あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

キツネの衣を借るトラの話

2016-08-31 06:25:44 | 日記
頼りない存在

 今日は存在感の薄い虫の話です。
暗くなってから帰宅すると家から漏れた明かりに誘われて玄関の辺りをゆらゆらと
飛んでいたり、お寺の薄暗いトイレに入ると壁に沿って上に行ったり下に降りたり
を繰り返しています。
 もやーと現れて当てども無く漂っているガガンボを見るのは、余り気持ちの良い物
ではありません。
子供の頃に初めて見た時は、蚊の親分の様な大きな体と異常に長い手足が不気味で、
どれ程血を吸うつもりかと怖くなりました。
 
 本当は人間の血では無くて花の蜜を吸って生きている、蚊とは縁の無いおとなしい
虫なのですが。
漢字では「大蚊」と表記するし、「蚊の母」がなまった物が名前の由来とも言われて
いるので、昔の人も大型の蚊と認識していたのでしょう。
 カトンボなどとも呼ばれ日本中に生息しています。
捕まえようとすると手足がすぐにもげてしまって、見た目と大違いなきゃしゃな
体つきに驚かされます。
 幼虫時代は地中で植物の根などを食べて暮らし、成虫になると僅か10日の寿命を
揺らめいて過ごします。

そっくりさんの事情

 ガガンボにそっくりなガガンボモドキ何て虫も存在します。
日本では寒冷地に生息している虫なので、長野県内では良く見られます。
姿かたちはガガンボにそっくりですが、こちらは獰猛な肉食です。
 見分ける一番のポイントは羽の数。
ガガンボモドキは4枚の羽根を持っていますが、ガガンボの羽は一部が退化してしまった
ので2枚にしか見えません。

 昆虫界では種類が違うのに姿がそっくりな虫が数多く存在します。
カマキリとミズカマキリは鎌を持つ姿がそっくりですが、後者はまったく別種のカメムシ
の仲間です。
狩りの腕を鍛えるに従って手が同じような形に進化したのでしょう。
 キイロスズメバチにそっくりなアブやカミキリムシの仲間も数多く存在します。
これは毒針を持つ攻撃的な蜂に似せる事で敵から身を守るのが目的です。
いわば「虎の威を借る狐」なので、似せた理由は大いに納得できます。

 しかしか弱い本家に似せ様とするガガンボモドキは訳が分かりません。
キツネの衣を借るトラ、になりますがそこにはどんな理由があるのでしょうか。
 ウサギなどの小さな生き物はキツネの姿を見れば大慌てで逃げて行きます。
しかし大きな体の馬の場合はキツネ等眼中になく、警戒もしないで近づいてしまいます。
すぐそばまで来て、あれっトラだ!と気付いても時既に遅し、キツネの皮を脱ぎ捨てた
トラにたちまち食べられてしまいます。
 ガガンボモドキはそんな大物を狩る成功例を頭に描いて、今日もひ弱なガガンボを
演じているのです。
たぶん。
 私が考え出したガガンボモドキの行動の理由ですが、その正当性はガガンボの存在よりも
頼り無い話です。
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紫外線を殺人光線に変える草

2016-08-30 06:25:41 | 日記
油断できない紫外線

 もうすぐ9月と言うのに一向に日差しは優しくなりませんね。
ウォーキングをしながら毎日直射日光に晒されているので、還暦過ぎのお肌は
深く静かにダメージを溜め込んでいます。
 しかしお肌の損傷何て小さな問題、紫外線に当たっていると場合によっては
命を落とす危険もあると言います。
紫外線をそれ程までに恐ろしい光に変えるのは、ある草の存在がありました。

 毎週火曜日はウォーキングの途中に見かけた山野草を取り上げていますが、
今週は オトギリソウ科 オトギリソウ属 オトギリソウ です。

 木陰の小道にスッと背筋を伸ばして涼しげに生えています。
根元から先端に掛けて順に小さくなる卵型の葉は規則正しく対生していて、上
から覗くと幾何学模様になって現れます。
黄色く咲いた小さな花は翌日にはもう萎んでいます。
もう少しすると小さな実がぎっしりと着くでしょう。
 昔から薬草として知られ、ガマの油売りの口上にも登場します。
「~止血の薬はござらぬか、あるよあるあるこの薬、ガマの油かオトギリソウ~」
名前の由来が、秘薬の効能を他人に明かした弟に怒った兄が切り捨てた事、に
由来しているのは良く知られています。

