あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

知識は雪の下で永遠に

2017-01-31 06:25:22 | 日記
白銀の世界で見つけた物
 毎日のように歩く森林公園は、身近で自然と親しめる場所。
そこを行けば、今週はこれにしようと思う山野草が簡単に見つかります。
ところが先日の大雪で今は全てが雪の下。
白一色の世界を眺めながら、何も書く材料が見つからないぞ、と思案してしまいました。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた山野草を取り上げています。
今週は イネ科 ササ属 スズダケ です。

 辛うじて林の縁に緑の物を見つけました。
冬でも枯れていないササです。
 雪の白と葉の緑が見事な対比を描いて公園の一角を占めています・・そんな風に
書きたいところですが、見える景色は随分と違います。
 50cm以上も積もった雪を掻きわけて漸く近づきました。
雪がふっくらと膨らんでいますが、その下にはササの茂みが埋もれているのでしょう。
周辺から丈の高い何本かが顔を出していますが、どれも雪に押されて真っすぐな姿勢
を保てず斜めに傾いでいます。
 葉の縁が茶色に変わり、緑の部分も生気を失った褪せた色をしています。
一年中変わることなく青々としているササのイメージとはかなりかけ離れた姿です。

同定できず

 ササやタケはどれを見ても同じに見えます。
細長い葉や節の有る茎(稈と呼ぶ様ですが)を共通項に持った姿に、違いを見つけ
られません。
 しかし漠然とササやタケと区別しただけでは先に進め無い、今後この方面も攻める
としたら、身近な場所で基本となる1種類を覚えて、段々に周りの情報を増やして
行くのが良さそうです。
 そこで<タケ・ササ図鑑 内村悦三氏著>を取り出して、ページを繰りました。
この本にはおよそ130種が掲載されていますが、1ページずつ写真と目の前の
現物を見比べます。
しかしなかなか「これだ!」と合点が行くものが見つかりません。

 何種類かを候補に絞り、もう一度見比べて漸く出した結論がスズダケでした。
以下にタケ・ササ図鑑の説明を抜粋します。
<北海道から九州に至る積雪の少ない湿度の高い所に群生する>
今年は特別に雪が多いからこの箇所は気にしなくてもいいか。
<稈長は2m前後で直径は5~8mm>
太さは合っているけれど高さは半分しかないぞ、これからの生長を期待しますか。
<釣り竿の穂先などに利用するが、折れやすいので油抜きをするか新生のものを使う>
昔使っていた釣り竿の先が確かにそっくり!
<葉は葉長30cm近くなり、幅4~5cmと長大で厚い>
それほど逞しい葉っぱでは無いんですが・・・

 結局のところ目の前で半分雪に埋もれたササの正体が、スズダケであっているのか
違うのか分かりません。
もっと勉強しなければいけません。
 しかし近頃は覚えた事が頭の中からなかなか出て来ないのです。
知識が頭の底にドップリと沈んだままで、二度と浮き上がって来ない感じです。
私の脳ミソも雪に埋もれたササ状態になっているのかもしれません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪の始末で健康長寿

2017-01-30 06:25:54 | 日記
お風呂でしみじみ

 家の前の道路は雪が凍りついてツルツル、滑って転びそうなひどい状態です。
天気が良かったので、シャベルにツルハシまで動員して氷と格闘しました。
厚い場所では20cmにもなった層を引っぺがして、10mばかりをきれいに
したら汗びっしょりです。
 ご近所さんから、若いね、なんて褒められてちょっとばかり浮かれた気分で
いたら、夜になって還暦過ぎの体を思い知らされました。

 毎週月曜には専門知識の欠片も無い私が、ウォーキングを通じて健康長寿を
手に入れようと奮闘するお話です。
今週は「筋肉の衰えとウォーキング」です。

 風呂で頭を洗っていると、右腕の肘から先の筋肉がいきなり強張りました。
ふくらはぎがこむら返りになる寸前のあの感じです。
少し動かさずにしておいてもう一度頭の辺りに腕を持ち上げると、またも強張り
ます。
 放っておくと痙攣までしそうな勢いなので、お湯に浸かってマッサージしま
した。
 結構激しい運動をしても、今までにこんな事はありませんでした。
そう言えば近頃顔の筋肉や瞼がぴくぴく動いて困る事が時々あります。
 自分の意思とは関係なく筋肉が動いてしまうこの様な症状を不随意収縮と
呼ぶそうですが、若い頃には無かった経験です。
自分では認識していなくても身体は正直に歳を取っているのだと、お湯に
浸かりながらシミジミ思いました。

