注目のタイトル戦
「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では主役を引き立てた脇役達の活躍を振り返っています。
今週登場するのは見事タイトル奪取に成功したものの、いまいち輝ききれなかった
残念なレスラーの話です。
題して「インター王座に挑めなかったビル・ドロモ」です。
昭和の時代の外人レスラーはどんなに人気があっても、日本マットに登場するのは
2~3年に1度が当たり前。
年に2回も3回もやって来ることなどあり得ません。
だから来日を待ちわびる間がありました。
ドロモが初めて日本にやって来たのは27歳の時。
日本プロレスに登場し191cm125kgの堂々たる体格が将来のスタート候補と評価
されました。
再来日したのは3年後の1967年7月、今度はライバル団体の国際プロレスです。
当時存在したふたつの団体から招聘されたのですから、それなりの人気があったと
推察されます。
そして3度目の来日は4年後の日本プロレス。
この時に真価が問われました。
71年の年頭を飾るのは新春チャンピオンシリーズ。
ドロモを筆頭に、初来日のザ・ストンパー、2度目のザ・ケンタキアンとリッキー・ハンター、
初来日のテリー・カービンと日系のミツ荒川が出場メンバー。
当時は外人勢の筆頭が馬場の持つインター王座に、二番手が大木の保持するアジア
王座に挑戦するのが定番でした。
文句なく主役を張れる超一流のレスラーが不在のこのシリーズで、主役に躍り出るのは
ドロモかストンパーかケンタキアンか?
ファンはタイトル戦の組み合わせに注目しました。
主役は誰だ
1月4日の開幕戦で馬場はノンタイトルのセミに登場し、ケンタキアンとシングル戦。
12分46秒でフォール勝ちを納めます。
メインは猪木とストンパーのシングル戦。
専門誌がアメリカマットでの活躍を時々報じてはいましたが、日本ではまだまだ無名の
存在のストンパー。
しかしマットに倒れた相手選手を思い切り振り上げた右足で踏みつぶす迫力満点の姿が
ファンを魅了しました。
意外な程に猪木が苦戦をして勝負が引き分けに終わったこともストンパー恐るべしの
雰囲気を盛り立てました。
この日の試合結果をもって馬場と団体幹部はインター戦をストンパー相手に行うことを
決めたのでした。(プロレス爆裂地帯!! より)
一方のドロモです。
インター挑戦は逃しましたがアジア王座への挑戦が決まりました。
その結果は予想に反して大木を退けて王座を奪取。
その模様が2月8日のゴールデンタイムにテレビ中継されましたが、初来日時の精悍さは
いったい何処へと言いたくなるほどのぶよぶよお腹。
アジア人以外で初めて王座を獲得した偉業も霞んでしまいます。
シリーズの主役はストンパー、の認識がこれにて完全に定着したのでした。
「甦れ!金曜8時の昭和のプロレス」では主役を引き立てた脇役達の活躍を振り返っています。
今週登場するのは見事タイトル奪取に成功したものの、いまいち輝ききれなかった
残念なレスラーの話です。
題して「インター王座に挑めなかったビル・ドロモ」です。
昭和の時代の外人レスラーはどんなに人気があっても、日本マットに登場するのは
2~3年に1度が当たり前。
年に2回も3回もやって来ることなどあり得ません。
だから来日を待ちわびる間がありました。
ドロモが初めて日本にやって来たのは27歳の時。
日本プロレスに登場し191cm125kgの堂々たる体格が将来のスタート候補と評価
されました。
再来日したのは3年後の1967年7月、今度はライバル団体の国際プロレスです。
当時存在したふたつの団体から招聘されたのですから、それなりの人気があったと
推察されます。
そして3度目の来日は4年後の日本プロレス。
この時に真価が問われました。
71年の年頭を飾るのは新春チャンピオンシリーズ。
ドロモを筆頭に、初来日のザ・ストンパー、2度目のザ・ケンタキアンとリッキー・ハンター、
初来日のテリー・カービンと日系のミツ荒川が出場メンバー。
当時は外人勢の筆頭が馬場の持つインター王座に、二番手が大木の保持するアジア
王座に挑戦するのが定番でした。
文句なく主役を張れる超一流のレスラーが不在のこのシリーズで、主役に躍り出るのは
ドロモかストンパーかケンタキアンか?
ファンはタイトル戦の組み合わせに注目しました。
主役は誰だ
1月4日の開幕戦で馬場はノンタイトルのセミに登場し、ケンタキアンとシングル戦。
12分46秒でフォール勝ちを納めます。
メインは猪木とストンパーのシングル戦。
専門誌がアメリカマットでの活躍を時々報じてはいましたが、日本ではまだまだ無名の
存在のストンパー。
しかしマットに倒れた相手選手を思い切り振り上げた右足で踏みつぶす迫力満点の姿が
ファンを魅了しました。
意外な程に猪木が苦戦をして勝負が引き分けに終わったこともストンパー恐るべしの
雰囲気を盛り立てました。
この日の試合結果をもって馬場と団体幹部はインター戦をストンパー相手に行うことを
決めたのでした。(プロレス爆裂地帯!! より)
一方のドロモです。
インター挑戦は逃しましたがアジア王座への挑戦が決まりました。
その結果は予想に反して大木を退けて王座を奪取。
その模様が2月8日のゴールデンタイムにテレビ中継されましたが、初来日時の精悍さは
いったい何処へと言いたくなるほどのぶよぶよお腹。
アジア人以外で初めて王座を獲得した偉業も霞んでしまいます。
シリーズの主役はストンパー、の認識がこれにて完全に定着したのでした。