諸刃の剣

 葉の裏などにごく小さな黒い斑点が見えますが、実はこれが曲者。
ここにはヒペリシンと呼ばれる物質が含まれていて、これが光化学反応を
起こす作用をします。
ヒペリシンが働くと紫外線に敏感になり痛みや湿疹を発症し、体温が上昇し
時に死に至る事もあります。
 頑丈な牛や馬でもヒペリシンを含むオトギリソウを食べて日光に当たると、
皮膚炎を起こして脱毛してしまいます。

 恐ろしい物質ですがそれ故に薬とすれば有望です。
ヒペリシンは体内では腫瘍細胞に集まる特性があると言います。
そこで癌細胞などにヒペリシンを集めそこに紫外線を照射して悪性細胞を
死滅させる治療法が研究されています。
 紫外線は夏場は勿論の事、9月になってもまだまだ油断はできません。
深く静かに先行してやがて大きな災いをもたらします。
そうは言っても今のところ、ウォーキングの途中でオトギリソウをムシャ
ムシャ食べる予定はありません。
だから真夏の凄まじい紫外線を浴びて歩いていても、くたびれたお肌が一段と
衰えて行くだけで取りあえず生き死にの危険は無さそうです。
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耳鳴りをお供にウォーキング

2016-08-29 06:25:10 | 日記
小さな悲鳴を上げている体

 還暦を過ぎた頃から体のあちらこちらに、次々と小さな異常が出て来ました。
どれもこれもが病院に行くほどでは無く、少しばかり気になると言った軽い程度
の物です。
 少し前までは経験しなかった痛みや不調が現れる度、これもウォーキングで何
とかなるかな、そんな風に考えて向き合っていると案外といつの間にやら不調が
消えています。
だから歳を取るって事は、小さな障害と仲良く付き合う方法を学ぶのだと学びました。
 そう言ったどうでも良い小さな障害の話を、今週から3回続きでお届けしましょう。

 毎週月曜日は専門知識を全く持たない私が、ウォーキングを通じて健康長寿を
手に入れようと奮闘するお話です。
今週は「耳鳴りをウォーキングで撃退」です。

 何時の頃からかはっきりしませんが、多分先月辺りから、朝気が付くと左の耳の
奥の方に異常があります。
耳鳴りと言う程強い音が聞こえるのでは無いのですが、耳の奥が変なのです。
 普段は全く存在を気にした事も無い場所、耳の穴の奥の方が「ここにいるぞ」と
存在を訴えているかの様な感じです。
奥の一点が熱は無いのに熱く、音もしないのにうるさい、そんな感じです。

人間の身体の凄い技

 キーン、ゴー、ザー、ドクンドクン、等の耳鳴りの症状が加齢に伴って出る場合が
あるそうです。
何らかの病気が原因になっている場合もあればそうで無い場合もあり、耳鳴りについて
はその原因や対処法で良く分からない点が多いと言います。
 一般的な主な原因としてはストレスが上げられます。
強いストレスに晒されると、交感神経が緊張します。
 人間の身体とは良くできている物で、刃物を持った相手に立ち向かう時、交感神経は
緊張しアドレナリンの作用も高まります。
すると血液やリンパの流れが悪くなりますが、こうする事で多少の傷なら大量出血を
抑えられます。
命を守る為の働きが優先されるので、身体の末端、例えば耳の奥を正常な状態に保つ事
など忘れられてしまいます。

 三半規管等の耳の主要な部位はリンパ液に包まれているので、ストレスが溜まった時
には圧迫されて耳鳴りが起きるのです。
切った張ったの場面では多少の耳鳴りなどどうでも良い、との判断なのですね。

 ストレスを解消し耳鳴りを無くすのに役立つのはやっぱりウォーキングです。
有酸素運動で血液とリンパの流れが正常に戻り、適度な運動による疲労感で快眠もできます。
 もうひとつ、大事なのは「あまり気にし過ぎない」
比較的軽い症状、ましてや私の様なほとんど説明出来ぬ程のどうでも良い症状を意識し
過ぎると、かえって悪化させてしまう可能性もあると言います。
 私毎日歩いていますが、未だに耳の奥の異変は残っています。
う~ん、気にするまい気にするまい。
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日曜日は川柳の日