カラ元気で吠える

 筋肉には持続力を保つ役割をしていてマグロに例えられる遅筋繊維と、
瞬発力を担っているヒラメになぞらえる速筋繊維とがあります。
 いずれも40を過ぎると萎縮が始まりますが、特にヒラメ筋の衰えは急です。
歳を取って素早い動きができなくなるのはこの為です。
だから老化を防ぐにはヒラメ筋を鍛えるのが重要。
腕立て伏せや腹筋等の日々の筋トレが効果を発揮します。
 一方で脚の衰えも老化の原因になります。
運動をしない、だから筋肉が減少する、すると余計に運動をしなくなる、そして
最終的には歩く事さえ困難になる、この負の連鎖が私達を待っています。
 これを断ち切るには何といってもウォーキング。
大きな筋肉である大腿四頭筋をはじめ、各種の筋肉が鍛えられます。

 筋肉の量は20歳の時に比べると50歳で10%の減少、80歳では30%も
減ってしまいます。
その一方で放っておけば体重は増える一方。
何もしなければ間違いなくメタボ街道一直線です。
(アンチエイジングLife より)
 普段は若いと思っていた自分の体が、実は徐々に衰えていると雪を始末して
いて知りました。
ショックですが、「なに俺にはウォーキングってぇつお~い味方がいるさ!」
 カラ元気も今日は少しばかり弱々しい響きです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日曜日は川柳の日

2017-01-29 06:43:24 | 日記

 第72回国体冬季大会「ながの銀嶺国体」が開催されていますが、事前に
情報を見た記憶がありません。
先週木曜日の信濃毎日新聞紙面で「あす開幕」を見て初めて知りました。
 県内では9年ぶりの開催だそうですが、もっと宣伝告知をした方が盛り
上がるだろうに、と思います。
何だか知る人が知っていれば良い、の雰囲気があって、冬期国体は宣伝を
放棄している感じがします。

 そこで今週の駄作です。

  <告知無く 放棄国体 このままじゃ>

 では来週の予告編を。
  30日(月)健康長寿:   筋肉痛の話
  31日(火)野草の日:   ササを調べる
   1日(水)身近な生き物: 雪の上で犯人を追う
   2日(木)野鳥の日:   力強いドラミングの音
   3日(金)昭和のプロレス:感動の安田
   4日(土)素朴な疑問:  日本語はどう聞こえる?

 早くも2月が到来です。
来月の17日であるくあかるくは丸2年が経ちます。
こうして続けていられるのも、皆さんがお読みくださるからです。
感謝しています。
 目指すは、丸3年を迎える日。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

毎年見る光景、それができる理由は?

2017-01-28 07:16:00 | 日記
素人の推察
 
 まだまだ寒い日が続いていますが、少し温もった日に森を歩くと気になる
光景が現れます。
樹々の根元だけ雪が融けて大きな穴になっているのですが、あれはどうして
できるのでしょう。

 毎週土曜日は日々の暮らしの中で生じた、極々小さなどーでも良い様な疑問
を取り上げています。
今週は「何故木の根元の雪が解けるのか?」です。

 素人考えを巡らせれば、そりゃあ根元が暖かいから、となります。
ならばどうして根元が暖かいのかと考えれば、樹が生きているから、と分った
様な分からない様な答えに行き着きます。
 正解は如何と調べてみました。
結果、推察の大まかな方向は間違っていないものの、生きた樹だけで無くコン
クリートの電柱や枯れた木でも同様の事が起きるので、それだけでは不十分な
様です。

