あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

国語のおさらい:ひそかな願い

2023-11-30 06:29:09 | 日記
違いが分からず

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週は紛らわしい「密かと秘か」のおさらいです。
 字面は全く別物なのにどうも混同してしまうこのふたつ。
おさらいで違いを理解して使い間違いをしないようにしたいものです。
 先ずは辞書を引いてみました。
<密か(ひそか):他人に知られない様に(自分ひとりの判断で)何かを
する様子。
私か、窃かとも書く。>(新明解国語辞典 より)
 続いて「秘か」を探しましたがどうしたことか、国語辞典には見つかりません。

 次は漢和辞典です。
<密:①ひそか ア隠して人に知られない イしずか、ひっそりしている 
ウ奥深くて知りがたい ②こまか、こまかい アすき間が無い イ抜かりが無い 
③ちかい、したしい>
 <秘:①ひめる ②奥深くて知ることができない 人知では知ることができない 
③めずらしい ④ひそかに>(漢語林 より)
 「奥深くて知ることができない」と似たような説明があり、違いがどうも
分かりません。

見たことのない漢字

 困った時にはネットで幅広い情報集め。
こんな解説が見つかりました。
ふたつの言葉に差は無いけれど、ある点で違いがあるというのです。
 <どちらも人に知られないようひっそりすることを意味するが、使い方に
少し違いがある。
「密かに」は一般的に使われているが「秘かに」は一般的には使われていない。
どちらにするか迷った時には「密かに」を使うと良い。>
 類語を見ると微妙な違いがありそうな。
<「密かに」はひっそり、忍びやかに、そっと。
「秘かに」は秘密、内密、秘めやか。>(例文買取センター より)

 迷ったら「密かに」を使うべし、そう知っただけで今週のおさらいの目的
の半分は達成です。
残りの半分は国語辞典に載っていたあの漢字。
 <私か、窃かとも書く。>(新明解国語辞典 より)
そんな使い方があるとは初めて知りました。
 <「私か」はプライベートな部分を表す。
対義語は「公」なので隠しておきたい意味が明白。
「窃」は窃盗などの悪いことを隠すニュアンスが強い。>(BAILA より)

 ふたつの漢字が用いられる背景は分かりましたが、驚いたことにまだ別の
漢字もあるのだとか。
それが<潜か、陰か、竊か>(コトバンク より)
 「潜」と「陰」は何となく分かるけれど問題は最後の「竊」、こんな字は
見たことありません。
 漢和辞典を引くとこうありました。
<竊:この字形の意味ははっきりしないが一説に、穀象虫の類で、人の知ら
ない間に穀類を食い荒らす虫の意味から、ひそかに盗むの意味を表すという。>
(漢語林 より)
 難し過ぎて書けそうにないこの漢字。
ひそかに、二度と出会わぬことを願っています。
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身近な生き物:来年も待ってるぜ

2023-11-29 06:29:19 | 日記
犯人を特定

 今年も色々な花の種を蒔いたけれど一番楽しませて貰えたのはハナオクラ。
薄黄色の花びらを愛でるだけでなく、サッと湯がいてポン酢にくぐらせて
口に入れればあら不思議。
極薄の花びらの舌触りと口に広がる粘り気が経験したことのない世界に
誘ってくれました。
 こりゃ来年も種を蒔かねばもったいない、そう思って花後に種の収穫を
したのですが、待っていたのは想定外の邪魔者でした。

 ハナオクラの種はオクラの実を短くしてひと回り膨らませた様なズン
グリした実の中にあります。
それを収穫しようとして黒くなった実をよく見たら、あらら、表面に鉛筆
の芯で刺したくらいの穴ぼこが。
 別の実にも同じ様な穴が開いていて、大雑把に数えたら3割ほどが同様の
被害を受けていました。
何らかの小さな虫が孔を開けて入り込んだようです。
 実を割いて中を見ると糸を張った雑な巣の様なものがありました。
中を探りましたがどこかに採餌行動に出かけているのか、主の姿はありません。
 「ハナオクラ」「実」「虫」で検索すると色々な情報が出ましたが、
中にこんな一文がありました。
<オオタバコガはハナオクラの花の芯に入り込む。>(YAHOO!知恵袋 より)
 これにて犯人特定です。

