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身近な生き物:重さ100kgの鳥

2021-03-03 06:29:29 | 日記
雪もつららも

 三寒四温で雪が軽く積もった朝のこと、森林公園を歩いていたらコナラの
樹肌に小さな鳥がへばり着いていました。
薄い黄緑色の羽をしたメジロです。
 何をしているのかと見ていると、幹のでっぱりに引っかかった雪に口先を
突っ込む動作を繰り返します。
こりゃ多分雪を食べてるぞ。
そんな光景は見た記憶が無いので、帰宅後に「鳥は雪を食べるか」と検索して
みました。
すると出るわ出るわ。
 観察者が見た鳥は、ヒガラ、アトリ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、エナガ、
ツグミ、ウソ、マヒワ、シメ、キレンジャク、スズメ、カラスなどなど。
見間違いでなかったことははっきりしましたが、雪ってああ見えて実は結構汚い物。
そんな物を食べて大丈夫なのかい?

 <雪には砂埃や工場から排出された粒子などのエアロゾルが含まれる。
地表近くの空気が上昇すると塊の温度は下がるので空気中に含むことができる
水蒸気の量が減少する。
この時エアロゾルが凝結核と呼ばれる芯になり水滴が作られる。
それは小さいので浮かんでいられるが次第に粒が大きくなると重力で落下する。
高い場所ではエアロゾルが氷晶核として働き氷晶ができる。
そのまま落ちれば雪に、途中で溶ければ雨になる。>(東洋経済 より)
 鳥がついばんだ雪の中はばっちいエアロゾルだらけでした。 
 ばっちいのは鳥だけじゃありません。
つららをポキント折って口にする人間もかなり危ないことをやっています。
<屋根で溶けた雪がつららになる。
屋根の上には大量の鳥の糞がある。
だからつららには多くの雑菌が含まれている。
時にはオウム病や食中毒を招く。>(ニコニコニュース より)
 雪もつららも進んで食べるものじゃありません。

体重との比較

 今回目にしたのは自発的に水を飲む鳥の姿でしたが、もしもケガをした鳥に水
を与える場合は注意が必要だと言います。
<メジロなどのくちばしの短い鳥の口内に液体を滴下すると、舌の基部に開口
する気管に吸い込まれてしまう。
これは簡単に誤嚥を起こすので肺炎に移行する危険が大きい。>
(中津動物病院グループ より)
 だからソノウに届くカテーテルを挿入して直接送り込むのが良いのだそう。
うっかり水も飲ませられません。

 ところで鳥って1日にどれくらいの水を必要とするのだろう、そう思って
調べて驚きました。
<1日に飲む量は体重の1割程度といわれている。>(森下小鳥病院 より)
 大した量じゃないって気がしたけれどよくよく考えたら凄い量。
人間の大人は体重1kgに付き35mlの水を必要とするといわれます。
体重が100kgならば3.5リットルの水を飲む計算です。
ところが体重100kgの鳥がもしもいたら、その1割、10kgの水を飲んじゃいます。
 そんなに大量の水を欲すれば、雪だって食べたくなるのも道理です。
コメント
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