2016-08-28 06:25:44 | 日記

 猛暑日かと思えば急に凄まじい雨が襲ってきたり、不順な天候が続きます。
来月の今頃は、秋の気配を感じる日になっているのか、猛烈な残暑に苦しめ
られているのか、さてどうなりますか。

 今週もやってきました「日曜日は川柳の日」
今週は短歌風に駄作を作っちゃいました。

 <落ちるまで 残り僅かと知っているのか ケヤキの葉
    夏の日差しに ゆうゆう揺れる>

 次は来週の予告編です。

29日(月)加齢でちょっと不調、耳鳴りが
30日(火)黄色の花、正体は
31日(水)骸骨の様な手足をしている虫
 1日(木)伝書鳩の帰巣本能を調べます
 2日(金)馬場がインターベルトを奪われた!
 3日(土)日々の小さな疑問シリーズ、今週は
 
 来週はこんなテーマで綴ります。
是非お読みくださいますよう、お願いいたします。
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第19位、草津の必殺技に漸くギブアップの声

2016-08-27 06:25:46 | 日記
スター候補だった草津
 
 粘りに粘ったバリー・ウィンダム、ここで漸くギブアップ!
一緒に見ていた母親が「こんなに粘った外人はいなかった!」と驚きの声を
上げています。
私には母がプロレスに興じている方が驚きでした。

 毎週金曜日は「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」と題して当時テレビ中継
を見て印象に残った30の場面を選んでお届けしています。
今週は第19位「草津の四の字固めに若手ホープがやっとギブアップした瞬間」
です。

 グレート草津は身長192cm、体重118kgの恵まれた体でラグビーの
日本代表選手を経て1965年日本プロレスに入門しました。
将来のスター候補としてアメリカ武者修行に旅立ちましたが、元来の練習嫌い。
プロレスよりも馴染んだラグビーの方が楽だと言わんばかりに、ほとんどの
時間をプロラグビーに割いていました。
 そして日本に戻って新興勢力の国際プロレスに移籍。
1968年のTBSプロレスのメイエベントに抜擢されましたが、ルーテーズの
強烈なバッグドロップ一発で失神KO。
無様な姿が日本中に晒されたのでした。

期待は空回り

 それから2年、草津は国際プロレスの中でエースにはなれない、しかし限りなく
トップに近い、微妙な立場をキープしていました。
 この年の最終シリーズにはベテランのラリー・ヘニングと若手のボブ・ウィンダム
の強豪チームが来襲し、11月19日、草津とサンダー杉山が保持するIWA世界
タッグ選手権に挑戦して見事に奪取、第4代王者に輝いていました。
 奪還を目指し25日に杉山、ラッシャー木村組が挑戦するも、1対1の引き分け
に終わっています。
次いで12月1日に今度は草津と木村が組んで臨むもこれまた引き分け。

 そして迎えたのが12月12日台東体育館での61分3本勝負でした。
ここで勝たないとベルトはアメリカに渡ってしまいます。
悲壮感漂う1本目は身長2m、体重140kgのウィンダムがパワーをさく裂させて
草津を片エビ固めで先取。
2本目は草津がエビ固めでウィンダムをフォール。
 1対1の後の注目の3本目、草津は得意の足四の字固めでウィンダムを捕えます。
僚友の危機にヘニングが再三リングに飛び込んできますが、草津はどんなに蹴られ
ても足を放しません。
 脛に草津の脚が食い込み激痛にのたうちながらも必死に耐えるウィンダム。
驚くべき事に技が決まってから2分以上も耐えていましたが、4分10秒ついに
ギブアップ。
草津の気迫あふれる試合がファンの脳裏に刻み込まれました。

 本気でプロレスに取り組んだらライバル団体の猪木に迫る素質がある、と言われ
ながらも結局国プロのエースになれなかった草津。
この試合に匹敵する印象に残る試合をその後ほとんど見せなかったのですから、それも
仕方がありません。
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