確証はなし

 名前の通り蛾の一種。
<メスは寄主植物の新葉や花蕾に1粒ずつ産卵する。>(農林水産省 より)
 厄介なことにこの蛾は好き嫌いが少ない広食性。
<キャベツなどのアブラナ科、キュウリなどのウリ科、トマトなどのナス科、
イチゴ、セリ、レタスなどの多くの野菜類だけでなく、カーネーションや
キクやバラなどの花蕾と食害の範囲は広い。
幼虫は植物の葉や茎や花蕾や果実などに入り込む。
サナギで越冬し5月頃に成虫になる。
年間3~4回発生する。>(茨城県 より)
 農作物に多大な害をもたらす犯人は、サナギになるために既に抜け
出した様です。

 オオタバコガの被害が目立つ様になったのは最近の話なのだとか。
<以前から日本に棲んではいたがほとんど問題は無かった。
1994年に西日本を中心に多くの作物で被害が大発生。
飛翔能力が高いので海外から大量に飛来した可能性がある。
メスはひと晩に200~300個の卵を産み付け、幼虫は植物体内に潜り
込む性質があるので農作物への被害は大きい。>(syugeuta より)
 我が家の大事なハナオクラを蝕んだのはオオタバコガらしいけれど確証はなし。
ならば来シーズンに徹底的にマークして証拠を掴むだけ。
 心待ちする相手じゃないけれど、来シーズンも必ず来いよ。
複雑な思いで来訪を待つのでした。

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雑草の日:オヤジの貢献

2023-11-28 06:29:09 | 日記
ケチの付いた出会い

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、ツチグリ科 ツチグリ属 ツチグリ です。
 変わった形のキノコなので、以前から実物を見たいと思っていました。
願いは叶うもの、先日やっと遭遇できました。
 森林公園の北向き斜面の階段を上がっていた時のこと、黄色や茶色の
落ち葉の中に色合いと質感の異なる物が一瞬見えた気がしました。
振り返って足元に目をやると星形の台座の上に丸い袋が付いた灰褐色の
異物がありました。
図鑑で目にした正にツチグリの姿です。
 でもこの時点ではツチグリの特異な生態を理解していません。
落ち葉の上に転がっているので自生しているものではなく、別の場所で
見つけた誰かが不要になって捨て置いたのだと早とちり。
せっかくの実物との出会いを味気ないものにしてしまいました。

 <ツチグリは日本全国に分布し、夏から秋に掛けて林内の道端や崖などで
普通に見られる中型のキノコ。
土の地面に発生した子実体がクリのイガが弾けた姿に見えることからこの
名が付いた。>(wikipedia より)
 見た目が変わっていますが生態もかなりな変わり者。
天気の良い日に丸くなって風に吹かれて移動すると言うのです。
 まさか、地面にニョキっと生えたキノコにそんな芸当ができる筈は無い、
ましてや人手みたいな形が邪魔になって転がるなんてあり得ない。
普通はそう思ってしまいます。

雨が降らなくても

 ツチグリの皮の断面を見ると外側は黒っぽく、内側は白っぽく見える二層構造。
普段はその二層構造が本体を包み込んだ球形をしています。
だから風が吹くところころ転がるのだそうで。
 転がった先で雨にあたると変身します。
<雨が降り白っぽい層に水分が浸み込むと内側が膨らみ反り返る。>(NHK より)
 反り返った皮が星形の台座を為し、中から丸い包みが現れます。
シイタケなどの普通の形をしたキノコはカサの裏側のヒダの表面で胞子が
熟成します。
ところが<ツチグリはキノコの内部で胞子が成熟するまで保護されている。
これを腹菌類と呼ぶ。>(熊野町 より)
 星形の台座の上の袋の中は熟した胞子でいっぱい。
そこに雨粒が当たるとその振動で胞子が飛び出し周囲に四散。
転がった先の新天地で、生育するための湿度が保たれた絶好のタイミングで、
胞子が吐き出されるのでした。