本当の理由

 春が近づき気温が上がって来た頃に根元の雪が融ける現象を、根開き(ねひらき)、
根開け(ねあけ)、融けた穴を根回り穴とかツリーホールと呼ぶそうです。
 これができる理由には、以下の様々な要因が考えられています。
先ずは樹の表面が太陽光を吸収して熱を持つ事。
新雪は90%の光を反射しています。
その中に生える黒い木肌をした樹々は、大量の光を吸収して熱を持ちます。
それが根元に伝わって雪を融かします。

 更に春が近づくと土中の水分を吸い上げようとして、樹々の活動が活発になり
熱を生み出します。
この時吸い上げる地下水の熱も加わります。
 幹の上部や枝に着いた氷や水滴が、太陽の光を浴びながら熱を持って滴って
融かす作用も考えられます。
 電柱や枯れた木でも当てはまる要素があるので、それらの根元でも雪が融ける
のだと考えられています。
太陽エネルギーや地熱エネルギーが関与しているのは確かですが、驚いた事に
根開きが起きる本当の理由は実のところまだ分かっていないのだそうです。

 正に頭寒足熱を体現して、極寒の寒さの中でも芽吹きの準備をしている樹々。
一方でヒーターをガンガンに効かした室内で、寒い時にはこれに限ると熱燗を
浴びた挙句に頭まで暖かくしている呑兵衛のオヤジ。
 ちったあ、森の樹を見習わなくてはいけません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第7位「元日に生中継されたプロレス」

2017-01-27 06:25:57 | 日記
待ちわびた戦い

 昭和の時代のプロレスは今よりもずっと人気がありました。
信じられない話ですが1982年の1月1日には、テレビ朝日が特番を組んで
新日本プロレスをゴールデンタイムで生中継をした程です。
 プロレス人気絶頂の元日のメインイベントですからさぞや盛り上がったと
思うでしょう。
ところがこれが歴史に残る大凡戦だったのでした。

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」と題して、当時のテレビ
中継で特に記憶に残った試合をランキング形式で振り返っています。
今週は第7位「正月早々にトホホな試合」です。

 メインの試合は猪木対ローラン・ボックの一騎打ちでした。
ボックは「地獄の墓堀人」と呼ばれ、ファンの間では正体の掴みきれ無い謎多き
レスラーとして知られていました。
 その試合ぶりは「妥協なきファイト」で、受け身の取れない投げ技を駆使する
実力者と恐れられていました。
このイメージが浸透したのは、4年前に行われた猪木のヨーロッパ遠征からでした。
 そこで行われた試合は、地元の優位を最大限に生かしたボックの勝利でした。
これがテレビ中継されたので、猪木を負かすまだ見ぬ強豪がヨーロッパにいたと
大騒ぎになりました。
 普通なら話題が旬の時期に、すぐさま日本で再戦が組まれる所ですが諸事情に
より延期、紆余曲折を経てこの日漸く相まみえる事になったんのでした。

台本通りに動けない

 テレビに噛り付いていた私は盛り上がりの無い結末にがっかりしました。
ボックがリングに登場した時が興奮の最高潮、ボテッとした締まりのない身体を
見て嫌な予感がして、もたつく動きに不安がつのり、あっけない結末に天を仰ぎ
ました。
 プロレスには筋書きがあります。
この試合の段取りをしたミスター高橋が<別冊宝島・新日本プロレス「伝説の40番」
完全解明>の中で振り返っています。
 抜粋すると「猪木をロープ越しにスリーパーホールドで絞め続けるボック、
止めに入るレフリーを水牛の様に首を振り回して場外に吹っ飛ばして強さをアピール
する。>
ボックの人間離れした強靭な首の力を見せて、次の戦いに興味を繋ごうとする作戦でした。
 
 ところがボックの動きがヘタ過ぎました。
だから見ている者には、どうしてレフリーが場外に落ちたのか理由が伝わりません。
バタバタして唐突に終わった消化不良の試合の印象しか残りません。
 全てはプロレス的な演出を台本通りにこなせなかったボックの不器用さが原因でした。
伝説のシューター、妥協なきファイターと恐れられたローラン・ボックの実態は、
腹ボテの不器用オヤジでした。
 元日決戦で真の姿をさらけだしてしまったボックが、日本のマットに上がる事は
以来ありません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする