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身近な生き物:大相撲編

2021-03-10 06:29:49 | 日記
必勝法

 相撲と密接な関連がある生き物と言えば河童。
川や沼に棲むといわれる妖怪です。
<身長1m、4~5歳の子供ほど。
鴨のような嘴、亀のような背中の甲羅、それ以外は鱗で覆われている。
頭の上には水を蓄えた皿があり、これが力の源泉になっている。
山に千年川に千年棲むといわれる。>(日本の河童神話 より)
 想像上の生き物とされますが時に実物を見たとか写真に撮ったとか噂されます。
その類の話が大好きな私は、いないわけはない、密かにそう信じています。

 <金属類や仏さまに供えた飯などを嫌う。
仏教と伊勢神宮のお札を嫌う。
きゅうりを好み土木工事を得意とする。
両腕は簡単に抜け、かつ簡単にくっつく。
相撲を好んだとする伝承が各地に残っている。
川辺で人を見つけるとやたらと相撲を取りたがり、そのまま川に引きずりこもう
とする。>(スポーツ史研究第21号 より)
 絡まれたら厄介な相手です。
もしも川辺で河童に遭遇したらこう言って難を逃れたいものです。
<相撲を取ろうと言われたら人間の作法で取ろうと答える。
きちんと頭を下げて挨拶をさせれば頭の皿の水が無くなるので力が弱まり勝てる。>
(カッパと相撲 より)

 別の方法もあります。
<どうしても相撲を取らざるを得なくなったら手を引き抜きながら相手を揺さぶり
頭の皿の水をこぼす。>(日本昔話 より)
 とは言え相手は妖怪、一筋縄では行きません。
<肌はヌルヌルして青臭い。
体は柔らかく足腰が強いのでいくら吹っ飛ばされても倒れない。>
 何とかして皿の水をこぼさせるのに成功すれば<目は虚ろ脚はふらつき顔は
青くなる。>(引用はいずれも 志木市史民族資料編 より)

柳田邦夫氏語る

 そんな河童は大昔に海を渡って日本に来たのだそうで。
<唐の時代に河童は黄河の上流に棲んでいた。
ある日移住を決意して九州の球磨川にやって来た。
その後おおいに繫栄しその数は1万となり、人間に悪さをはたらくようになった。
そこで加藤清正が天敵の猿を集めて軍団を結成し、河童を駆逐し降参させた。
河童は筑後川に移り住み水天宮の使いとなった。>(エミュー より)
 めでたしめでたしの感がありますが話はまだ続きます。
<水天宮が江戸に祀られた為、河童たちも江戸に移住した。
そこで再びいたずらをするものが現れ、一族の頭目から破門されてしまった。
それが全国の川に棲むようになった。>(田主丸町HP より)

 河童が相撲を好むのは一説には今昔物語に相撲を取る龍の話が出てくるので、
それに関連しているのではと言われています。
でも詳しい理由は分かりません。
何しろ実存を先に論じなければいけない相手ですから。
 あの柳田邦夫氏はこう言っています。
<人は東西に住み風習は違い、言葉も通訳が必要な程に異なっている。
それなのに河童という怪物だけは全国どこへ行っても判で押したような悪戯を
している。
これが不思議でならない。>(スポーツ史研究第21号 より)
 柳田氏の心の底にある「実存する」に賛成の一票!

コメント
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