 森林公園の斜面で芽生えたツチグリは風に押されてゴロゴロ転がり落ち
階段に積もった落ち葉の上に軟着陸。
曇り空の湿気の多い大気に促されて星形に外皮を開き、後は雨粒の飛来を
待つだけでした。
 そのタイミングで摘まみ上げたオヤジ、不満気な顔でいじくり回し、その
おかげで胞子が周囲に飛び散りました。
 めでたしめでたし。
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健康長寿:長野市の汚染

2023-11-27 06:29:29 | 日記
地元の一大事

 私の願いは健康長寿。
お迎えの来るその日まで自分の足で歩いていたいもの。
そこで頼りにしている健康法がウォーキング。
毎日1時間歩いています。
ついでに月曜日にはこのふたつに関連するテーマで駄文を書き散らしています。
今週は「汚染水とウォーキング」です。

 沖縄の米軍基地周辺でPFASによるとみられる水道水の汚染が確認
された、そんな新聞記事をかなり前に読んだ気がします。
大変だな、そう感じましたが遠い場所の他人事としてすぐに忘れてしまいました。
 先月の地元紙に再びPFASの文字が現れましたが、今度の反応は真剣
そのもの。
だって見出しが「長野市の水道水源からも検出」なのだから。
 PFAS(ピーファス)は1万種以上あるとされる有機フッ素化合物の総称。
塗料やフライパンのコーティングなどに広く使用されています。
 腎臓がんの発生、免疫機能への影響などの危険性が指摘され、地下水や水道
水の汚染が相次いで見つかっています。
 <長野地の水道水源でも検出され約3万3700世帯が影響を受けている。
市は2020年8月に検出しているが3年過ぎた今も汚染は続いている。>
(信濃毎日新聞 より)
 要はたいした対策が為されていないって話です。

過激な方法

 一度摂取されたPFASはなかなか排出されないのだとか。
<吸収量の半分が排出される生物学的半減期は、現在最も汚染が多いPFOS
で5年、PFOAで3年。>
 となれば体に入れないことが一番の対策です。
<井戸水を飲まない、活性炭が含まれた浄水器を使う。>(東京新聞 より)
汚染源に住む身としては、先ずはこれが対応の肝。
 刺激的な対応策がありました。
<PFASは血液中では血清のタンパク質と結合しているので、タンパク質
を含む血液を体外に排出することで血中のレベルを下げられる。>
 2022年発表の論文には献血が有効な対応策だと書かれているそうで。
(暮らしの中の有機物質を科学する より)
とは言え献血歴のない高齢者は新規献血が認められないし、自分で傷を
つけるって方法もやりたくは無いし。

 もっと穏やかに排出を期待するにはウォーキング。
<体内に蓄積された有害物質を排除するプロセスがデトックス。
食事療法、サプリメント摂取などがあるがヨガやウォーキングなどの運動も効果的。
心肺機能を高め血液の循環を良くして排出を促進する。>
(チロリアンハウス灯 より)
 PFASも排出できる、とするデータは見ていませんが、ウォーキングなら
やってくれそうな気がします。
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日曜日は川柳の日

2023-11-26 06:29:29 | 日記

 秋晴れだった先々週。
ご近所さんから柿を頂きました。
「渋柿だけど干せば旨いよ」
そう言われて干し柿づくりに初挑戦。
あれこれ調べて手探りで軒下に吊るしました。
ついでにお約束の余計な行動も。
疑うわけじゃないけれど、ひと齧り。
「やっぱりな」とすぐに後悔しました。
 そこで今週の駄作です。

 <柿貰い 渋いと言われ でもかじる>

 吊るし柿を眺めながら「あるくあかるく」を毎日更新。
来週の予告編です。

27日(月)健康長寿:   汚染水
28日(火)雑草の日:   なんだコレ
29日(水)身近な生き物: 盗掘犯
30日(木)国語のおさらい:ひそかな話
1日(金)昭和のプロレス: 極短王者
2日(土)日々の愚問:   流行語

 渋柿ってどうしてあんなに渋いのか。
私の衰えぬ食欲と共に、大きな謎のひとつです。


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