーンとなり、力士は制限時間が来たことを
知るのです。
 また取り組みの後にほうきで土俵を掃く場面でも、微妙に時間調整が行われます。
更に大幅に時間が余ってしまうと、15時55分頃に式守伊之助が翌日の取り組みを発表する
「顔ぶれ言上(かおぶれごんじょう)」を行って時間を稼ぎます。
 幕内の取り組みは21番、十両は14番と原則的に取り組み数は決まっているし、時間を
調整する色々な工夫もされています。
それでも今場所の中継に弓取り式が多いのは、「それも含めて大相撲」とNHKが判断して
敢えて放送していると考えるのが良さそうです。

さがりとタオル

 大相撲にはまだまだ愚問が盛りだくさん。
呼出がタオルを手渡す話がありましたが、あのタオルは誰が用意していると思います?
まわしの色とお揃いの時もあれば、まわしは黒でタオルは真っ赤と全くかみ合わない時も
あります。
 調べてみると、力士が自分で用意するのだそうです。
十両力士は自分で持ってきて呼び出しに渡し、幕内力士は付け人がそれを行います。
 取組後は本人が持って帰ると言うので、昨夜の中継を気にしながら見ていました。
すると照ノ富士がさがりとタオルを手にして花道を引き揚げて行く場面が映りました。
なるほど確かにそうでした。
 大相撲の愚問、まだまだありますがそれはまた来場所で。
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